ガメラ対深海怪獣ジグラのレビュー・感想・評価
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0034 ガメラシリーズ最終章
1971年公開
ギロンもバイラスもジャイガーもよかったんですが
やはりガキが出るのは勘弁して。
ジグラもデザインは抜きんでているものの
脚本がねえ。
会社自体も潰れてしまいガメラは長い間休眠へ
50点
テレビに負け始めた映画
ジグラ星人のお姉さん割りと美人。
子どもは棒読みセリフ
鴨川シーワールドが協賛してるからか、シャチから何から推しまくり。
ジグラ星人、たった一人で地球征服を目指す。
ギロンの時より少ない(笑)
ジャイガーの時より経営も悪化した大映は日活と提携して製作しているが、合成に痛みのある部分が映ったまま処理もしてない所を見るともはや手遅れだったのだろう。
セットのシーンも少なく、安っぽい水中シーンと模型による空中戦水中戦が沢山ある。
白人の子どもを使うルールも健在で棒読みセリフ連発。女の子は大人が言いそうなツッコミをツラツラとならべ、男の子に至っては宇宙船について質問されると「TVに出てくる宇宙船と同じだよ」と言わせてしまう。
せめてガメラに出てきた宇宙人の事を言わせようよ。
ジグラについては二本脚で立てる魚。
デザインはそれなりにシャープな感じ、ひっくり返された時のお腹がクジラっぽい縞々だった(笑)
ガメラの対決ルールも遵守されて一回戦陸揚げされたジグラを若干有利なガメラが攻める展開なのにジグラに逆転敗けするガメラ(笑)
正直、ジグラ戦に於いて特筆する感想はない。
二回目は勝つ…それだけです。
後は水着のお姉さんが結構出てきた事
気になったのは、コントロールされてたお姉さん、海岸で宇宙服(笑)着て、水着の女性たちにあったら違和感に気付いて、水着を略奪(笑)
道路を水着で歩いてヒッチハイク、ジロジロ見られて羞恥の心が(笑)
即、普段着の女性から服を奪う(笑)
奪われた女性と脱いだ服、水着どうなったんだろう?丁寧に奪った人に着せたんだろうか?
どうでも良いことが気になった。
ジグラ、寝ちゃうよ。
ガメラの怪獣はかっこよいのが多い。ジグラも魚型でなかなかグッド。ギロン同様スパッと斬り込む攻撃が痛そう。今回もガメラの活躍はラスト10分でした。宇宙人と子供たちの追っかけっこはほぼドリフ。くだらないと言ったらそれまでだけど今回も自然破壊への警鐘がきっちり表明されているのはさすが。
僕らのガメラが唯一勝てなかったもの
シリーズ7作目。1971年の作品。
前作『対ジャイガー』は昭和ガメラ後期作品ではまずまずだったのに、またまた宇宙人地球侵略の珍作に逆戻り…。
あれ、監督や脚本家変わった…?
いや、変わらずの湯浅&高橋コンビだ…(^^;
前作は大阪万博とタイアップ。今回は鴨川シーワールドとタイアップ。
健一くんとヘレンちゃんは共に父親が鴨川シーワールドで働き、家族と宿舎で暮らしている。
ある日父親の海洋調査にこっそり付いていったら、海中から発せられた光線によって謎の宇宙船に囚われる。
そこに居たのは、ジグラ星人。
汚染によって母星に住めなくなり、地球を支配しようというのだ…!
う~む、ツッコミ所は多々。
同じく母星を捨てたバルタン星人は宇宙船にミクロ化してたくさん居るのに、こちらたった一人。
しかも、メチャ日本人顔のお姉さんで日本語ペラペ~ラ!
まあ一応、後から理由は明かされるんだけど…。それが無かったら史上ブッ飛びの侵略宇宙人!
さてジグラ星人、世界中で大地震を頻発させる。マグニチュード12クラス!
そして地球人類を降伏させる為に、何故か日本の東京でマグニチュード13の地震を起こす!
なのに何故か全く被害の無い鴨川シーワールド。タイアップ舞台だから被害は御法度だったのか…?
いつもながら子供たちの奮闘で脱出。
間抜けなジグラ星人お姉さんと、催眠術を掛けられボートでお昼寝タイムの父親たち…。
「助けてー!ガメラー!」と、助けに来てくれた僕らのガメラ。
でも、鴨川シーワールド近くの島に置き去り。オイオイ、ガメラさん、鴨川シーワールドに送り届けて下さいよ…。
ジグラ星人お姉さんは子供たちを狙う。セクシーなビキニ姿で鴨川シーワールドに侵入し、自衛隊員や警備員に催眠術を掛けてお昼寝させたり。
子供たちを見付けるも、またしても翻弄される。まるで緊迫感ナシのキャッキャッキャッキャッの鬼ごっこ。その“鬼ごっこ”の最中、とある事がきっかけでお姉さんは本来の記憶を取り戻す。
その頃ガメラは海中でジグラ星人の宇宙船を破壊。その中から現れた深海怪獣ジグラ!
海の怪獣なので陸に上げて有利な立場になったかと思いきや、怪光線を浴びて仮死状態に。いつも通りのパターン化、必ずガメラはピンチにならないといけない。
ガメラを復活させようとする。
子供たちは潜水艇に乗って海中へ。
迫るジグラ! 危うし!
またまた地球人類の命運を懸けて鴨川シーワールドの一室で迫られる決断。
ジグラに打つ手ナシ。降伏か否か、とんでもねー事しか考えない。
そんな時、ガメラ復活!
さあ、ジグラと再戦だ。
今度こそ負けないぞ、僕らのガメラ!
サメをベースにした新怪獣ジグラ。
これまたレギオン似のビジュアルは悪くない。って言うか、レギオンってギロンとジグラのハーフ…?
基本海の怪獣だが、何と陸でも二本足で立つという離れ業!
背中のヒレで何でも切り裂くって、子供の頃よく想像したなぁ…。
そんなジグラのビジュアルと、ガメラとの海中戦が見もの。
当時の日本は公害問題真っ只中。
ライバルの怪獣王も公害怪獣と戦い、奇しくも同年夏公開。
ある意味、『ゴジラ対ガメラ』!
結果は…、
圧倒的にゴジラの勝利。
あちらはヘドラを通して公害の恐ろしさを描き、ゴジラを通して公害問題を訴えていた。なのにこちらは…。
最後にお決まりのようなメッセージ台詞だけを言い、おバカな子供たち(本作での子役の演技は想像を絶する…!)、おバカな大人たち、おバカな侵略宇宙人による、ガメラが何だか可哀想なくらいのおバカ映画だった。
本作のみ大映と日活共同配給による“ダイニチ”作品。
この後大映の倒産により、本作で昭和ガメラシリーズは事実上の終了。
これまで敵怪獣や低予算と戦って勝ってきたガメラだが、倒産には勝てなかった。
ガメラ対ゴジラ、大映対東宝 怪獣代理戦争がなぜ勃発したのか?
1971年7月公開
例年通りなら3月公開なのに本作は初めて夏の公開になった
理由は何か?
一つはライバルのゴジラシリーズが終了してしまい夏休みという大きい市場を独占できる見込みがあった
事実前年の1970年にはゴジラ映画は春、夏、冬と1本も無かった
だから翌年もそうなる公算は高かった
なので春休み興行を夏休み興行にスライドさせるのは合理的な判断と思う
製作の遅延ということは考えられもしない
もう一つはタイアップの本作の舞台となる鴨川シーワールドとの兼ね合いだ
鴨川シーワールドは1970年10月にオープンしたばかり
そして本作公開の1971年7月には内房線が全線電化されている
夏といえば海水浴
首都圏の人なら家族旅行で海水浴といえば千葉、それも房総は定番中の定番
鴨川は外房にあるが、内房線の終着駅なのだ
つまり全てタイアップ先の鴨川シーワールドの営業効果を最大化するために7月公開になったのだ
劇中で対策本部が置かれるシーワールドホテルもそれにあわせて1971年の夏前に開業している
本作の開業当時は、ディズニーランドができる10年も前だったのだから、日本中から集客できる魅力のある施設だったのは間近いないと思う
もちろんその客層は怪獣映画と丸かぶりする
素晴らしいタイアップ企画だ
営業サイドからそれに合わせて7月公開を要請するのは当然だろう
自分も家族旅行で行って迫力あるオルカショーを楽しんだ事が有るが、本作公開の開業当時から何十年も経っていてもショボさが全く無い素晴らしい施設だった記憶がある
しかし流石に当時はタイアップ先の施設のミニチュアセットを盛大に破壊し尽くすこともできず、破壊シーンはショボい
序盤にジグラ星人が人工地震で東京をマクニチュード12の巨大地震で壊滅させるのだが、それシーンは絵でごまかしてあるのみ
そもそもそんな特撮シーンをとるほどの予算は無いしそれをやったら別の映画に名ってしまう
内容的にはガメラ対バイラスのリメイク風味
人質の生命と引き換えに簡単に地球防衛軍司令が降伏してしまうところまでおなじ
ジグラの刃物形状はギロンの焼き直し
ジャイガー程強くは無い
特撮は冒頭の月面基地破壊シーンのみ見るべき価値がある
宇宙空間の表現はギロンの時の漆黒の宇宙空間と瞬かない恒星の表現から書き割り風のショボいものに退化してしまっている
月面基地、月面車のミニチュアセットも小松崎茂テイストのレトロさで陳腐
しかし、ビームの直線的表現と爆発シーンは素晴らしい
ジェリーアンダーソンの謎の円盤UFO でのムーンベースがUFOにビーム攻撃を受けるシーンを参考にしていると感じた
このシーン、そもそも本作には物語の進行にはなんの関係もないから撮る必要とないはず
ビームが当たり土砂を巻き上げながら周囲に構造物の破片が飛び散る映像は望遠レンズとスロー撮影を駆使したもので、謎の円盤UFOの映像を自ら再現したかったのだと思う
さて、7月公開にスケジュールを移動して、ゴジラのおない夏休み興行でがっぽり稼ぐ思惑であったのだが、しかし、そうは旨くいかなかった
なぜなら、そうはさせじと東宝がゴジラ対ヘドラを出してきたからだ
なんと1971年の7月はガメラ対ゴジラの直接対決となったのだ
東宝から見ればガメラがうちの縄張りを荒らしに来たように見えたのかも知れない
内容的も本作にはジグラ星人の地球侵略動機も地球人の海洋汚染にあるとしており、ヘドラともテーマ性はかぶってしまっている
興行成績は両作品ともまずまず立ったというから、引き分けというところか
ともあれガメラ映画としては並の上の出来だ
また来年の夏休みみたいなあと思う程度には達している
来年もガメラ対ゴジラ、大映対東宝
怪獣代理戦争が楽しめるはずだった
しかし同年12月、経営危機の大映は倒産してしまう
ガメラシリーズも本作で突然の終了となるのだ
1980年の宇宙怪獣ガメラは昭和ガメラシリーズとして紹介されるが、シリーズに入れるのは違和感がある
入れててもエピローグ扱いだろう
海をきれいに!
日本も宇宙開発に乗り出した・・・しかし、地球人と同じように宇宙旅行に成功し宇宙開発に乗り出した星もあるに違いない。
またもや水族館や海洋研究所。公害問題も取り沙汰されているけど、同じ年に公害問題を扱った『ゴジラ対ヘドラ』が公開されていることも興味深い。そして、国連直属(?)の地球防衛軍なる存在が明らかに。なんだか本物の飛行映像まで使ってるし・・・
一旦倒れてしまうところはガメラシリーズのワンパターン。続けて見ると、全く面白くない。特に子役のセリフがどれもこれも棒読みであるのが原因かもしれないし、海外に売り出そうと外人の子供を使っていることもつまらなくしている原因か・・・
海をきれいに!終わってみて印象に残るのはそれだけ・・・それと、原爆を使うかどうかなんて、子供向け映画で言わせるんじゃないよ・・・まったく。
カメとサメの戦い
ガメラ・シリーズ第7作。
サンテレビ「アフタヌーンシアター」で鑑賞。
環境破壊で荒廃した故郷を捨て、地球侵略のために来訪したジグラ星人。大地震を引き起こしたり、地球人女性を洗脳して工作員にするなどやりたい放題。親玉が宇宙船が爆発したことで地球の環境に直接触れてしまったことで巨大化しました。形はサメで名前はクジラ…ややこしい。しかも背びれに音階がある。シリーズ初の海中でのバトルが描かれました。
鴨川シーワールドが全面協力。地球規模の騒動がひとつの水族館の中で展開して終焉する。なんとも不思議な物語でした。
※修正(2023/12/15)
マグニチュード12なんて
環境問題に悩む地球を、同じく環境問題で窮地に立たされた星から侵略される。
形は鮫タイプだが名前は鯨の怪獣よりも、お父さんを喜ばせる配役に満足。
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