ガメラ対大悪獣ギロンのレビュー・感想・評価
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気になる箇所がある
怪獣が迫ってくるシーンで使われる合成の場面でボロいスクリーンなのか?それともうちっぱなしのコンクリート壁に映したのか?分からないが、合成された画面の上、中央より左よりに長方形を縦にしたようなものが見える。
ギャオス、バイラスともに同じようなシーンで見えたから、同じシステム、施設を使って撮ったんだろうけど、気になる。
スクリーンが傷んでいたのか?それともコンクリートの電源部分とかなのか?
今後昭和のガメラ観るときは観てみよう。
と変な事を書いてしまったが、ガメラの相手としては屈指のデザイン(笑)
最早生物ですらない、出刃包丁の形態の大悪獣ギロン(笑)
前々作品で強敵だったギャオス(恐らく同程度の強さ)をぶったぎっての圧勝。
見た目はともかく強キャラ感はある。
主人公の子ども二人がテラ星で大暴れ、付いてきたガメラも大暴れ(笑)
異星人の星を亡ぼして帰ってくる(笑)
最後の二人だったテラ星人たち、人間食べる気だったけどちょっと可哀想。
地球では子どもが行方不明なだけで、大した騒動もなく終わるラストは物凄くあっさり…。
大村崑の「うれしいと眼鏡が落ちるんです」のギャグも入っているけど、撮影は真冬だったのか?少年のママとの会話シーンで吐く息が白く出ているのに二人とも秋ぐらいの服装で寒そうだった。
ギロンのかっこ良さと言ったら。
ギャオスにつぎシャープなイメージのギロン。ナイフの頭部をバッチリいかしてしょっぱなからギャオスバラバラの刑。本当に毎回カオスな怪獣の殺し方。ラストに教科書の様な教えがあるのもガメラ的。子供の味方、だからもうヒーロー的な展開は致し方なし。
ギロンのデザインは秀逸な大映ガメラ第5弾
今回も普通に宇宙から登場するガメラさん。いったい何処に住んでいるんでしょうね?あれはたまたま通り掛かってるだけなのか、それとも子供の危機を察してわざわざ宇宙まで飛んで行っているのか?謎は尽きません。
そんなこんなで大映ガメラ第5弾。ギロンさんのデザイン思い切りましたね。頭が包丁って‼️しかも手裏剣が仕込んである⁉️生物なのに?刺さったガメラさん、とても痛そうでした。大悪獣って呼び名もスゴいです。
「役立たずは死ぬ事になっている」とバーベラさんをあっさり殺してしまうフローベラさん。いやいや、たった二人の生き残りなんだから殺しちゃダメでしょ⁉️そんな事だから絶滅するんですよ?っと教えてあげたくなります。
しかし、子役の演技はとってもしょっぱかったですね。出番は多いのに棒過ぎ‼️ギロンが宇宙ギャオスを切り刻んでいるのに子供リアクションの薄い事よ。子供出さなきゃいけない縛りでもあったのでしょうか?平成版になってメチャメチャリアル志向に走ったガメラシリーズなのですが、あれって昭和の後期の反動があったりしたのかな~なんて考えてしまいました。
カメ対刃物
シリーズ5作目。1969年の作品。
前作で遂に子供向けSF漫画と化した昭和ガメラだが、本作ではさらに。
だって、さらば地球よ。宇宙の他惑星へ!
毎夜望遠鏡で星ばかり見ている明夫くんとトムくんは、UFOを目撃。翌朝着陸地点に行き、UFOを発見。
ドアを開けたままの無用心なUFOの中へ。張りぼてのようなUFO船内を勝手にいじってると、2人を乗せたまま離陸してしまう…!
UFOはあっという間に宇宙の彼方へ。あわや隕石と衝突!…の寸前、ガメラが僕らを助けてくれた!
いつの間に子供の為なら宇宙にまで活動の場を広げた“宇宙怪獣”ガメラ…?
そしてUFOは、ある惑星に着陸。
まるで廃墟と化した惑星。
この惑星には、何故かギャオスが棲み付いている。銀色の身体で宇宙に居るから、“宇宙ギャオス”というナイスネーミング!?
危うし明夫くん&トムくん!
そこを助けてくれたのが、勿論僕らのガメラ!…ではなく、
ギロン!
トカゲ、コウモリ、イカ…これまで動物ベースだったが、ギロンは何と、出刃包丁!
“全身が武器の凄い怪獣!”という発案で誕生。
もはや怪獣の原型は何でもあり!
でも、確かにインパクトはガメラ怪獣でも随一。
インパクトだけではなく、強い。
ギャオス対ギロン!(ちなみに、昭和ガメラシリーズでガメラ以外の怪獣対怪獣は本作のみ)
結果は、ギロンの瞬殺&圧勝!
まず、ギャオスの超音波メスをナイフヘッドで跳ね返し、足を切断。低空飛行してきた所を、ナイフヘッドで翼を切断。そしてトドメは、頭を切断! 細かく捌いて食べようとするが、ギャオスの肉はメチャクチャ臭くてギロンのお口には合わないというオチまで!
にしても、あんなに強敵だったギャオスが…。まるで、人造人間登場前にトランクスにあっさり一刀両断されたフリーザの如く…。
それもこれも、新怪獣ギロンのお膳立て。
ナイフヘッドに加え、手裏剣という隠し技も!
これにはガメラも苦戦。昭和ガメラシリーズでは、ギャオスやバルゴンと並んでガメラを苦戦させた強敵と言えよう。
そのインパクトと強さから、平成の『ガメラ2』の敵怪獣として候補に挙がったのは事実。
また、生物を原型とせず、無機質で、宇宙怪獣…これらレギオンに影響与えたとか与えてないとか。
ギロン、ギロン、ギロン、レギオン、レギオン、レギオン…。名前も似てるような、それとも単なる偶然…?
ま、ギロンが魅力だけで、後は…。
地下へ逃げ込んだ明夫くんとトムくんは、2人の美女宇宙人に助けられる。
だが本当は、ギロンを操り、2人を食べ、地球を侵略して地球人もお腹いっぱい食べようとしていた怖~いお姉さんだった…! その内の一人は、『~対ギャオス』で優しかったお姉さん…。
明夫くん&トムくん対怖いお姉さん宇宙人は、もはやコント。「バックは出来なくなったけど、一周して戻って来たのさ!」という台詞に大爆笑! あ、その安っぽい衣装も。
ギロンや怖いお姉さん宇宙人もある意味インパクトあるが、等しいくらいキョーレツなのが、主人公の明夫くんとトムくん。だって…
UFOを目撃しても発見しても、宇宙に飛び出しても隕石にぶつかりそうになっても他惑星に着陸しても、ギャオスやギロンや怖いお姉さん宇宙人に襲われても、全く動じない!
近所から連れてきたような素人演技&棒読みが成せる業!
で、怖いお姉さん宇宙人の野望は脆くも崩れ、
一度は敗れたガメラもギロンと再戦。鉄棒大回転からのウルトラC級の荒業でキメ、勝利!
真っ二つに壊れたUFOを火炎噴射(弱)で器用に溶接・修理。
そして明夫くんとトムくんをUFOに乗せ、無事地球に送り届けたのでありました。
強いぞ、ガメラ! 凄いぞ、ガメラ!
特撮映画の明日につながるそれなりの意義は本作にもあったのだ
ガメラシリーズ第5作
1969年3月公開
前作のガメラ対宇宙怪獣バイラスよりは子供二人のかけ合いや、二人を取り巻く人々
妹、二人の母親特にイーデスハンソン、駐在さんの大村崑、博士の船越英二などが楽しく退屈しない
特撮シーンは大して見るべきところはない
強いていえば見所は宇宙空間の表現だろうか
真っ暗な宇宙空間に瞬かない恒星の星空
2001年宇宙の旅やスターウォーズに通じる表現と言うのは言い過ぎだろうか
東宝特撮映画は1968年8月公開の怪獣総進撃で一旦フイナーレを遂げていたのだ
本作はそんな怪獣ブームが去りつつある中、孤軍奮闘して怪獣映画の人気を維持してくれていたのだ
ガメラが続けてくれていなければ、日本の怪獣映画特撮映画ももっと早く駄目になっていただろう
特撮映画の明日につながるそれなりの意義は本作にもあったのだ
町並み背景の二階建ての家はドラえもんの絵そのままの形だ
子供達の自転車はセミドロップハンドルのサイクリング車だ
登場する子供達は10歳くらい
つまりオタク第一世代になる子供達だ
平成ガメラを撮ることになる金子修介は当時14歳、樋口真嗣はまだ4歳、伊藤 和典は15歳
そしてシン・ゴジラを撮る庵野秀明は正に9歳であったのだ
ちょっとふざけすぎのところございますし、ギャオスを輪切りにするスプ...
ちょっとふざけすぎのところございますし、ギャオスを輪切りにするスプラッターシーンは、「ウルトラマンA」でムルチが超獣に引き裂かれるシーンと同じくらい、子供こころにはショックでした。
強いぞガメラ♪
カメ、トカゲ、コウモリ、イカと動物シリーズが続いていたけど、今度はギロチン?最初に星座の姿や天文台が映し出され、天体好きの少年にはたまらない冒頭。世界各地の天文台に宇宙からきた電波。宇宙人がいるんじゃないかと噂される。巡査役に大村崑。子供たちにコンちゃんと呼ばれているのが面白い。「嬉しいとメガネが落ちる」というギャグまで・・・
たどり着いた星はテラ星。太陽をはさんで丁度地球の反対側にあるという太陽系第10惑星。。ギロンという怪獣はそのテラ星の番犬のような存在。科学が発達しすぎて、いろんな怪獣が生まれてしまったらしい。しかし、友好的な宇宙人ではなく、子供たちを食べようという恐ろしい存在。彼らがピンチになったときガメラがやってくる・・・
最初はやられたけど、子供たちの声援によって復活する。鉄棒の大車輪とかゴーゴーダンスとか、笑えるシーンが続く。強いぞガメラ♪と歌われつつも、子供たちの助言のおかげでギロンを倒したガメラだった。
それにしても、子供が勝手にテラ星へ行って破壊活動するなんてのは明らかに侵略行為。地球では彼らの行方不明だけが問題になったのであって、被害は何も被っていないのだ。それでも戦争や交通事故のない世界を作りたいと願う子供の気持ちは大切にしたいものです。
人食い宇宙人に気をつけろ!
ガメラ・シリーズ第5作。
サンテレビの「アフタヌーンシアター」で鑑賞。
昭和シリーズのガメラは、普段は宇宙空間を飛び回っていますが(意外と居心地が良い?)、ひとたび怪獣が現れると子供の助けを呼ぶ声が届くのか、地球に戻って来る。なので本作のように他の惑星が舞台となっても何の不思議も無いわけです。
美女宇宙人は実は人食い人種、と云うのはなかなかにショッキングな設定でした。ドーナツとカルピス(?)に仕込んだ眠り薬で眠らせておいて食べようとするから質が悪い。
駆けつけたガメラを迎え撃つのは用心棒怪獣ギロン。頭が刀で刃の両脇から手裏剣を飛ばすユニークさが面白い。「レギオン襲来」の計画段階でガメラの対戦候補だったそうな。
両者の戦いはユーモラスで、昭和シリーズの真骨頂。オリンピックのようなウルトラCが炸裂しました。子供の頃は喜べましたが、今観ると…う~む、なんとも言えません(笑)。
※修正(2023/12/15)
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