大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオスのレビュー・感想・評価
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思い出の映画だけど…
昭和ガメラのシリーズ三作目。
前作『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966)では大人を意識した筋書きが一転、今回は子供向けの内容に。本作以降、「子供の味方」というガメラの設定は旧大映シリーズの終焉まで継承される。
前作では目つき悪くて頭部がとんがってて、見た目の印象がヤクザかヤンキーみたいだったガメラの容貌も子供の味方らしくマイルドな顔つき。
時代を越えて何度も登場するライバル怪獣ギャオスが今回初登場。初心者マークみたいな頭頂部の形状がユニーク。
何でも切断する超音波メスに加え、対策本部すら感心するほど高い鎮火性能を誇る消火ガスでガメラを苦しめる。
幼少期、初めて見た怪獣映画が本作。
人間を襲って喰らうギャオスが当時は心底怖くて、腕を切断寸前にされながら立ち向かうガメラは強いだけでなく頼もしかった。
なので、どちらかというとゴジラよりガメラ派。
本郷功次郞が前作と異なる役で引き続き出演。
ほかに平成シリーズで大迫(元)刑事を演じた蛍雪次郎の師匠、蛍雪太郎や、のちにワイドショーのレポーターとして活躍する村上不二夫らの顔触れも。
英一の祖父で村長の金丸を演じた上田吉二郎は、黒澤明監督の『羅生門』(1950)や溝口健二監督の『雨月物語』(1953)にも出演した旧シリーズきっての大物俳優。子供の頃、彼のセリフを真似する芸人も結構いた。
やくざの親分等、悪役が多かったが、怪獣や子役が相手では「てめェ、ガタガタ言ってやがると叩っ切るぞ!」と言う訳にもいかず、さぞかし困ったのでは!?
一作目の予想外のヒットを受け大型予算を組んで貰った前作が赤字だった反動で再び緊縮予算で臨んだ本作は、随所にその弊害が。
見せ場のひとつだった回転ジェットの迫力不足(けっこう金の掛かるギミックだったらしい)などにも見て取れるが、影響が出たのは予算の掛かる特撮部門だけではない。
人員削減で二班体制を取りやめ、前作では特撮監督だった湯浅憲明が一手に引き受けたせいなのか、役者の演技に前作ほどの緊迫感が見られず、大映特有の画面作りへの強い拘りも本作では感じられない。
旧シリーズ全作品で脚本を担当した高橋二三は本作を「子供向けにしたつもりはない」と述懐しているが、だとしてもストーリーに起伏が乏しく貧弱。プロットがあまりにも子供に背負わせ過ぎだし、英一役の子役には重荷だったように感じる。
子供がターゲットの作風に転換したのは脚本家のアイデアだけでなく複雑な事情が関わっているらしいが、ディズニーが世界的な人気を保ち続けたのも、子供向けだからといって手を抜かず、高品位の作品を生んできたからこそ。
子供の頃、自分も夢中になって見てたんだし、いい歳して怪獣映画の出来に難癖つけるのも大人げないが、あらためて観賞して作り手、役者ともに本気度を感じ取れないのが残念。
子ども向けだからと妥協せずに、前作のような意気込みを示して欲しかった。
次作以降、シリーズのクオリティはさらに劣化。
有りもののフィルムをやたらと転用し、本編は子供と宇宙人の追いかけっこが中心になっていくが、原因は大映の経営不振。
金を掛けて良質の映画を生み出せる環境ではなく、シリーズも1971年の『ガメラ対深海怪獣ジグラ』を最後に同年末、会社が倒産する。
その皺寄せをまともに食らったのが新人の笠原玲子と前作(原住民の少女役)に続き公団の秘書役で出ている賀川ゆき絵(当時は西尋子名義。本作ノンクレジット)の若くて可憐な二人。
沈没寸前の泥船に乗ったばっかりにこのあとガメラシリーズの二作に出演した笠原も、本作の翌年、会社に見切りをつけて退社した賀川も、ろくな役に恵まれていない。
今回劇場公開された4K修復後の三作のうちでいちばんガッカリだったけど、思い出深い作品なのでおまけで星2.5。
『ガメラマーチ』の方が使われる頻度は多いが、個人的には本作の『ガメラの歌』の方が好き。
幼い時分の刷り込みもあると思うけど、『ガメラマーチ』よりよっぽど音楽的。
ギャオスに向ってガメラが放つ直線的な火炎噴射は映画館のスクリーンで見るとそれなりの迫力。
CGのなかった時代にどうやったのか知りたい。
敵は凶獣ギャオス!
第一作では人類の敵だったガメラが、今回は人喰い怪獣ギャオスが相手でなかなか盛り上がります。いまさらながら、ギャオスの造形がいかにも凶悪、どこからみても悪役で分かりやすいし、人間を捕食する設定もエグくていい感じです。序盤は姿を見せず超音波でヘリを真っ二つにするシーンを実写でやってのけるのが凄く、その後も戦闘機や自動車を真っ二つにしまくり、ガメラにも手傷を負わせる文字通り出血サービスです。対するガメラも、高速回転飛行のバリエーションを増やしたり、側転甲羅攻撃など、戦い方に工夫があって楽しかったです。お子様向き映画なんで、相変わらず子供が絡んでくるけど一作目に比べるとだいぶお役立ちキャラになっています。
あー楽しかった\(´ω`)/
印象的なシーンが沢山あるのだ
ガメラの大きな転換となった作品
ガメラは前作まではゴジラと同じく街を破壊する制御できない怪物として登場していたのだが、今作で大きく舵を切って子供の味方となった。一応、1作目でも子供を助ける場面はあったのだが、味方というよりもゴジラと違って無闇に殺さない理性や優しさのある存在というのを表現しているのだろうと思うので、少し違う。(スポンサー対策だったという話もあるが)
子供の味方となったことで好きじゃないという人もいるかと思いますが、ギャオスが人を食べるので子供を出してコミカルにしないと悲惨になりすぎるので割と美味い塩梅なんじゃないかと思います。その配慮を取っ払ったのが平成ガメラなのかと。
子供向けにしたことで集客は伸びましたがシリーズは尻すぼみになるというゴジラと違う結果を見たガメラシリーズですが、その転換期といえるこの作品は全体的にバランスよくできていると思うので、ガメラを見たことがないなら是非とも一度は見てもらいたいところ。
【”あ、あれは何だ!鳥だ、飛行機だ、いやギャオスだ!”みんな大好きガメラシリーズ第三弾。名古屋城を壊すんじゃないよ!全くもう!今、修復問題で大変なんだから!ホントスイマセン・・。】
ー 怪獣映画って、何で城がターゲットになるのだろうか。
前作では大阪城が凍り付いたし、今作ではナント、名古屋城が破壊されるのである。
確か、ウルトラマンで登場した古代怪獣ゴモラも、大阪城の天守閣を壊していた記憶がある。壊しやすいのかなあ。-
■或る日、突然に富士山が爆発する。その影響で、怪獣・ギャオスが目を覚まし、人々に襲いかかってきた。
ギャオスは名古屋城を破壊し、辺り一面が火の海と化すのである。その火に引き寄せられてガメラが出現する。
人々が、ギャオスをくるくる回して斃そうなどと言う可なりチープな戦法で臨むのだが、アッサリ失敗するのである。
だが、子供の味方であるガメラが怒りの火炎を吹き、大怪獣同士の決闘が勃発するのである。
◆感想
・富士山は死火山ではない。活火山である。そんなバカな、と思った人は調べると良い。いつ爆発してもおかしくないのである。
・今作では、ギャオスが目覚めたのに高速道路を作ることを止めない道路公団のお偉いさんの叱咤激励する愚かしき姿が描かれているが、何となく昭和だなあと思ってしまったのは、私だけであろうか・・。
・今作のギャオスは狂暴である。何たって逃げる人達を、翼の先の手で握りつぶすのである。嫌だなあ。
・で持って、今作では”えいいちくん”なる少しませた富士の麓に住む少年が、元気にガメラを応援するのである。
■そして、矢張り見所はギャオスとガメラの戦いのシーンである。ギャオスの足先が引きちぎられたり(で、傷跡から生えて来る。)、ナカナカである。ギャースギャースとギャオスが煩いのである。カラスからヒントを得たのだろうか?
富士山での最終決戦のシーンも良いのだな。
ガメラがギャオスを引っ張って、富士山の加工に引きずり込んで、自分だけ出てくるのである。流石、甲羅は固いのであるなあ。
<今作は、みんな大好きガメラシリーズ第三弾である。名古屋城を壊すんじゃないよ!全くもう!今、修復問題で大変なんだから!>
■道路建設に当たり、欲を出して土地を買う村の人達を見て思い出した、どーでも良い事。
新東名建設が決まった後に、父が道路が通りそうな土地を買って大損した事である。ギャオスが出なくて良かったけれど、見事に新東名はその土地を掠めて建設されたのである。あの土地、どうすんのかなあ・・。
大映怪獣プロレスの完成形
前作以上にいろいろパワーアップされた
大映ガメラシリーズ第3弾
バトルの展開が完全に怪獣のプロレス三本勝負
一本目はギャオスが凶器攻撃(超音波メス)で優勢勝ち
ガメラの右腕に超音波メス当たった後は
執拗に右腕を狙うギャオスは
典型的なクラシックスタイルのプロレス
二本目はガメラの噛み付き攻撃に
夜が明けて逃げたギャオスのリングアウト負け
でも自分の足切り離して逃げる根性は見事
三本目はガメラが徹底的にギャオスのバックを取る
格闘技の基本プラス噛み付きで火口に引きずり込んでKO勝ち
改めて気付いたことだけど
ガメラって肉食わないんだな
噛み付いてたギャオスの足はほっぼり出して帰るし
背中噛み付いて喰いちぎった肉も捨ててたし
この辺は人間その他動物食うギャオスと対照的
あとゴジラの噛み付き攻撃ってあまり記憶に無いけど
ガメラはけっこう噛み付き多用する
この辺りは動物的でいい
その他雑感
戦後生まれの人の大半は物まねでしか知らない
戦前の名悪役の上田吉二郎さんの演技が見られるのは貴重
意外とノリノリで撮影に臨んで下さって
「怪獣を喰ってやろう」と意気込んで熱演したそうだ
英一君見捨てて逃げようとしてギャオスに喰われた
ざまあああwな死に様を見事に演じた新聞記者役の三夏紳さんは
大映ガメラシリーズ常連
対バイラスと対ギロン以外の全作品に出演
座頭市の市本人のスタントを演じた縁で
後年「快傑ズバット」で座頭市パロの
地獄市という居合抜きの名人の役でゲスト出演している
労務者コンビのマイトの熊(太ってる方)を演じた丸井太郎さんは
テレビドラマ「図々しい奴」で人気者になるが
映画俳優は映画を優先すべきという永田雅一大映社長の逆鱗に触れ
映画に連れ戻されて飼い殺し状態になり自殺した悲劇の人
ギャオスに真っ二つにされた車は
東京モーターショーで展示された
トヨタ車の内部展示用の本物を借りて来て撮影されたが
一部の書籍では事故で真っ二つになった車を借りて来たと記述されている
中日球場に住民が避難するシーンは
実は当時大映が持っていた東京オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)の本拠地の
東京スタジアムで撮影したものに
中日球場の電光掲示板等の映像を合わせて作られた
東京スタジアムは現在存在しないので貴重な映像
ミニチュア撮影はやはり東宝特撮に劣るが
合成は当時としてはハイクオリティ
ヘリや新幹線が切られるシーンとか
ギャオスに人が喰われるシーンとかは見事
ひとつ難点を挙げるとしたら
やはり回転作戦だろうか
あれだと遠心力でギャオスが目を回す以前に
吹っ飛んでしまうはずなのだが
「目が回るけど美味しい離れられない!」という
ギャオスの食い意地に賭けたのか?
ガメラの好敵手、ギャオス現る!
ガメラの対戦怪獣と言えば、ギャオスを思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか。
バルゴンでも、ジャイガーでも、ジグラでもない・・・一番インパクトの強い怪獣だと思います。平成版ガメラ三部作でも、まずギャオスでしたよね。
昭和版のガメラの対戦怪獣は、奇抜なデザインのものが多いですが、予算の都合で着ぐるみ感満載です。でも、そのチープさを楽しむのも良いんじゃないですかな。
ギャオスは、吸血コウモリをイメージした怪獣?人食いですけどね。
首が回らないとか、夜しか動けないとか、やたら弱点が多いのに、人もガメラも苦戦する姿が面白い。様々な作戦がことごとく失敗し、ガメラも傷だらけになって苦戦する。定番の流血戦が痛々しい。ギャオスも自らの足を切り落として逃亡するという見せ場を作ってくれる。(トカゲみたいに生えてくるけどね)
そして、本作からは子供の味方っていう設定が前面に押し出され、子供を背中に乗せて飛ぶという快挙も見せてくれた。
「ガメラ対ギャオス」はテレビで何度か見た覚えがある。今回、久しぶりに見直したけど、やっぱり面白かった。昭和のガメラシリーズでは、これが一番好きかな。
ただ、今回見直して思ったのは・・・
対比が、ひどい。大きくなったり、小さくなったり。特に最初の富士山噴火の時のガメラ、近くを飛んでると思ったら、富士山の向こうに消えちゃうし・・・
今回、BSで鑑賞して最後まで見たんですが、あれ、エンドロールの歌ってこれだっけ?
ガメラ〜、ガメラ〜、強いぞガメラ♪の歌は、本作品では流れなかったんだ・・・。前作も含めたダイジェストみたいなのは面白かったけど。
ハラハラする怪獣映画
実は子供のころに途中まで見た作品
改めて見るとギャオスは光線を放ち消化ガスに再生能力を持ちガメラより結構強そうだけれどそれに向かう姿にグッと来た。
でもガメラだけじゃなく土地の有権者ともめ事を抱えながらも、ギャオス退治作戦の機器を設置したり山を切り開く工事業者たち・・・この姿もまた良かった。
シンゴジラの終盤に出てきた重機部隊の元ネタはコレから来たのかな
怪獣ギャオスのイメージが強いけれど実はいろんな作品に影響を与えた怪獣映画なんだなと思った
超音波怪獣ギャオス初登場の昭和ガメラ第3作への郷愁
昭和42年公開のガメラ第三作目は、おそらく小学3年生頃に観ていて、子供ながらとても興奮した想い出があります。今回偶然にもVODの期間限定公開を見つけて57年振りに観ることができました。手足の4か所から火を噴き空を飛ぶガメラと、今回初めて知った吸血バンパイヤーからの発想で生まれたコウモリ型怪獣ギャオスの空中戦の迫力に、固唾を呑んで観た記憶が蘇りました。その醍醐味はキングギドラやラドン、モスラの空飛ぶ怪獣相手でも、殆ど地上戦がメインのゴジラ映画には無かったものです。また格闘能力の優れたゴジラの絶対的最強怪獣の安心感に比べて、動きが鈍い特徴がある亀型怪獣ガメラは、簡単に敵を倒すことが出来ない上に、今回のギャオスの最大の武器である鋼鉄を切断してしまう超音波光線をまともに受ければ深い傷を負ってしまいます。子供目線では、ハラハラドキドキの想いで観ていました。この映画の鮮明な記憶は、そのレーザーメスと化したギャオスの攻撃によってガメラが傷つき青い血を流すところと、英一少年がガメラの甲羅に乗る二つのシーンでした。同じ年齢くらいの少年が怪獣の背に乗せてもらう親和性と非現実の空想の楽しみに、幼く無邪気な私が虜になっていたと思います。
資料によると第一作の「大怪獣ガメラ」で、灯台から落下する少年を手のひらで受け止め助けるシーンが子供たちに大反響を呼んだことに好感触を得たプロデューサー永田英雅の発案により、ガメラシリーズを子供に特化した制作コンセプトの娯楽作品に変更したとありました。この観ている子供たちを飽きさせないための工夫を施したことが、今回映画冒頭から改めて感じられます。三宅島の火山噴火から富士山が噴火、溶岩に誘き寄せられるガメラが登場、地殻調査の科学者と報道人を乗せた大型ヘリコプターが飛び立ち、それが二子山上空で謎の光線を浴びて機体が真っ二つと、間髪を入れずの展開の速さ。主役の怪獣二匹が開巻早々現れて、気を緩める暇がありません。そしてこのギャオスの形体や残忍さの悪役怪獣としての完成度の高さに好感を持った子供時代は、“お化けのQ太郎”と並び良く描いた漫画の双璧でした。しかし、今見直すと英一少年を見棄てた新聞記者を始め、新幹線の乗客を食べるなど、人間の血を好む残虐さに無関心でいられたのが不思議です。と言うのも、幼少の頃の私は、「モスラ」に出てくるインファント島の現地の人たちが実際にいて出演していると思い込み、テレビか映画の時代劇では正義の味方の主人公に斬られてしまう悪党の家来が本当に死んでしまうのかと憐みの気持ちで観ていたからです。流石に9歳になれば虚実の分別が付いて、怪獣映画のすべてがフィクションと理解するのが当然ではあるのですが。
ギャオスの超音波光線によって自衛隊の戦闘機が真っ二つになったり、名古屋城が破壊されるのは予想できても、新幹線の上部の屋根部分だけが剝がされるユニークさと新聞記者が乗っていた乗用車が分割されて走行する奇想天外のギャグには今回笑ってしまいました。しかし、この記憶がありません。鑑賞しながら、9歳の自分と今の初老の自分が同時にどう思うかを整理するのは、不思議な感覚です。小さい時トンボやカブトムシを捕まえては散々遊んだのに、大人になってからは触るのも嫌がるのに似ているかも知れません。
主演の本郷功次郎はこの時29歳で、前作の時は主演とは言え子供向け怪獣映画のオファーに詐病も使って抵抗したそうです。しかし、後年代表作の1つにガメラシリーズを公の経歴に明記した逸話を知り、映画ファンとして心が温かくなりました。確かに俳優として大人が満足する名作に出演したい気持ちは、色んな映画を観て来た私にも理解できます。それを記録に例えれば、このガメラ映画出演は記憶に残る出演だと言えます。映画は娯楽であり、芸術でもある。公開当時評価されても永遠ではないし、月日が経ってから漸く注目され評価されるものもある。題材がどうであれ、スタッフ、キャストの真摯な取り組みがある映画は命を持つという事だと思います。この作品では、国土開発の一環として奥州街道寄りに高速道路を強行する企業と、開発反対を標榜しながら実は地上げを目論む地元民の軋轢を扱っていて、今日の視点で観ても興味深いものでした。金丸村長のお金に執着する欲深さに辟易し翻弄される村民の姿も面白いし、そんな抵抗勢力に呆れながら開発に邁進する労働者の直向きさが、本郷功次郎によって表現されています。有名俳優は、他にその金丸村長を演じた上田吉二郎で適役の好演を見せます。第二作に比して制作費を制限された事情のキャスティングでもあるでしょう。
車のミニチュア撮影の稚拙な映像を観ていて、当時人気を博したおもちゃのレーシングカーを想い出します。父は、小学館の少年雑誌の月刊誌を子供たちに購読させ、トランシーバーやレーシングカーの流行りものおもちゃも買い与えてくれました。小学校に入る前には、珍しく父と二人だけで行ったデパートで、これはチャンスと思った私が、レールを走る電車模型が欲しくて駄々を捏ねたこともありました。兄姉の羨望をよそに、ひとり電車遊びに興じる私でした。この電車模型はプラレール以前の本当に簡素なものでしたが、レーシングカーは道路コースも応用が利き、車線の中央に溝があり、そこに車の中央に刺さってあるピンを刺して走らせるものです。車線には電線が通っていて、そこから電流を得た車を速度変更しながら走行させるものです。
怖いシーン。
中山忍ちゃんカワイイ!
0010 昭和ガメラ最高峰
1967年公開
子供が主役だが大人向きの映画。
ギャオスの光線はガメラの体に当たるもさらに貫いて
進んでいく。超音波光線の誕生。
円谷英二は人知を超えたモノとして怪獣を表現したが
大映は動物の延長線上として扱い、血も出す、痛がる。
お日さんに弱いギャオスが追い詰められる名古屋港の
対決はガメラも血まみれになるも咥えた足を離さない。
ここは滅茶苦茶緊張感が増す。
結局ギャオスは自ら足を切断し窮地を脱出。
特撮もかなり進歩して物語との違和感はない。
難を一つ言えば名古屋急襲の時ギャオスは
空を旋回するだけで終わってしまい
ラドンのようなソニックブームは見せられなかったか。
音楽は山内正。
伊福部曲に勝るとも劣らない対決シーンを生み出す。
エンディングは過去2作品も含めてダイジェスト。
なかなかのサービス。
場面も陸海空とさまざまで
今でも面白いんじゃないの。
75点
初鑑賞 TV鑑賞 いつやったっけかね?
鑑賞 2025年12月8日 TJOY京都1
配給 KADOKAWA
ガメラ60周年で終活鑑賞
昭和演技はクサいものの話の進行は申し分ない
やっぱり今見ても面白かった
ギャオス命名の由来
村長の孫、英一。
ギャオスに捕まるわ、ガメラの甲羅に乗るわと、身内や回りの大人達には何かと大迷惑な奴。
そんなクソガキの思い付きがギャオスの名付け親だったとは笑(笑)
今更ガメラ。
兎に角ですよ。
ガメラと言えば、ギャオスどす!
大スクリーンで観る迫力に気圧される、ってのはあるにせよ。最近のCG技術に慣れっこになった身としては、流石に着ぐるみとミニチュアの辿々しさには時代を感じてしまいます。
が。ところが。
今更ですが、ストーリーの運びやエピソードの一つ一つは、最近のエンタメものより、むしろ面白いんです。よく出来てます。と言うか、「お。コレはアレじゃない?」と、後々のアニメや映画を思い浮かべてしまうわけです。
名古屋港で、ギャオスの足を噛み止めるガメラ。迫る朝日。ギャオスは自らの足を切断して飛び去ります。
コレって、猗窩座と煉獄さんじゃないですか?
変電所を改造し、回転展望台のモーターを補強し、ギャオスを倒そうとする作戦は、まさにシン・ゴジラだし、ヤシマだし!山火事作戦も然り!
怪獣同士の派手な闘い任せにする事なく、人間側が知恵を絞って力を合わせるとことか、かなりの萌え具合。
あー、そうだよ。ワシら怪獣映画とウルトラマンを見て育った世代だもん。ってのを再認した次第です。
楽しかった。
とっても!
昭和ガメラ3作目。
人気怪獣ギャオス登場の大映ガメラ第3弾
ガメラのライバルとして有名なギャオスが出てくる大映ガメラの第3弾です。確かにギャオス強いし、ライバルな感じしますね。
昔の映画を観てると今との違いが楽しめます。おお!中央高速道路がまだない時代なんだ!高速道路を作る人と地元住民との抗争ってあったんですね。今っていつの間にか道路ができてる印象があるのですが、こういう抗争あってのかな?緑に光る山に対して「金がある所は地質学的にあんな風に光るんです」ってトンデモ科学キター(゚∀゚)あんなに光ってくれれば金山発見するの楽チンですよね。
ギャオス頭が物凄く平ら‼️怪獣とはいえ生物の頭をあんな平らにするデザインを考えた人スゴい。というか見た目だけで首の骨が二股になっていて音叉のように超音波を出せるって解明する生物学者もスゴい。人を食べる設定なんですけど、ずっと地下にいた間は食料はどうしていたのでしょうか?ってガメラとの初戦では執拗腕ばかり狙ってきててエグい‼️嫌な性格してるわ~。
ガメラに乗った子供は学校で自慢していいと思う!ガメラさん、しっかりと子供を助けるし、本作辺りから人類の味方感が強まってますね。ちゃんとガメラとギャオスの戦いもあり、ギャオスが名古屋の街を壊すシーンもあり、人間側も回転作戦や山火事作戦で頑張ってますし、子供も活躍しててなかなか怪獣映画のお楽しみが詰まった作品だったのではないでしょうか?
昭和シリーズでいちばんのお気に入り
サンテレビ「アフタヌーンシアター」で鑑賞。
昭和シリーズの中でいちばんのお気に入りが本作である。前作はシリアスな作風が大人になった今になると大変見易く面白いが、そのせいかガメラの出番が極端に少なく物足りない。
だが本作は、子供向けの作風に舵を振り切ったおかげなのか怪獣バトルの分量が増え、尚且つ特撮のクォリティが本家東宝並みに高まっており、王道怪獣映画としての出来栄えが高い。
ガメラは子供の味方と云う要素を確立させ徹頭徹尾貫くことで、ガメラは善でギャオスが悪の勧善懲悪の対立構造が分かり易い。これで前作は曖昧だったガメラの戦う理由が明確になった。
前作の反省を活かしてつくられているところにつくり手の情熱が垣間見えるし、本作以降は低予算化することを考えると、シリーズのひとつの到達点としてとても記念碑的な作品だと思う。
[余談]
以下のような逸話を知った。ある日、湯浅憲明監督宛に、ゴジラ・シリーズでお馴染みの本多猪四郎監督から手紙が届いた。本作を鑑賞した感想が綴られており、湯浅監督は感激したと云う。こちらはゴジラ・シリーズを意識していたが向こうもこちらを意識していたことを知り、大層嬉しかったとか。
[鑑賞記録]
2001/??/??:サンテレビ「アフタヌーンシアター」
2020/06/23:Amazon Prime Video
2025/11/16:BS12(4Kデジタル修復版)
*初投稿(2019/02/21)
*再投稿(2020/06/23)
*リライト(2022/10/23)
*修正(2025/11/16)
ヒーローと好敵手
シリーズ3作目。1967年の作品。
ゴジラで言えば、キングギドラ。ガメラ最大のライバル、ギャオスのデビュー作。
昭和シリーズでは『~対大悪獣ギロン』に亜種として再登場、平成3部作でも『1』と『3』に登場、2006年の『小さき勇者たち』にも登場。
その人気のほどが窺える。
コウモリをモデルにしたシャープなデザイン。何処か悪魔的なものも感じさせつつ、ガメラ怪獣の中ではやはり一番カッコいい。(レギオンも捨て難いが…)
必殺技は、どんなものも真っ二つにする超音波メス。ガメラの腕も切り裂く。
夜行性。獰猛で、人間を食らう。
空も自由自在に飛べ、何と言ってもガメラと繰り広げられる空中戦。
…と、魅力たっぷり。その特徴や性格は平成版にも引き継がれている。
他にも、(ネタバレだが)断末魔の超音波メスとか、電車を襲って乗客を食らうとか、明確ではないが人間の環境破壊で永い眠りから目覚めたと思わせる説明描写もあり、改めて見ると、一新したとは言え細かい点で平成版はオマージュもちらほら。
90分弱ほどの尺で、ガメラとはたっぷり3回戦。
1回戦は、超音波メスでガメラを散々いたぶり、ギャオスの勝利。
2回戦は、タイトルにもなっている空中戦。闘いの場は海へ。ガメラはギャオスの足に食らい付き離さない。間もなく日の出。寸前、ギャオスは自らの足を切断し、逃げ去る…。引き分け。(この足を自ら切断するのも平成でお披露目)
そして、決戦のクライマックス…。
その合間合間にも、街襲撃や人類の対作戦。
ほぼギャオスがメインと言ってもいいくらい。
ガメラは本作から完全に正義の味方、子供たちのヒーローに。助けた子供を背中に乗せて飛ぶ“サービス”も。
子供をも襲おうとするギャオスのヒールさに対し、ガメラの魅力が際立つ。
ヒーローが持つべきものは味方と等しく、好敵手である。
人間ドラマ部分は、前作がアダルトな作風になって子供客にそっぽ向かれてしまった為、子供を主要人物とし、良く言えば分かり易いソフトな作風、悪く言えば取って付けたような平凡な内容。
とは言え、次作からの少年SF漫画のような完全子供向けまでにはならず、森林開発を巡る大人たちの人間のエゴも描かれ、まだギリギリ大人向けと子供向けの“中間”を保っている。
尚、本作から遂に登場、昭和ガメラお馴染みの“ガメラマーチ”!…ではなく、こちらは“ガメラの歌”なので、お間違いのないよう。
それぞれ魅力を際立たせたヒーローガメラと好敵手ギャオス。
陸海空での闘いと見せ場を、特撮を駆使して。
話も作品的にも怪獣映画の王道。
“ライバル”の本多猪四郎監督が本作を絶賛したという逸話も。
昭和ガメラの中で、最も“昭和ガメラ”らしいと言える快作。
主題歌は完全に子供向けなのね
67年大映。シリーズ2作目。
冒頭で富士山が噴火、そこにガメラが飛んでやってくる。中々に飛ばした展開。その後はビジネスの大人の事情が描かれる。昭和ガメラの初期は子供向けでない展開もやってたんだねえ。
ギャオスも割合と早く登場。どうかと思うその造形。牙をもちっとリアルに作って欲しかった…。ガメラも出てきて開始20分で前哨戦。
その後は対ギャオスに稚拙ながら硬派な展開に。(この辺りシン・ゴジラに影響を与えている気がする)
夜の市街戦・空中戦・港での戦い・ラストの肉弾戦と特撮は気合い入っていてまずまず見応えあり。
まあ怪獣映画なのでツッコミつつ楽しむのがいいでしょう。全体のバランスはよく出来てたと感じました。
全28件中、1~20件目を表示















