「SF調の近松もの」ガス人間第一号 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
SF調の近松もの
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「美女と液体人間」を観なおしたので変身3部作を観ることにしました、本作は第3弾。
打って変わって和ティストの悲恋物。ヒロインは凋落した日本舞踊の家元で和製ヘップバーンの異名を持つ八千草さん、宝塚出身だから踊りは出来なくはないのだろうが日本舞踊は難しかったのだろうか、面を付けての情念の創作舞踊。一方の男役はマッドサイエンティストの実験台にされ図らずも変身能力を身に着けたしがない独身男、犯罪を犯してまで入れあげるのが悲運の家元という構図。いきなり高級外車を買ったりするから目を付けられる、所詮住む世界が違うのだから無理筋の恋、結局は男の一途さにほだされての道行と近松物とSFを合体した奇妙な和ティストに仕上がった。東宝さんらしい外国市場も視野に入れて練られた企画なのだろう、前二作よりはまともなドラマになりました。
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