かげろう絵図のレビュー・感想・評価
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嗚呼、美男美女
たまに大映の時代劇を観るのもいいですね。21世紀の今から観ると、あたかもファンタジーのような感覚で楽しめます(笑)。今作の市川雷蔵と山本富士子は、端で見ていて妬けるほどのおしどり夫婦役、何とも粋です。しかも、山本富士子は美人姉妹の一人二役!声のトーンを変えて、しっかり姉妹を演じられていました。市川雷蔵は、市川崑監督「炎上」(58)での好演が高く評価されたばかり。そして山本富士子は、大映入社から6年、大ヒット作にも恵まれ看板女優になっている頃、当時の映画ファンがどんな風だったか想像してしまいます。原作が松本清張ということで、大奥がミステリー仕立てに描かれ、ハラハラしました。特に音楽が怖かったです(汗;)。エンディングには唖然としましたが、原作完結前の映画化だったようで、続編も予定されていたとのこと。映画全盛期だったかのかなと当時が偲ばれました。
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