怪盗まだら蜘蛛

劇場公開日:

解説

陣出達朗の映画用ストーリーから「地獄太鼓」の民門敏雄が脚色、「続砂絵呪縛 雪女郎」の安田公義が監督した。撮影は「地獄門」の杉山公平、音楽は山田栄一が担当する。主演は「続砂絵呪縛 雪女郎」の黒川弥太郎、「怪猫有馬御殿」の坂東好太郎に、この作品でデビューする三田登喜子。以下、霧立のぼる、杉山昌三九、南條新太郎らに、「にごりえ」の三津田健らか助演。

1954年製作/87分/日本
劇場公開日:1954年1月15日

ストーリー

明石藩主松平斉宣に父母を殺された梶縫之助は、虚無僧姿に身をやつして仇討ちに江戸へ上る途中、やはり斉宣のために祖父を殺された巡礼のお光と竹太郎姉弟の命を救った。その奮迅の働きを目撃していたのは、今は金さんと名乗って市井にかくれる遠山金四郎だったが、やがて彼は遊び場所でよく顔を合わせる安さんという美男子こそ、かの快虚無僧らしいと目星をつけた。一方その頃斉宣の上屋敷にまだら蜘蛛と称する怪人物が現れ、以後毎夜家中の誰かを殺害すると斉宣に宣言して立去った。同時に屋敷の金蔵からは東照宮修営費に松平家が預った公金一万両が紛失していた。狼狽した松平家では家人一色隼人に秘命を授けて極秘裡に再調達をはかった。以後まだら蜘蛛は宣言通り次次と斉宣の家来を殺害、しかも不思議なことに、もう一組の怪盗まだら蜘蛛が江戸の豪家を狙って横行しはじめた。金さんこと金四郎は太田備中守からまだら蜘蛛逮捕の厳命を受けたが、それが斉宣を狙う安さんの仮の姿であることを知っていた彼は、残虐な偽者の方こそ松平家の命をうけた者達の仕業ではないかと思いついた。この推理は当っていた。偽まだら蜘蝶は一万両獲得にはげむ隼人以下の浪人だったのである。ある夜、安さんのまだら蜘蛛はついに偽の一味と衝突、彼は隼人の放った短銃に倒れた。折しも金四郎のひきいる捕手の一団がまだら蜘蛛逮捕に殺到、縫之助(安さん)は危く命をすくわれた上、斉宣以下隼人らの行状はすべて白日の下にさらされることになった。

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