劇場公開日 1963年12月22日

「観て愉しむジュブナイル」海底軍艦 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0観て愉しむジュブナイル

2025年1月23日
iPhoneアプリから投稿

タイトルからしてワクワクして来る、本田猪四郎と円谷英一コンビの空想科学活劇です。深夜の誘拐事件、暴走するタクシー、港でのグラビア撮影、海にダイブするタクシー、海から上がってくる怪人、冒頭わずか5分程度の間にいくつもの謎をテンポよく叩きこんでくるので、一気に作品の中に入れます。敵は、かつて太平洋に沈んだ超文明国家ムー大陸帝国、対するは旧帝国海軍の技術を結集した海底軍艦轟天号と、子供の時に夢中で読んだジュブナイルのような設定なのが嬉しいです。轟天号の戦艦としてのデザインもさることながら、海底から浮上し空を飛ぶ発想がすごいです。映画は子供向けのようでいて、轟天号の司令官がもう一度戦争を起こそうとしていることや、ムー大陸皇帝が地上国家をいきなり侵略してくるなど、誤った指導者による科学の狂気もしっかり描かれていて、ジュール・ヴェルヌの『悪魔の発明』を思い出しました。一方で、後半が少し中だるみ気味なのと、轟天号のバトルシーンが今ひとつ派手さが足りず残念。役者では、田崎潤が旧海軍の軍人らしさがよく出ていました。出番は一瞬ながらインパクトが強いのは、ビキニガールの北あけみ。

シネマディクト
トミーさんのコメント
2025年1月23日

共感&コメントありがとうございます。
モスラ対ゴジラでは悪徳社長、怪獣総進撃では司令官、今回は大佐の補佐役みたいなポジションで復唱迄してましたね。

トミー
トミーさんのコメント
2025年1月23日

オープニングのテンポ良いですよね。真琴をマークする三つの目もイイ!田島義文さん良い役ですね。

トミー