女の花道のレビュー・感想・評価
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焼け跡から出発は、美空ひばり本人と重なる
お札売り娘の皆美空ひばりが、16歳になり育て親の婆と二人で都を目指す。道中で歌い踊って人々を引きつけて行き、舞踊りの師匠との出会いや歌舞伎役者との結婚を経てもう一度自分の生き方を悟る。
美空ひばりの芸能生活25周年作品として製作されているので、実人生を少しダブらせる形の女一代記で、当時30代のひばりが16歳を演じる前半は、チョットこそばゆい感じだか、家元で修行するあたりで年齢的に違和感が無くなり、歌と日本舞踊も流石の説得力。
幕末期を背景にしているので、戦さで焼け出された民衆の前で、励ますように歌い踊る姿は、やはり美空ひばりのスタートを想起させる。
助演の杉村春子と北林谷栄は、芸達者な演技で作品を締める。
群衆シーンや川辺のロケや雪の降る様式美のセットでの見せ場などの老練職人技もいい。
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