女の暦のレビュー・感想・評価
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5人の姉妹は全然似ていませんが、しっかりもの、ちゃっかり、優しい、...
5人の姉妹は全然似ていませんが、しっかりもの、ちゃっかり、優しい、勝気、おっとりの個性分けが楽しいです。
銀幕の雨降る中の小豆島は涅槃の景色のようで、思わずすいこまれそうになる美しさ。
クラシックな日本映画を観るとき、小津作品のカクカクした動きがデフォルトになっている自分がいました。女優達の活き活きとした演技が実に新鮮。久松監督の他の作品も観てみたい。
恋人役にありがちな二枚目ではなく、癒やし系男子を起用するあたりも監督のセンスを感じました。香川京子はお嫁さんにしたい女優NO1みたいな立ち位置だったのでしょうが、恋人に甘えるシーンでの小悪魔ぶりが色っぽい事。香川さんがこんな演技を!と、当時のファンもハラハラドキドキして観ていた事でしょう。
あんたいいひといるの?いつけっこんするの?子供はどうするの?と台詞は完全にハラスメント合戦。現代にリメイクしたとしたら、実にギスギスした物語になりそう。
現実の過酷さはこんなもんじゃなかったでしょうが、今より70年前の女性達の方が、どっこいしょと立ち上がった後、しなやかに戦って見えるのは何故なんでしょうか。
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