「厳寒のロシアでの撮影。映画化の実現に感謝」おろしや国酔夢譚 M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)
厳寒のロシアでの撮影。映画化の実現に感謝
江戸時代の大黒屋光太夫ら船員たちが漂流してから8年、途中で亡くなったもの、日本帰国を諦めロシアで生活することを決めたもの、やっと日本に帰国できたもの。井上靖の調査に基づいて書かれた原作をもとにした映画。先進諸国の諸外国の船が次々とやってくる日本、それに対する江戸幕府の開国に向けて国中が混乱する日本。
ロシアの漂流民への生活を保障する対応。優しいロシアの人々。しかし、日本への帰国を認めない政府。ロシア語を習得し、日本への思いを強く持ちながら生き続けるが、次々と亡くなる仲間たち。
厳寒のロシアでの撮影もさることながら、壮絶な環境の中で生き抜く漁民たちの様子の映画化に感謝である。
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