お引越し

劇場公開日:

解説・あらすじ

「台風クラブ」の相米慎二監督が、児童文学作家ひこ・田中の小説「お引越し」を原作に、両親の別居に揺れ動く少女の心を躍動感たっぷりに描いた青春映画。

京都に住む明るく元気な小学6年生のレンコ。ある日、両親が別居することになり、父ケンイチが家を出て、レンコは母ナズナと2人で暮らしはじめる。最初は家が2つできたと無邪気に喜んでいたレンコだが、次第に自身を取り巻く変化の大きさに気づいていく。レンコは離婚届を隠したり、自宅で籠城作戦を決行したり、さらには以前家族で訪れた琵琶湖への小旅行を勝手に手配してしまい……。

オーディションで抜てきされた田畑智子が主人公レンコ役で鮮烈なデビューを果たし、数々の国内映画賞で新人賞を受賞。中井貴一が父ケンイチ、桜田淳子が母ナズナを演じた。1993年・第46回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。2023年には4Kリマスター版が第80回ベネチア国際映画祭クラシック部門に出品され、最優秀復元映画賞を受賞。2024年12月、4Kリマスター版を劇場公開。

1993年製作/124分/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2024年12月27日

その他の公開日:1993年3月20日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第46回 カンヌ国際映画祭(1993年)

出品

ある視点部門
出品作品 相米慎二
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(C)1993/2023讀賣テレビ放送株式会社

映画レビュー

4.5田畑智子が強烈で素晴らしい。

2025年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

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mac-in

2.5田畑智子さんの演技の上手さには舌を巻く

2025年3月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

怖い

主役はこれがデビューの子役時代の田畑智子さん。
父役が中井貴一さん、母役が桜田淳子さん。田畑さんの教師役で髪の毛フサフサ時代の笑福亭鶴瓶さんが出ている。

中々難解な映画だったけれど、まあまあ面白い。
もう一度観たいかと聞かれれば微妙だけれど。

田畑智子さんの演技の上手さには舌を巻く。
心にグサリと刺さる怖さがある映画。

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ねこたま

4.5せつない名作、そして名優桜田淳子

2025年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大むかしにテレビで放映されているときに、前半だけ見て「面白い映画だな。映画館で見たいなぁ」と思ったのですが、今回その願いがかないました。

名作だと思いました。
相米慎二って、そんなに賞賛される監督なのかな? とちょっと疑問だったのですが、本作をじっくりと鑑賞して納得しました。
作品に力があり、独創的で、監督の演出も冴えている。

子どもにとって、両親が別れるということは、我が身を引き裂かれるようにつらい出来事でしょう。そのストレスや不安は計りしれないものがあると想像します。
本作に通奏低音のように鳴り響いている、そんな子どもの切ない胸のうちが痛いほど伝わってきた。

主演の田畑智子については、いまさら書くまでもないでしょう。
彼女の起用も、演技もずるいって感じです。
そりゃ、胸打たれるわ。

そしてそして、桜田淳子。
テレビ放映のときにも「この人、こんなに演技がうまいんだ」と、意外な気がしたけれど、調べてみると、もともとは女優志望で、映画や舞台の経験も豊富なんですね。
秋田出身の彼女が、京都弁というか関西ことばのイントネーションをほぼ完璧にマスターしていることにも感心しました(中井貴一のそれはちょっとおかしいところがあった)。やはり歌手だから音感がいいのかなぁ。
彼女は本作を最後に女優としての活動を休止してしまうけれど、もっともっと素晴らしい演技を披露してほしかったです。

保健室でのレンコの涙。
バイクのうしろに乗って走るシーン。
終盤の幻想的な湖の場面……。
涙腺がゆるみました。

隠喩なのでしょうか、「火」と「水」が多用されているのも印象的でした。
それから陽水の歌も。

相米さん、いい映画を撮って逝かれましたね。
あなたが旅立ってから四半世紀が過ぎようとしていますが、映画館には多くの観客が足を運んでいましたよ。

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peke

5.0現実の延長線上にあるファンタジー

2025年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

両親の別居を背景に女の子の成長を描いた物語で、とにかく映像が面白い。

歩いたり、走ったり、自転車、バイクや自動車に乗ったり、
様々な景色、バリエーションの移動シーンを挟みつつ、
心身ともに彷徨いながら最後は美しい詩的な異世界に足を踏み入れる。

映像は複数の角度から切り替える画面構成を極力抑え、
やや窮屈で違和感がある感じでも一つのフレーム内に収めて、
特別ではない内容の会話のシーンでも印象的で余情があって、記憶に残る。

また全般にクローズアップ等による過度な強調も抑えられて
ドキュメンタリーっぽい雰囲気もあり、
後半の幻想的な描写も突然ではなく、現実と地続きの延長線に表出、
表現されているので余計に感動。

映画館で集中してみると、
以前テレビでさらっと見たときにはわからなかった気づきも多く、楽しく見ました。

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HK