劇場公開日 1959年5月12日

「【”余計な言葉は必要な言葉。そして親から叱られた兄弟の無言の抗議。”今作は隣近所の奥さんたちの噂話も可笑しいクスクスコメディである。】」お早よう NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【”余計な言葉は必要な言葉。そして親から叱られた兄弟の無言の抗議。”今作は隣近所の奥さんたちの噂話も可笑しいクスクスコメディである。】

2025年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■東京の郊外にある新興住宅地。そこに住む子供たちが今もっとも興味を持っているのは、出始めたばかりのテレビであった。
 林家の兄弟・実と勇も、近所で唯一テレビを持っている丸山家に入り浸り、相撲を見ている。全く勉強をしない実と勇を、母・民子は叱りつけるのだが、それに怒った実と勇は無言の抵抗を始めるのである。

◆感想

・昭和中期の三種の神器は「白黒TV」「洗濯機」「冷蔵庫」だったそうである。現代で「冷蔵庫」がない生活は想像がつかないが、どうしていたのかな。

・実と勇のブームはおでこを押すと”プ!”と出す事であるが、このシーンが妙に可笑しいのである。で友達の子はヘタッピでお母さん(杉村春子)に怒られてしょげているのである。”パンツ履かせておくれよ!”

・押し売りなんて商売が描かれていたり、定年を控えた男(東野英治郎)がおでん屋で酒を呑んで愚痴ったり、けれどもその後別の会社に入って、実と勇の両親(笠智衆&三宅邦子)に報告をした際に、電化製品のパンフレットを持ってきて・・。

<今作は、何という事も無いあまりお金持ちではないが、平和な家々の様子を描いた作品である。日曜日の晴れた午後に観たい映画かなあ。>

NOBU
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