「何のことの無い、それだけの映画です でもそれが良いのです、愛おしいのです」お早よう あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
何のことの無い、それだけの映画です でもそれが良いのです、愛おしいのです
昭和34年、1959年の日本
当時の暮らしぶり、服装や話し言葉を観ているだけでも楽しいです
子供達も可愛らしくとても幸せな気分になれます
お早よう、いい天気ですねえ、というどうでもいい言葉を大人は交わしています
でも肝心の大事な話はなかなかできません
子供達のオナラをタイミングよくひねる遊びみたいなものです
軽石砕いて飲んでみたり工夫するのですが、上手く行かないものです
下手するとパンツを汚してしまって取り返しがつきません
無理にオナラはするもんじゃありませんね
じゃあどうやって肝心の話をしたものか
変な雲ですね、何かに似てませんか?
そうですね、何かに似てますわね
あーあ、これじゃあ堂々巡りだ
やっぱり子供達のオナラ遊びみたいに無理やりひねるしがないのかなあ
子供達だって、あんなに頑張ったからテレビを買ってもらったんだしなあ
それだけの映画です
でもそれが良いのです、愛おしいのです
この世界を愛せる人が小津監督ファンなのです
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