「満男がリリーと寅次郎の夢を見た」男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
満男がリリーと寅次郎の夢を見た
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OPを八代亜紀が歌う。貴重。
しんみりしている満男(吉岡秀隆)が、リリー(浅丘ルリ子)と寅次郎(渥美清)の夢を見る。
『男はつらいよ ハイビスカスの花』の冒頭の時代劇を省いた本編が始まる。
柴又の実家"とらや"にタイミング悪く帰って来た寅次郎と、出掛けようとしていた妹のさくら(倍賞千恵子)たち家族とのやり取りから、寅次郎のダメ男ぶりがわかる。さくらが可哀想。寅次郎も可哀想。
リリーの看病のために寅次郎が沖縄に行き、楽しく過ごす。普通はこのまま男女の関係になりそう(キスぐらいしそう)だが、寅次郎は手を出さない。結婚も考えない。いや、所帯を持つ柄じゃないらしい(寅次郎本人がそう言う)。
相変わらず素敵なダメ男っぷりを発揮して喧嘩別れする寅次郎。空腹で倒れ、担ぎ込まれて柴又へ帰って来てから、再びリリーと会い、今度は寅次郎がリリーに「所帯を持つか」とプロポーズするが…。何度観ても泣ける。浅丘ルリ子さんの表情が良い。
ラスト、夢から覚めた満男が、とぼとぼ歩いていくのであった。
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