男はつらいよ 寅次郎紅の花のレビュー・感想・評価
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このウマシカ息子はきちんと治療してもらおう。
民事訴訟でただ事で済まされないと思うけどなぁ。
津山の慣例は知らぬが、当然結納でお金は動いているわけだから、これだけの規模の結婚式となると、1千万以上の損害賠償を請求される。ましてや、道路の交通妨害等の刑事事件にもなる。しかも、女性から結婚合意も話してあるので、性的な事件になる。つまり、ストーカーになるし、まだ、働いてから2年、3年なので、有給休暇は5日くらい。つまり、欠勤になるし、たとえ、中小企業であっても、懲戒解雇になる。つまり、立派な犯罪者。
若けりゃ、こんな事しても許されるのか?
こんな奴らだったら自分の命を削ってまでも『若者の為』とは思いたくない。絶対にPLAN75
は阻止すべし。
インドネシアでイルカの群れにあった。しかし、昔の事なんか思い出せない。
とにかく、結婚する事が結末ではない。
最後の95年の災害に遭われた方に対する思いだけ。
何故なら、多いからね。この地区は。
タイトルなし(ネタバレ)
啖呵に勢いは無くても台詞のひとつひとつ、その表情に深い味わいがある。いつもならケンカ別れで終わるパターンだが今回はリリーと一緒にタクシーで走り去り、私も心の底から「お幸せに」と後ろ姿を見送った。
1年かけて観た全作品。私にとっては今日が寅さんとお別れの日となった。
寅さん、お疲れ様でした。
"男はつらいよ" シリーズ第48作。
Huluで鑑賞(HDリマスター版)。
ついにこの時がやって来てしまった…
殆どの場面で、座っているか、寝ているか。声にも肌にも張りが無く、ふとした表情が本当に辛そうでした。
これが最後だと分かっているからこそ、セリフのひとつひとつにこみ上げるものがあって、何度も画面が滲みました。
俳優・渥美清、渾身の遺作。心に刻みました。
渥美氏の本作への出演は最早奇跡に近かったと云う。医師には「出演したら死ぬ」と言われていたそうな…。それほどまでに深刻な病体を圧してまで出演したのは、車寅次郎役への相当な思い入れと役者魂故だったのかなと想像しました。
苦しそうな渥美氏の様子を見るにつけ、山田洋次監督は「もしかしたら本作が最後かもしれない」と考え、マドンナにリリーを選びました。リリー役の浅丘ルリ子も日頃から渥美氏の病状を聞き及んでいて、山田監督に「寅さんとリリーを結婚させて上げて欲しい」と直談判したそうです…
そんなこともあり、キャストやスタッフの本作にかける想いには相当なものがあったのではないかなと思いました。それを示すように、「ぼくの伯父さん」から語られていた満男と泉ちゃんの恋愛模様に一応の決着がつけられるなど、シリーズ集大成と言えるストーリーが展開されました。
寅さん自身の物語には、「叶うことならばシリーズを続けたい」と云う山田監督の意向があったからか、いつも通りの終わり方になってはいたものの、結果的には寅さんの永遠不変なイメージを維持することが可能になった素晴らしいシーンだと思いました。タクシーの中でリリーに言ったセリフに心震えました。一度はああ云うこと、言ってみたい…
私は兵庫県の出身です。今でも神戸の近くの市に住んでいます。阪神・淡路大震災当時、私はまだ0歳でした。記憶は全くありませんが、両親の話や学校の授業などを通して、どれほどの被害をもたらした災害だったのかを学んで来ました。
冒頭で寅さんが被災地でボランティアをしているシーンがあったり、神戸から寅さんを訪ねて来たパン屋の主人が寅さんへの感謝の気持ちを語ったり…。フィクションの中とは言え、最も被害の大きかった長田地区を寅さんが訪れていたと云うことに、なんだか嬉しくなってしまいました。
ラストシーンは実際に長田で撮影されていて驚きました。久しぶりに当地を訪れた寅さんに駆け寄って来た人々に向かって言った労いの言葉「本当に皆様ご苦労様でした」―これが寅さんの、渥美清氏の、最後のセリフとなりました…
渥美清の死去を受けてシリーズが終了しても尚、ここまでの人気を獲得し続けているのには、車寅次郎を見事に体現した渥美氏の功績が大きいと、改めて思いました。
全ての作品に、生きていく上で必要なことがぎっしりと詰まっている…。人生まだまだこれからですが、今の時期にこのシリーズと出会うことが出来て本当に良かった…
寅さん、ありがとう。
そして、お疲れ様でした。
※鑑賞記録
2020/08/11:Blu-ray(4Kデジタル修復版)
※修正(2022/08/06)
早まるな 考え直せ もう一度
岡山県津山に嫁ぐ泉。結婚式のジンクス「花嫁を乗せた車は1cmでもバックしちゃだめ」というのに、対向車が立ち往生。その車の運転手は満男だったのだ。おかげで結婚式は中止。警察でしぼられた満男はそのまま家に帰らず、自殺をしようと行き先もわからずブルートレインへと飛び乗り、いつの間にか奄美へと向かっていた。
いかにも自殺しそうな青年を見かけて気が気ではならないリリーは彼を車に乗せるが、満男は崖っぷちに立ち・・・小便をしてた。やがてリリーの家へ招待されたが、そこには寅さんが!満男に思い切り感情移入できるシーンでもあった。ビックリするシーンがとてもいい。
毎度おなじみのパターンで、泉は満男を追いかけ奄美へとやってくる。海岸で戯れる満男と泉を見ながらリリーの肩を抱こうとした寅さんはすんでのところで肩透かし。体力的に衰えている渥美清がありありと感じられるのに、やっぱり魅力を発揮してくれる。
みんな揃ったところでとらやへと帰る。リリーも一緒だ。リリーの寝床を心配する面々。正式の夫婦じゃないんだから別々に・・・一緒に寝てもいいのにとリリーが言うのに寅さんは拒否。やっぱりいつもの寅さんだ。そして奄美へ二人で帰るタクシーの中。寅さんの肩にもたれかかるリリーのなんと愛しい仕草かな・・・
最後は結婚・・・なんて期待もすれど、やっぱりリリーの元を去る寅さん。観客の心の中に残るのはいつも旅する寅さん。最終話だけあって、なぜか涙がこぼれてしまう。
見どころは最初と最後に登場するボランティア寅さん。
「男と女の間ってのは、どっかみっともないもんだ」byリリー
「男は引き際が肝心」by寅
カッコイイと滑稽は紙一重。女にとっては無様でも自分の気持ちを伝えてくれるのが嬉しいものだと、耳の痛い話。男たちは常に反省。プロポーズするのかと思っても絶対にしない寅さんの一方で、満男は「愛してる」と叫ぶ潔さ。
もう一つの名言は「散々待たせてワンメータかよ!」。鹿児島まで行ったら料金はいくらになるんだろう?とドキドキしてしまった。byタクシー運転手
さびしい
寅さんにこれで会えないと思うと寂しい。お疲れさまでした。
阪神大震災の映像に登場する寅さんが面白い。
4回目の登場のリリーがすごい魅力的。出るたびに良くなる感じがする。セリフ回しのリズムが気持ちいい。
さくらが話しているのに、ずっと奥の人物にピントが合ったままだったり、ちょっと気になるところがあった。
ゴクミの顔が黒い。結婚すると満男に報告に行くのに、満男は変に自分を守るために狼狽えてその場を取り繕うだけだったにもかか割らず、いざ結婚式になると満男が現れて、結婚式をつぶしておきながら逃げっぱなし。泉ちゃんが報告に行ったときに「そんな結婚やめろ、僕と結婚しろ」と言えば大事にならなかった。満男はいつもギリギリかギリギリ以上にならないと行動しない。最終的にもゴクミが奄美大島を訪ねてやっと告白してくれた。泉ちゃんもよく、自分から全く行動しない満男なんかに好意を寄せているものだ。泉ちゃんからの目線に立つと、本当に満男にイライラする。物凄い美人が好いてやってんのに、どうしてお前はそうなんだ、と思う。
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