男はつらいよ 知床慕情のレビュー・感想・評価
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この製作者が作った『家族』と言う映画の17年後の北海道。 さて、そ...
この製作者が作った『家族』と言う映画の17年後の北海道。
さて、それから37年が経過している。酪農の現実はいったいどうなっているのか?
羅臼昆布は羅臼町。
ここは岩尾別。
この映画が上演される何年か前に羅臼岳と斜里岳に登りにこの地へ行った事があるが、もう、あれから40年近く経つんだね。
羅臼岳から知床硫黄岳まで縦走してカムイワッカの滝へ行く予定だったが、熊が怖くて行けなかった。
さて、りんこちゃんが帰ってきて、景気の回復が望まれると言った事が語られるが、今はどんな街になっているのだろうか?
【”三船敏郎さんの圧倒的な存在感に劣らぬ渥美清さんの粋な姿、台詞。”今作は、知床の大自然の中、淡路恵子さん演じる女性に想いを告げる三船さん演じる無骨な獣医師の姿に痺れる逸品である。】
ー 今作は三船敏郎さん、淡路恵子さん、そして聡明さを漂わせる美しき竹下景子さんと言う夢の様なキャスティングに加え、前作、前前作と出番が少なかった寅さんが、夏の美しい北海道の中で、彼らが演じる人物達や北海道で生きる人たちに慕われ、交流する姿がとても良い作品である。ー ・三船さん演じる獣医師の元に、駆け落ち同然で東京に出て行った竹下景子さん演じる娘りん子が帰って来る。 獣医師はその電話を受けて、渋面だが白いシャツを箪笥から引っ張り出し、部屋を掃除するのである。彼が、確執ある娘に対しても、礼を尽くす男という事が直ぐに分かるのである。 ・偶々、獣医師に引き留められ、家にいた寅さんが”誰が来るのか?”と問うと、獣医師は”娘だ!”と短く答える。その時の寅さんの何とも言えぬ優しい表情。渥美さんって、ヤッパリ凄い役者である。 ・三船さんと淡路さんと竹下さんにあてがきしたのではないかと思われる夫々が演じるキャラクター設定も申し分が無い。 ■そして、今作のクライマックスは彼らとその仲間が、北海道の大草原の中バーベキューをするシーンであろう。 そこで、獣医師は新潟に戻ると告げる獣医師の事を想っていた淡路さん演じる居酒屋を営む気風の良い女性に対し反対し、寅さんが理由をはっきりと言え!と問うた際に”俺が、俺が惚れているからだ!”と言う姿であろう。 ・好きな女に対しては、如何に無骨でも周りに誰がいようと思いを告げる獣医師の心の強さを持つ漢を見事に三船さんが演じているし、寅さんの想いが二人を結び付けた名シーンである。 ・そんな父を見て、寅さんの事を好いていたりん子が想いを更に寄せるのだが、相変わらず寅さんは、自分の事になるとカラッキシである。 そのシーンが描かれないのも、いつものパターンと違って良いのである。 <りん子がとらやの人達に言う、寅さんの魅力を伝える言葉がとても良い。 ”自由な生き方をしている人。” ”人生には、もっと大切な事があると思わせてくれる人。” 寅さんは、社会的には、ナカナカ受け入れられないのかも知れないが、このような台詞を女性から言われる男は、矢張り魅力的なのである。 寅さんが、北海道の厳しき自然の中で生きる人たちに暖かく迎えられるのも、良く分かるのである。>
三船の下手演。これを愛でられるか?次第。
たぶん再見。 三船の相変わらずの下手演を可愛いと愛でられるか次第。 頑固だけどナイーブ、 高ぶる感情は聞き取れない怒鳴りで表出、 という相変わらずのタイプキャスト。 竹下景子の硬質な美しさで何とか映画としては成立。 連作では下位。 これはもう見ない。
シリーズ第38作‼️
全50作からなる「男はつらいよ」シリーズの中でも個人的に五本指に入る、大好きな作品‼️今回は北海道・知床を舞台に、武骨な頑固獣医と出戻り娘の対立と和解、獣医とスナックのママの橋渡しをする寅さん、そして寅さんは娘にホの字・・・‼️やはり今作のキモは三船さん‼️我が憧れの三船さんが寅さんと共演‼️もはや共演と言うよりもクロスオーバーだな‼️日本が世界に誇るスターと名物キャラクターの豪華クロスオーバーです‼️今回は恒例の寅さんの夢のシーンはナシ‼️満開の桜の中での寅さんの独白から、高らかに主題歌が鳴り響きます‼️体調を崩して入院中のおいちゃんの見舞いに訪れた病院で、主治医の先生と大喧嘩‼️寅さんとイッセー尾形さんの足の踏み合いが愉快‼️とらやの仕事を任されるも、てんで役に立たず旅に出る寅さん‼️「おじさんも少し反省しろよ」‼️知床の美しい大自然‼️森繁久彌さんの歌声が聞こえてきそうな素晴らしい大自然‼️そんな大自然を背景にした、頑固な三船さんと愉快な寅さんの交流‼️三船さんとスナックのママに扮する淡路恵子さんの恋路‼️淡路さんのデビュー作が黒澤明監督の「野良犬」だった事を考えると、感慨深いキャスティング‼️そして傷心の竹下景子さんの心を癒してくれる車寅次郎という存在‼️「寅さんは人生にはもっと楽しい事があるんじゃないかと思わせてくれる人」‼️一方で、知床の大自然と共に生きる人々の厳しい生活も描かれていて深い‼️そして "失恋の帝王" 車寅次郎による三船さんへの恋の指南‼️「勇気を出して言え!!今言わなかったら一生死ぬまで言えないぞ」‼️意を決した三船さんが言い放つセリフ「俺が惚れてるからだ」‼️涙ぐむママ‼️さすが三船さん‼️カッコいいです、感動です‼️今回は三船さんの映画だな‼️でも寅さんは毎回、恋の指南はうまくいくのに、いざ自分の恋路となると弱腰になってうまくいかない‼️でもそれこそが車寅次郎なんでしょう‼️やっぱり寅さんの映画だな‼️
名優三船敏郎と淡路恵子の渋い配役と舞台背景が溶け込む、男はつらいよ
流石にマンネリに陥った後期の「男はつらいよ」では、別格の秀作。地方文化を大切に拾う山田監督の精神に感服する。その描写の健全さはとても貴重なものであると思う。マドンナの竹下景子に加え、名優三船敏郎と淡路恵子のキャスティングがいい味わい。心憎い程生き生きと描かれて、三船も淡路もいい演技を見せてくれる。恋愛に歳は関係ないとするテーマが寅さんへの援護射撃になっていて、そこも面白かった。
三船敏郎と竹下景子の親娘。『回避型人間』と『触媒』としての寅さん
4Kデジタル修復版というのが掛かっているので見てきました 1987年、シリーズ38作目だそうです 大まかなあらすじとしては ーーーーーーー おじちゃんが病気で倒れて入院しているところに寅次郎が帰ってくる。それは大変、おじちゃんが良くしてもらえるように病院に付け届けを、と良かれと思って動く寅次郎だが軽く一悶着。おばちゃんは、私がフォローしなくちゃならなくて大変だったと愚痴る おじさんの入院で臨時休業していた寅屋だが、みんなで頑張って店を開けようとアケミ(美保純)なども手伝う。寅次郎は、俺も手伝いたいと申し出てるがまあ結局上手く行かない。跡取りな筈なのにまったく、この先どうなるんだ、とやはり愚痴るおばちゃんたち 寅次郎は皆が愚痴っているところを聞いてしまい、また旅に出てしまう(といういつもの展開) 旅先は北海道は知床。獣医の上野(三船敏郎)の家に泊めてもらうことになる。上野は10年前に妻に先立たれ、また一人娘りん子(竹下景子)も駆け落ちのように上京してしまい、頑固者にさらに磨きが掛かり、地元に人たちにも変わり者として煙たがられている 近所の飲食店の雇われママ悦子(淡路恵子)は上野のところを勝手に訪ねてきて憎まれ口を効きながらも何やら身の回りの世話などをしてくれている様子 そして竹下景子が何やら訳ありな感じで突然父のところに帰ってくる ーーーーーーー といったところでしょうか。以上あらすじ ===== 注意!! 以下、『軽いネタバレ』も含む感想です ===== 自分は寅次郎と三船の獣医の両方に共感する部分があります 寅次郎はいろいろ上手くいかないと格好つけてすぐ旅に出てしまう。継続的に安定的な人間関係を築くのが苦手。面倒でも折り合いをつけて付き合うのではなくて、簡単にいうと逃げている。『回避型人間』というのでしょうか そして三船の獣医は周りの人との付き合いが上手くない偏屈な頑固者 しかし家ではあまり「使えない」寅次郎ですが、旅先では楽しい人としてちょっとした人気者 寅次郎がいなければ三船と竹下の親娘はすれ違いのまま、娘は帰ってしまったところだった。そして寅次郎がいなければ三船は淡路恵子に気持ちを告げることもなく、淡路は新潟に帰ってしまうところだった 英語ではこういう人をcatalystといったりするようです。化学でいう『触媒』ですが、人と人を取り持つ人のこともいいます そんな風に、外では意外と尊敬されて?役に立ったりしているのに、自分自身の家族などの継続的な関係の中ではなかなか上手く行かない寅次郎 獣医にはこうしなきゃダメだとか助言したりするくせに、自分では実行しない 自分自身は永遠に幸せになれない寅次郎。(今回は振られた訳ではない。でも寅さんから身を引いてしまった) という毎度の定型のお話しですが 共感できる部分がある人には面白いと思います 竹下景子がショートヘアで美人。当時の髪型なのか、ちょっと宮沢りえみたいだった 満男は中一くらいなのかなあ。思春期に入る前の少し大人びた少年という感じ 心情的には星4にしたいところですが、他のいろいろな映画の評価とのバランスを考えると客観的(?)には星3.5ですかね でも寅さんの「結構毛だらけ」も聞けるし、他の人物のいいセリフも要所にありますし、もちろん好きならおすすめです! それからシリーズ本作に限りませんが、ひと昔前の日本のいろんな情景が見られるのもいいです まあ寅さん好きな人はどちらにしても好きでしょうから、星評価はあまり関係ないですねw
今回、オープニングが夢ではない。寅さんの語りが新鮮だ。 序章はおい...
今回、オープニングが夢ではない。寅さんの語りが新鮮だ。 序章はおいちゃん入院騒動。やっぱり後継ぎになれぬ寅。満男の成長が頼もしい「おじさんも少し反省しろよ」(笑) 本編は知床。世界の三船がさすがの存在感。マドンナは竹下景子。すっかり馴染んでしまう寅が面白い。実る恋、実らぬ恋、哀愁。 マドンナが訪れるとらやに寅さんが一切いないというのが衝撃だった。 これ以後の作品は全て鑑賞済みの模様。「男はつらいよ」全作制覇達成。
「男はつらいよ」シリーズの第38作目。 映画がはじまって30分くらい経った頃、 三船敏郎が出演していた。 予備知識なしで見たので少し驚いた。 三船敏郎が「男はつらいよ」に出ていたのか。
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 知床慕情」を見た。 1987年製作/107分/日本 原題:Tora-san Goes North 配給:松竹 「男はつらいよ」シリーズの第38作目。 映画がはじまって30分くらい経った頃、 三船敏郎が出演していた。 予備知識なしで見たので少し驚いた。 三船敏郎が「男はつらいよ」に出ていたのか。 山田洋次監督56才 渥美清59才 倍賞千恵子46才 竹下景子34才 三船敏郎67才 北海道で三船敏郎、竹下景子父娘と出会った寅さん。 前半は父娘の葛藤、 後半は三船敏郎と淡路恵子の恋を描く。 ラストシーン近くで、 駅のシーンで寅さんが吉岡秀隆に 「伯父さんも反省しろよ」 とたしなめられたシーンがいちばん笑った。 満足度は5点満点で2点☆☆です。
諦めない心
冒頭で御前様が仰ってました 「諦めない諦めない」って 何事もそうですね 生きること、進むこと、楽しむこと、信じること 歳をとったって諦めない まずは自分が自分のことを諦めてはダメですよね ゆっくりゆっくり時間をかけて育むものもあるし 雷に撃たれたように激変する感情もある 親と子の二つの恋愛の様を描いたにくい作品に仕上がってます 三船敏郎さんの中学生のような感情は今の若い人たちにどう映るのか 今でも私は後悔の日々です あの時ちゃんと自分の心に従いはっきりと伝えていたらもう少し違った人生をおくっていたのだろうと思えてなりません 過去には1秒だって戻れないのだから悔いのない今を積み重ねていけたらいいのですけどね そんなに上手くはいかね〜もんだしね 全部見たつもりになってましたがどうやらこの作品は初めてのようでした 満男の台詞にも注目ですね
頑固親父の告白
"男はつらいよ" シリーズ第38作。
Huluで鑑賞。
夢のシーンが無い!
ファンの間では「寅次郎夕焼け小焼け」「寅次郎ハイビスカスの花」と共にとても人気が高く、名作の誉れ高い本作。
ゲストに三船敏郎が参戦しているだけあって、なんだかいつもと感じが違うような気がした。これぞまさに傑作の気品。
寅さんは今回も脇役に回って老いらく恋を全力で応援。恋する気持ちに年齢なんて関係無い。好きなものは好きなんだから仕方無い。自分はと言うと、それは言わずもがな。
三船敏郎演じる上野が、寅さんの後押しもあって、淡路恵子演じる悦子へ勇気を振り絞っての告白シーンは名場面!
「俺が惚れてるからだ、悪いか!」…史上最高の告白ではなかろうか。偏屈親父の意を決した姿はいいものだと思った。
知床の美しい景色と共に綴られた名編である。
[余談]
三船敏郎と淡路恵子…「野良犬」だ!
※修正(2024/07/05)
久しぶりにチェックしたら、竹下恵子が吉岡里帆に見えてしょうがなかった(またかよ)
おいちゃんが入院したため店番を経験するも失敗ばかりの寅さん。自分はダメな男だと傷心気味となり、満男に道具を持ってきてもらい、札幌へと向かう。たどりついたのは男やもめの獣医である三船敏郎のところ。ポンコツな車に乗ってあちこち駆け回る変人扱いされてはいるが、酪農家からは信頼されている。突然、娘の竹下恵子が戻ってくるが、結婚には失敗して、故郷に戻りたくなったのだ・・・ 久しぶりに冒頭に夢オチのシーンなし。ストーリーも山田洋次のオリジナルじゃないかと思えるような北海道の町。いつもどおりの展開ではあるけど、マドンナの竹下恵子中心かと思えば、実は三船敏郎が淡路恵子にプロポーズする映画だった。シンプルながらも寂れていく知床の町に根付いている人たちの温かさがなんとも言えない。 北海道の大自然映像もさることながら、人物の心の広さも感動的。特記すべきは変人同士(語弊あり、失礼)は妙に惹かれ合うということ。
知床より愛をこめて
シリーズ38作目。
『寅次郎夕焼け小焼け』『寅次郎ハイビスカスの花』と並んでシリーズの名篇に挙げられ、特にマンネリ化した後期の中では屈指の一作。
今回、OPの夢はナシ。
一作目と同じ寅さんの故郷・柴又への思いの語りで始まる。
さて、序盤の騒動は…
おいちゃんが肺炎を拗らせて入院。一時は容体が心配されたが、今はもう安定。
帰ってきた寅さんは事情を聞くなり、すぐ病院へ。が、お見舞いの品を担当医師や同室の患者にも渡そうとして病院から注意されるひと騒動。
暫く休業していたとらやだが、あけみや周囲の手伝いもあって店を開ける。
跡取り・寅さんも店主として店に立つ。が、半日も持たず。
あまりの不甲斐なさに、「もう店を辞める!」と泣き出すおばちゃん。
居た堪れなくなった寅さんは旅へ。
別れ際、「おじさんも反省しろよ」と満男。よく言った!
旅は北海道・知床へ。
農地を歩いていたら、ポンコツ車のエンジンをかけた事がきっかけで初老の男と出会い、家に泊めて貰う事に。
男は、獣医の順吉。日本の農政について熱く語るほど真面目だが、頑固、無骨、偏屈、気難しい…それらに当てはまる言葉の塊のような性格。勿論悪い人ではないが、近寄り難くおっかなくて、周囲から毛嫌いされている。
演じるは、日本を代表するこのシリーズに遂に遂に出演の日本を代表する大スター、三船敏郎!
この年の映画賞(助演賞)を多数受賞の名演も納得の、まるで三船の為に用意されたようなハマり役。
そして何より、世界的大スターと国民的大スターの本作一回きりの共演だけでも一見の価値あり…いや、必見!
寅さんあるある。周囲から苦手扱いされる頑固親父には何故か気に入られる。その気に入られっぷりには、周囲もびっくり仰天!
寅さんもこの手の頑固親父は嫌いじゃない。
きっとお互い、面倒臭い媚びや気遣いとは無縁で、漢と漢として真っ正面から向き合えるからなんだろうなぁ…。
そんなある日、突然順吉が家を掃除したり、髭を剃ったり、新しいシャツに変えたり…。聞けば、娘が帰ってくるという。
娘のりん子。里帰り…ではないようだ。親の反対を押し切って飛び出し、東京の男と一緒になったものの、結婚に失敗。
傷心の娘に、寅さんはキツい言葉は言っちゃならねぇと注意したのに、「何故帰ってきた!?」と順吉…。
この場に寅さんが居て良かった(by順吉)。もし居なかったら、修羅場になっていただろう。
という事で今回の寅さんは、父と娘の間を取り持つ。
『口笛を吹く寅次郎』以来、竹下景子が2度目のマドンナ役。
美人のりん子に勿論惚れる寅さん。
実はもう一人、女に惚れている男が。何と、順吉!
順吉の身の回りの世話は、近所のバーの雇われママ・悦子がやってくれているのだが、順吉はその悦子に惚れている。
が、漢・順吉、その想いを口にする筈がない。
頑固というより、不器用。
寅さんはこのシルバーカップルの恋路にも一役。父娘の和解に恋の指南と、今回の寅さん、陰ながら大活躍!
悦子役に、本作で女優本格復帰の淡路恵子。『野良犬』でデビューし、三船とは久々の共演。
故に、一応マドンナは竹下景子だが、実質淡路恵子のようなもの。つまり話のメインも、三船と淡路のシルバーカップルの恋の行方になる。
黙りを貫き通す順吉も、遂に秘めたる想いを言わなければならない時がやって来る。
悦子が店を辞め、故郷に帰ると言うのだ。
親しい人たちが集ったバーベキュー。その席で、
「行くな」と順吉。「何故?」と悦子。
寅さんのひと押しもあって、いよいよ…!
「俺が惚れてるからだ、悪いか!」
シリーズでも屈指の愛の告白名台詞。
さすが三船、愛の告白もド迫力!
一方の寅さんの方は、余計な横槍もあって呆気なく。
ここら辺物足りないが、作品的には胸のすく面白さ!
2大スターにして両名優の共演。
初夏の知床の最高に素晴らしい景色。
美味しそうな北海道料理。
そこに、渥美清が敬愛する大先輩・森繁久彌の名曲『知床慕情』が重なる。
皆の和気あいあいとしたやり取り。心底心地よく、温かく。
これ以上、何が必要だろう!?
けっこうよかった
寅が知床に定住しそうな勢いで住民に親しまれていた。三船敏郎がめちゃくちゃキュートで、嫌われ者の役なのに全然そう見えない。車がボロボロなところがいい。娘が帰ってくると聞いて、服を着替えてせっせと掃除を始めるところもかわいい。
竹下景子2回目のマドンナで、寅は毎回完璧に彼女のハートをキャッチする。竹下景子が離婚していたのだが、彼女と結婚失敗する男はもう誰とも結婚なんてできないような不適格者ではなかろうか。
冒頭のコントがなかった。おばさんがとらや閉店を口にするほど寅に激怒する。美保純は出番が少なかったがやっぱり最高。
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