劇場公開日 1985年8月3日

「【”寅さん、真面目過ぎる男に恋愛指導をするの巻。”シリーズ後半になり、物語の内容が寅さんの失恋話から恋愛指南役に変化していくが、それでも寅さんシリーズの魅力は褪せないのである。】」男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”寅さん、真面目過ぎる男に恋愛指導をするの巻。”シリーズ後半になり、物語の内容が寅さんの失恋話から恋愛指南役に変化していくが、それでも寅さんシリーズの魅力は褪せないのである。】

2024年6月27日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

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ー 数作前から、寅さんが綺麗なマドンナに恋をし、失恋するパターンから寅さんが、若い男女の恋のキューピッド役を演じる様に成ってきた。
  寅さんの年齢もあるだろうが、シリーズの転換期にあった作品である。

  それでも、寅さんが長崎の五島列島を旅する姿や、背景の自然の美しさ、単線の駅の旅情など昭和の風景を楽しめるのも、寅さんシリーズの愉しみである。

  今作のマドンナ若菜を演じた樋口可南子さんは、お若くとても清楚で美しい。
  同じアパートに住む、司法試験合格のために勉強する平田満さん演じる民夫青年が彼女に恋する気持ちも良く分かるのである。

  寅さんとポンシュウが、ひょんなことから五島列島で生まれた若菜の祖母と知り合いになるシーンは素敵である。腰の曲がったお婆さんを丁寧に家まで送ってあげる人情厚いテキヤの二人。若菜が、寅さんに惹かれる気持ちも良く分かる。

  そして、寅さんが民夫の気持ちを知り、最初は揶揄うがさくらに窘められたこともあるだろうが、民夫にデートのイロハを教えてあげる所も良い。

  只、少し前の作品から使われている”ぽよよーん”と言った感じの効果音は、ちょっとどうかなあと気になっているのである。あんな変な効果音が無くても十分に面白いのだがなあ・・。

<寅さんは相変わらず自分の恋愛には不器用であるが、袖振り合った他人の恋愛は、一生懸命に応援してあげるのである。
 そんな不器用だが、漢気のある寅さんの人柄が見事に描かれているからこそ、寅さんシリーズは面白いし、観ていて日本人の優しさを思い出させてくれる存在故に、万民から永く支持されているのだろうなと、今作を観ても改めて思うのである。>

NOBU
Mr.C.B.2さんのコメント
2024年6月28日

自分じゃ出来ないのに、他人に恋の指南をするのが面白い。
寅さんは昔からそうなんですけどね。

Mr.C.B.2