劇場公開日 1984年12月28日

「【”サラリーマンは辛いよ”真面目な証券会社のサラリーマンが仕事に疲れ、蒸発。その妻を演じた大原麗子さんの憂いを帯びた表情と彼女を懸命に支える寅さんの漢気が沁みる作品。】」男はつらいよ 寅次郎真実一路 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”サラリーマンは辛いよ”真面目な証券会社のサラリーマンが仕事に疲れ、蒸発。その妻を演じた大原麗子さんの憂いを帯びた表情と彼女を懸命に支える寅さんの漢気が沁みる作品。】

2024年6月23日
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悲しい

知的

幸せ

■今作を観ると、高度経済成長を担った昭和のサラリーマンの方々に頭が下がる。
 東京は今でもそうなのかもしれないが、満員電車に毎朝早くから茨城、牛久沼から東京に通勤するのは大変な事だろう。
 米倉斉加年さんが演じる証券会社の課長が、寅さんの自由な姿を見て毎日の自分の生き方を思い、故郷に帰りたくなった気持ちは分かる気がする。
 課長は、鰻温泉の宿帳に”車寅次郎”と記していたのだから。
 大原麗子さん演じる課長の妻が、夫を探しに鹿児島に帰る際に、寅さんが一緒に行ってあげるのだが、寅さんが”自分が醜い”と呟き、一緒の宿に泊まらずタクシー運転手の家に泊りに行く姿は、寅さんの人間性を表していると思う。
 ラスト、課長がとらやに戻って来て、寅さんがタクシーを呼んでそのまま牛久沼の課長の家まで送り届け、その後課長は会社の粋な計らいで、近くの営業所に配転され家族との時間を持てるようになったシーンは良かったな。
 今作の公開時には、ワークライフバランスと言う言葉は無かったと思うが、山田洋次監督の先見性在る脚本も見事な作品であると思う。

NOBU
Mr.C.B.2さんのコメント
2024年6月28日

宿帳ですね。大原麗子さん、綺麗でしたね。

Mr.C.B.2
赤福餅さんのコメント
2024年6月24日

寅さんを観ると一瞬でも現実逃避ができて、心がほっこりとしますね。
疲れている方への一服の清涼剤ですよね。
大原麗子さんが美しすぎて旦那さんに嫉妬しました(笑)

赤福餅