劇場公開日 1983年12月28日

「【”門前の寅さん、習わぬ経を読む。”寅さんのテキヤの口上を活かした説法が可笑しく、竹下景子さん演じる住職の娘との恋と、彼女の弟を演じた若き中井貴一さんの恋が上手く描かれた逸品。】」男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”門前の寅さん、習わぬ経を読む。”寅さんのテキヤの口上を活かした説法が可笑しく、竹下景子さん演じる住職の娘との恋と、彼女の弟を演じた若き中井貴一さんの恋が上手く描かれた逸品。】

2024年6月20日
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鑑賞方法:VOD

笑える

知的

幸せ

ー 寅さんシリーズの魅力は数々あるが、その一つに寅さんの見事な口上があると思う。
  今作はそれを活かした、寅さんがひょんなことからお坊さんになり、法事の後の流れるような可笑しな説法が面白い。
  そこから、寅さんが世話になっている博の檀家の寺の竹下景子さんが扮する娘さんの僧侶の父と、カメラマンになりたい中井貴一さん扮する息子との対立や、博の父(今作では出演は無いが、志村喬さん)の亡き後の遺産相続など、重いテーマを上手く纏めていく変わらずの脚本の良さも見事である。ー

◆感想・・になってません・・。

・竹下景子さんを知ったのは〇坊の時、両親が好きだったクイズダービーという番組である。確か竹下さんは、はらたいらさんに次いで正解率が高かった記憶がある。
 故に、早熟な私は美しく明るい笑顔を浮かべる聡明な女性である竹下さんのファンになったのだと思う。
 今作でも、その魅力は十二分に発揮されており、柴又へ訪れた竹下さん演じるトモコが岡山に帰る時刻が迫った時に、寅さんに駅まで送って貰った時の切なげに寅さんを見つめる表情にヤラレルのである。

・今や、邦画の名優の粋に近づきつつある中井貴一さんに至っては、最初は誰だか分からなかったほどの、初々しさである。
 この作品は今から40年近く前の作品であるが、寅さんシリーズを見る際の私の密やかなる愉しみは、今や大御所となられている多くの俳優さん達のお若き時の姿を拝見する事である。何だかしみじみと”皆さん、頑張られたこそ、確固たる俳優の地位を築かれたのだろうなあ。私も明日も仕事を頑張ろう。”と思うからである。

<今更であるが、寅さんシリーズは本当に観ていて飽きないのである。
 凄い事だと素直に思うし、多くの方々に愛されている事が分かるのである。
 読書タイムに入る前に寅さん映画を見ると、心穏やかになり静に読書が出来、熟睡出来るのである。
 そして、寅さんシリーズのような奇蹟的な映画シリーズは、世界で唯一無二なのだと改めて思うのである。>

NOBU
Mr.C.B.2さんのコメント
2024年6月28日

竹下景子さんは私と同い年です。お嫁さんにしたい女優ナンバーワンでした。当時30歳。翌年、15歳年上の男性と結婚しました。ガッカリだよ。

Mr.C.B.2