男はつらいよ 噂の寅次郎のレビュー・感想・評価
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【今作は、シリーズ三度目の出演の安定の志村喬、初出演の溌溂とした泉ピン子が脇を固め、序盤は憂愁漂い、後半は寅さんに有った事で笑顔に溢れる大原麗子さんの際立つ美しさに魅入られる作品なのである。】
<Caution!内容に触れています。> ■今作では、序盤、旅先で寅さんが旅先で見かけたダム湖の堤防で涙する女性(泉ピン子)に対し、見るに見かねて優しい言葉を掛けハンカチを貸してあげる姿の優しさにまずはヤラレル。ナカナカ、出来ないよね。 それにしても、旅先での寅さんの困っている人や、泣いている人に対し、見過ごせずに優しく接する人間としての器の大きさが、このシリーズの魅力なんだよな、と改めて思う。 それが、とらやに戻って来ると、大人げない言動、行動をするのは、矢張り故郷に帰った事で、なんだかんだ言っても善性溢れるとらやの人達が好きで、つい甘えてしまうのかなあ。 今作の魅力は、そのような鉄板の面白さに加えて、マドンナを演じた大原麗子さんの、前半は夫と別れた事による、憂愁の表情と、寅さんに会ってからは徐々に笑顔が戻って来た時の愛らしい美しさには、魅了されてしまう。 <今作の寅さんは、形式的には振られた事になるのだろうが、自身に似た感じの長年大原さん演じる早苗に恋をしていた男(室田日出男)が、早苗には会わずに大金を貯蓄した貯金通帳を寅さんに預け”早苗さんに渡してください。”と言った時点で寅さんは、潔く身を引くのである。そして、その姿が漢であり、見る側は痺れるのである。>
確かに艶っぽい大原麗子
これまで数々のマドンナ役が登場してきたが、こんなにセリフの話し方が男心をくすぐるというか、もう掻きむしられるというか、そんな声が心地よく耳に入ってくる大原麗子。 当時、自分が子供の頃にはそんな事を微塵も分からなかったが今こうして一作品をこの歳で観るとこの人の魅力がよく分かる。 そしてあの美貌。 昭和の当時では抜群だった事は想像できる。 ストーリー展開は定番中の定番 安定のタコ社長 まだこの時代、蒸気機関車走ってたんだね〜 昭和50年代だと思うけど。
大原麗子が美しい
この映画、ただただ、大原麗子が美しく、何とも言えない魅力的なオーラーを放っている。不思議なものでこの映画が公開された当時、子供だった私は、大原麗子を見ても、ただの「おばさん」にしか見えなかったが、中年になった今見ると、すごく美しく、芳醇な色気を醸し出す魅力的な女性に見える。年を取ったてことだろうけど不思議な感覚だな。
マドンナがさくらを喰った傑作
大原麗子の魅力が炸裂していました。さくらが最も輝いている本シリーズの中でマドンナがさくらを喰ってしまった数少ない傑作です。寅さんの潔さにも胸を打たれました。 とても良かったです。
寅屋の皆さんと大原麗子と志村喬、登場人物全員がいい人で、 寅さんだけが皆に迷惑をかけてしまう。 そういういつものストーリーである。
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 噂の寅次郎」を見た。 劇場公開日 1978年12月27日 渥美清50才 倍賞千恵子37才 大原麗子32才 室田日出男41才 泉ピン子31才 志村喬73才 寅さんは旅先で出会った泉ピン子の愚痴を聞いてあげる。 その後バスの中で偶然出会った前田吟の父親である志村喬と旅を共にする。 柴又に戻った寅さんは寅屋にアルバイトに来ているバツイチの大原麗子に惚れてしまう。 大原麗子が愛らしい。 さすがに当代の人気女優だ。 寅屋の皆さんと大原麗子と志村喬、登場人物全員がいい人で、 寅さんだけが皆に迷惑をかけてしまう。 そういういつものストーリーである。 上映時間は105分。 満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
寅次郎こんにゃく物語
"男はつらいよ" シリーズ第22作。
Huluで鑑賞。
亡父の墓参り後の旅先で、博の父・飃一郎に諭され猛省し、こんにゃく物語…じゃなくて今昔物語を携え帰郷した寅さん。
折悪しく(?)、とらやの求人に応募して来た麗しき早苗に一目惚れ。女難の相が出ている寅さんの運命や如何に?
大原麗子の魅力に魅せられました。本当にお美しい限りです。物語は王道中の王道で、非常に安定感がありました。
※修正(2024/06/05)
美人の相が出ておる
シリーズ22作目。
OPの夢は、
貧しい柴又村の娘(さくら)は寅地蔵に親切にする。やがて悪人に苦しめられていると、崇高な坊さんに姿を変えた寅地蔵が現れ、窮地を救い…。
…という、どっかの昔話で聞いたようなお話。
彼岸に墓参りするさくらたち。
するとそこに、寅さんが。
今回は和やかな里帰りと迎え。
…と、思っていたら、
タコ社長が帰って来ない!
何かあったんじゃないか…? ひょっとして、仕事を苦に自殺でも…?
いつも喧嘩ばかりしてるけど、心配する寅さん。
そこへ陽気に帰ってきたタコ社長。仕事仲間に連れられ、ちょいと遠出して、飲み遊んでいたという。
心配掛けやがって!…と、寅さん。
憂さ晴らしして何が悪い!…と、タコ社長。
またまた大喧嘩。
旅先は信州。
橋の上ですれ違い様、坊さんに「女難の相が出ておる」と忠告を受ける。
大滝秀治もシリーズにチョイ役で度々出演しているが、本作でのこのシーンが一番印象的。
早速(?)訳アリそうな若い女と出会う。
男関係で裏切られ、愚痴を聞き、慰める。
演じるは、若き日の泉ピン子!
ご安心を。何もピン子が“女難の相”や今回のマドンナではない。
旅で思わぬ人物と偶然再会。
シリーズ8作目以来、これが3度目の登場となる、志村喬演じる博の父。
博の父と言えば、真面目で面白味の無い堅物だが、全く正反対の寅さんを非常に気に入っており、寅さんに影響を与える。今回も然り。
今昔物語からある話を聞かせる。
ある男が絶世の美女と出会って結ばれるも、一年も経たずして女は病死。忘れられない男はもう一度女の顔を見たくて棺を開けるが、腐乱していて…。
人生の無情や儚さを謳った話。
身に染み、とらやに帰って皆にこの話を聞かせるのだが、何故か寅さんが話すと怪談に(笑)
その頃とらやでは、お手伝いさんを雇う。
やって来たのは、誰もが思わず見惚れてしまうほどの美人さん!
今回のマドンナ・早苗。演じるは、大原麗子。
歴代マドンナと言えば、浅丘ルリ子や吉永小百合や後藤久美子が有名だが、個人的には大原麗子も印象的。何故なら、
とにかく美人! 色っぽい!
タコ社長に博、おいちゃんまで色めき立つほど。
「寅さんと会えて嬉しい」「寅さんの事、好きよ」…ちょっとその気があるのか、ナチュラルなのか。
寅さんでなくともメロメロ惚れるのも当然。
美人には訳アリが付き物。夫と別居中。
本作が好評で、後に別役でもう一度マドンナとして登場。
寅さんのマドンナにぴったりの人選。
なので、数年前に訃報を聞いた時、孤独死はショックだった…。
美人マドンナに惚れているのは寅さんだけじゃない。
彼女の従兄。
幼い頃から想いを秘め、常に気遣う。
東映のヤクザ映画やアクション映画の悪役で有名な室田日出男が無骨な男を好演。
従兄の心底の想い。
改めて早苗はその想いを知って…。
二人の秘めたる想いを知って、寅さんは…。
寅さんの恋路はいつもながら、“コンニャク物語”に博の父の再登場、
何より美人マドンナ・大原麗子だけでも一見の価値アリ。
とてもよかった
大原麗子があまりに素敵で、ここまで見てきてナンバーワンマドンナとなった。美女なのに圧がなくて、リアルにその辺にいそうな感じすらする。そういう演技なのだろうか、あまりに調度いい。彼女を振る夫とはいかなる人物なのか気になる。魅力が手におえなかったのかもしれないとしたら同情する。
当時『ウィークエンダー』で活躍していたであろう泉ピン子もかわいかったし、登場するたびにパンチが効いていた。
ここ数作、飛び道具的な物語だったので、地に足の着いた話で安心した。
墓参り、そして家族を心配する寅、珍しく殊勝な出だし。そして今回は最...
墓参り、そして家族を心配する寅、珍しく殊勝な出だし。そして今回は最後までいい人でした。 第22作の見どころはマドンナ、この一点。大原麗子、超綺麗。色気も半端なし、声がいいのです。現時点で私の中では最強のマドンナです。 「好きよ」彼女が言ったこの一言、寅のみならず私も心を持って行かれました。言われてみたい!こんないい女と別れる奴いる?しかも新しい相手は室田日出男、あかんやん、極妻やん(笑) 彼女、薄幸な役が多いですね。私生活もそんな感じが…もう亡くなって何年かな?改めて合掌。 最盛期の大原麗子を見られて感謝。ピン子などという引き立て役は無用無用(笑)
憂の背中
蓬莱橋という長い長い木造の橋がある 男達の背中はそれぞれの思いを乗せて歩いている ある男は先を急がず自分の時間で今までの幾つかの穴を埋めるかのように向こう岸を目指す またある男は何十年も想い続けて結局自分の口からは何も言えずに立ち去ろうとする そして最後の男はいくどもいくども夢にまで見た幸せを叶うわけがないとくるりと背を向けて足早にここから去っていく それぞれが心を締め付け目頭が熱くなりため息が出る 追記 大原麗子さん、久しぶりに拝見しました 相変わらずお綺麗ですね、まだまだたくさんの作品を見たかったです そう言えば泉ピン子さんを見ていて思ったのですが「似ている、すっごく似ている」 皆さんも思いませんでしたか? 伊藤沙莉さんに限りなく似ているって、演技はうまいしハスキーだし何しろ存在感の大きさがありますよね 沙莉さんの今後の活躍が楽しみです。 男はつらいよシリーズが続いていたら必ず彼女も出演してたんだろうな〜 などと思ってしまいました。 旅に出たいなー
マドンナの大原麗子さんが綺麗でした
BSジャパン土曜は寅さんより。 志村喬さん、笠智衆さんはじめ、相変わらず昭和の名俳優が出ています。泉ピン子さんも若かった。 マドンナの大原麗子さんがとても綺麗でした。
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