劇場公開日 1969年8月27日

男はつらいよのレビュー・感想・評価

全45件中、21~40件目を表示

4.0記念すべき第1作目

2020年8月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

若い頃は誰がこんなもん観るものかと思ってましたが自身も老いて感心を持ち鑑賞 上映後に表記されたが現在なら不適切な表現もしかしその時代なら日常的だったし学歴偏重になる社会においてこんな人だっていても良いだろ人間地位だけじゃないんだみたいな社会風刺を描いた昭和的風潮‼️

コメントする (0件)
共感した! 5件)
ゆたぼー

5.0日本映画史上に残る名作

2020年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

改めて見た。年を重ね、少しは目も肥えて見ると、全49作の中で最も完成度が高い名作であることに気づく。最近の日本映画にもいい作品はたくさんあるが、必ずと言ってよいほど、どこかにスキがある。それは、一瞬のリアリティ失速だったり、脚本のほころびだったり、演技の凡庸さだったり、演出の瑕疵だったり、平凡なカメラだったり、いろいろだ。しかし、「男はつらいよ」第1作は完璧だ。  演技では、倍賞千恵子が光る。さくらの恋愛がテーマになっていることもあるが、第2作以降とは存在感が違う。もう一人の主役と言っても過言でない。当時の倍賞は二十代半ば、竜造・つね夫婦に対しては娘らしく、寅次郎に対しては妹らしく、まだ子供っぽさが残るさくらの可愛さ、いじらしさをよく演じている。クライマックスでは、大切に育ててきた博との恋をめぐって、不安、怒り、強い意志が、とても二十代半ばの女優の演技とは思えない。  主役級だけでなく、脇役の細かい演技にまで、隙がない。たとえば、マドンナ冬子の来訪を受けたとらやで、竜造がたばこをくわえ、マッチを擦って火が軸にしっかり燃え移るのを待ちながら冬子と話すうちに、思いがけず寅が帰ってくる。あっけに取られる一同に寅が二、三つっこんだあと、竜造に向かって「ほら、燃えてるよ」と指摘し、竜造が「あっちっち」と慌てて笑いになるシーンがある。マッチを擦る前から続く長いワンカット。マッチの燃える時間を伸ばしたり縮めたりできないから、芝居の呼吸が秒単位で合わないと「あっちっち」の笑いにならない。こんな一見何げないシーンまで、緻密に計算されている。  高羽哲夫のカメラがまたすばらしい。高羽哲夫は第2作以降も撮影していて、どれもすばらしいが、第1作は特にすばらしい。特筆すべきは、クライマックス、京成柴又駅のシーン、さくらに振られたと誤解した博が柴又駅で電車に乗ろうとするところに、さくらが追いつき、とっさに一緒に電車に乗り込んだ直後のカットだ。カメラは、上下ホームをつなぐ踏切から、二人が乗った最後尾車両正面を下からアップで撮っている。これは、下から見上げることを除けば比較的一般的な日の丸構図に近い。ところが、電車が発車すると、上り電車だからカメラから遠ざかるわけだが、遠ざかるにつれ、電車は画面右下の消失点に向かって小さくなっていくのだ。停車中は大きく平凡に写っていた電車が、発車とともに、夜の闇の中、画面右下の消失点に向かって小さくなっていくようすを、切れ目なくワンカットで撮っている。最終的には、1/3か1/4構図になる。クライマックスにふさわしい美しさだ。  娯楽作品ながら、日本映画史上に残る名作と言ってよいと思う。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
モーパッサン

3.5寅さんが生きられた時代

2020年6月8日
iPhoneアプリから投稿

第一作で、その後のシリーズの基本構成が既に全部できてるんでびっくり。でも裏を返せば、ずっと同じことの繰り返しなんだけどね。寅さんのキャラのおかしさは言うまでもなく、トラブルメーカーである寅さんをあっさりと受け入れるご近所の人たちの大らかな人情味や懐の深さが、とても魅力的です。いくつかのエピソードの組み立てもうまく、結婚式での花婿の父親(七人の侍の志村喬!)のスピーチは、絶妙の間も相まって素晴らしいです。他人に不寛容な今のご時世からすると、なんとも羨ましい世の中ですね。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
シネマディクト

4.5こんにちはフーテンの寅さん

2020年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

拝啓 こんにちは寅さん。 ここに来て寅さんの映画を人生初めて拝見しました。 もちろん子供の頃から存じ上げておりましたが、子供ながらに古臭い映画は毛嫌いしており○○洋画劇場などで放映されても敬遠し、今日に至るまで腰を据えて観たことはなかったと思います。 しかし、なんと素晴らしい映画ではないでしょうか。 古臭いどころか見るもの全てが新鮮で、そこらの8Kテレビのサンプル動画なんかより、どれも煌びやかなシーンばかり。 昭和の生き生きとした世界がこの90分間に満ち満ちていて、あっという間に引き込まれた自分がおり、映像の細部まで食い入るように観てしまいました。いやぁいい時代だなぁ。 ただそれだけではなく人物から建物、風景、空気感までここまで観ていて心安らぐ映画を観たのも久しぶりのような気がします。実際にこの時代を生きていなかったとはいえ、やはり私は日本人なのだとしみじみ実感。 無鉄砲で口も悪く、器用なようで不器用な寅さんの人間臭さがとても親しみやすく、生前の渥美清さんの記憶といえば、お体を悪くしているときに舞台挨拶に出られているニュース映像を拝見したのは覚えておりますが、作中の寅さんと言えば、それはそれは縦横無尽に全力投球している演技を観て感動しました。今観ても本当に笑えます笑 いよいよ私も全力で寅さんを観られるような歳となって参りました…笑 古き良き…と言いたいところではありますが、そんなことは全く感じないこの素敵な映画。遅ればせながら、これから細々と寅さんの旅の続きでも観させていただきたいと存じます。 敬具

コメントする (0件)
共感した! 9件)
ぽじのふ

4.0世界遺産

2020年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

幸せ

ずっと洋画派だったのと、お爺ちゃんが観る映画だと思っていたので、映画好きなのに今まで観たことがなく、今回が初鑑賞です。でも、凄く良かったです。 寅さんという自由な存在を許す時代の空気を感じたと同時に、寅さんが亡くなった1996年頃から日本社会がギスギスしてきた気がします。こんなにお互い許し合う日本だったら、鬱病やら何やら流行らないだろうなあ。 渥美清さん始め、役者の滑舌と発声が良いこと。前田吟さんがカッコ良い。 酒のつまみが現代と違うし、着物を着ている人が多くて、喋り口調も今とは違う庶民の生活が垣間見れました。世界遺産レベルの作品ですね。全シリーズ制覇したいと思います。

コメントする 1件)
共感した! 8件)
ミカ

3.0志村喬の挨拶に感動する。

2020年1月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

志村喬の挨拶に感動する。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Mr. Planty

4.0もう寅さんの映画の中でしか、人と地元とのつながりを見れなくなってしまった

2019年12月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

やっぱり盆暮れには観たくなりますよね 寅さんみたいにたまには懐かしい地元に帰って、親兄弟、幼なじみ、近所の人々の顔みたくなるのと同じなんでしょう 都会で独り暮らしも長くなると、もうフーテンの寅さんみたいなもんで、地元のみんなからはどこで何やってるんだかみたいなもんです 高度成長期を駆け上り、みな忙しく働いている昭和の中で、自分の代わりに地元に帰って旧交を温めてつながりを確かめてくれる寅さんの映画はそんな役割を果たしてくれていたのだと思います だから、バブル崩壊とともに寅さんシリーズもまた終了したのは当然なのかもしれません 失われた20年だかは、もう地元とのつながりも失せ、その地元も少子高齢化で消滅危機自治体だったり、都会でもシャッター商店街になってしまい 柴又のような昭和と変わらないところは珍しい存在になってしまっています だから未だに寅さんを盆暮れに観たくなるのだと思います というか、寅さんの映画の中でしか、人と地元とのつながりをもう見れなくなってしまったからなのです 全国どこでも同じ郊外のショッピングモールに行ってもそんなつながりは無いのです さくらのお見合いのホテルは、紀尾井町の超一流ホテルのニューオータニですね そりゃあ寅さん無理です 奈良は二月堂かと思われます バター(笑)の記念写真は奈良公園の中にある鷺池の浮御堂です 御前様と冬子さんを寅さんがタクシーで送り届けたホテルは、格式高い名門、奈良ホテルです 西の迎賓館と呼ばれ国賓や皇族の方々がお泊まりになるようなところです 寅さんの冬子さん宛てのハガキのシーンのあと、寺男が境内を掃くその前景の冬子さんの部屋だったところに、奈良で寅さんがかったピンク色をした鹿のビニール人形がしおれてそのまま放置されていて、にくい演出です ラストシーンは日本三景の一つ、天橋立です 駅裏のケーブルカーで登った山の上から見下ろしています 見下ろした天橋立の付け根の左手の甍が沢山みえる寺が知恵の神様・文殊菩薩を祀ってある知恩寺で、そこの7月にある文殊堂出船祭のお祭りで、テキ屋の商売をしているようです 知恵の神様のお寺をラストシーンに持ってくるのは洒落が効いていますよね

コメントする (0件)
共感した! 6件)
あき240

5.0ドラマを見てから

2019年11月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
ジョバンニ

5.0寅さんの真髄

2019年10月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

泣ける

笑える

楽しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 4件)
共感した! 18件)
しゅうへい

4.5お馴染みの寅さん、知っているつもりできちんと全作は観ていなかった。...

2019年6月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

お馴染みの寅さん、知っているつもりできちんと全作は観ていなかった。第1作目の寅さんは当然のことながら若々しく張りがあり小気味良い。人情味溢れるその人間像はまさに日本人の心の故郷、記憶の通り愛すべきキャラクターだった。これから歳を重ねていく寅さんを楽しみに見ていきたい。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
tsumumiki

3.5色々詰まってたね これから続きを観て行きます

2019年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

色々詰まってたね これから続きを観て行きます

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ひでを

4.5台詞回しが小気味いい。

2019年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

台詞回しが小気味いい。流れるように歌うように寅さんの台詞回しがあって、それを聞くだけでも面白い。 コメディとしてのテンポの良さもあって、寅さんのハラハラしながら、とんでもないことをしでかす面白さがこの映画の魅力ですね。 今でも笑えるし、桜の結婚式では泣けます。やはり、長期シリーズになるだけはある第1作目ですね。 さくら役の倍賞千恵子さんがすごい可愛いですね。歳をとってからしか知らないので、若い頃は初めて見ました。劇中では、さくら、という名前が当時は人名としては珍しい、という話でしたけど、現在では普通ですよね。この映画の影響なんでしょうか。綺麗な名前ですよね。 おじさん役の森川信さんも素晴らしく、この映画に味わい深さを与えてますね。 寅さん役の渥美清さん。寅さん以外の何者でもないですね。愛すべきバカというか、空回りしながらも、逞しさがあるというか。でも基本嫌なやつですね。現実にいると嫌なやつだと思う。 設定をあまり知らずに生きてきたけど、寅さんヤクザなんですね。まあ、今ほどヤクザはアンダーグラウンドではなかったからかな。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
夢見る電気羊

4.0さすがの映画

2018年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

単純

約50年も前の映画なのになんでこんなに笑って泣けるの?さすがの寅さん、さすがの山田洋二。素晴らしいです。そして倍賞千恵子がとても可愛く、素敵です。渥美清の演技は、本当に凄い。収監中のやくざの囚人が渥美清のテキヤの演技は本物以上って言った事を阿部譲二の本で読んだことがあるが、まさに納得です。

コメントする 1件)
共感した! 5件)
マッチ

4.0素晴らしかった

2018年10月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
吉泉知彦

4.5初めて見ました。

2018年5月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 10件)
アイス

4.0寅さんが詰まってる。ストーリー設定がちゃんとできてる。

2018年4月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寅さんが詰まってる。ストーリー設定がちゃんとできてる。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
じとしゅん

4.5寅さんのいる柴又

2018年2月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 3件)
共感した! 14件)
近大

3.0寅さんってかなり破天荒

2018年2月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

寅さんに憧れる男性が多くいるイメージだったけど、実際見てみたら口からデタラメ言うわすぐ汚い話するわ女に手をあげるわだらしないわでギャップに驚いた。男性陣は寅さんのどこに憧れているのか…“義理“と”人情”なのかしら… 倍賞千恵子が美しすぎた。

コメントする 1件)
共感した! 4件)
みな

4.01969年が全然古くない。

2018年1月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
akkie246

3.5寅さんという人間はありなのか

2017年7月14日
PCから投稿

寅さん、いつも行き当たりばったりで、 周りに迷惑をかけても反省しないし学習しない。 ちょっと都合が悪くなると旅と称して逃げ回る。 人情の厚い人と言われるけれど、 本当にそうならもう少し真剣に行動できるのではないか。 と、観るたびに思ってしまうのだが、多分、 それができないからこその不器用ということなのだろうか。 まだ、よく分からない。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
もりり