続々大番 (怒涛篇)
劇場公開日:1957年12月17日
解説
先に東宝が製作した獅子文六の小説「大番」(週刊朝日連載中)を原作とする「大番」「続大番・風雲篇」の続篇。製作スタッフ、キャストとも前二作と殆んど同じ顔ぶれ。すなわち脚色は笠原良三(近作は「サザエさんの青春」)監督千葉泰樹(「下町」)撮影西垣六郎(同)。主演は(「続サラリーマン出世太閤記」)淡島千景(「鳴門秘帖」)原節子(「最後の脱走」)。ほかに仲代達矢、三木のり平、青山京子など。
1957年製作/108分/日本
原題または英題:Mister Fortune-Maker
配給:東宝
劇場公開日:1957年12月17日
ストーリー
昭和十三年初秋、六十五万円の借金を背負った上、後援者木谷さんを失った丑之助は、おまきさんとも別れ、百姓になろうと故郷に帰った。村では丑之助の意中の人可奈子が夫と共に里帰り、その手前もあって百姓仕事は断念した。日中戦争は次第に本格化し、村ではイリコが統制品になって自由に売れぬ反面、軍手や地下足袋に不足している。丑之助はこれに目をつけ、漁業組合の勝やん、機関士多平をさそい、イリコを船で大阪に送り、帰りに軍手や地下足袋を仕入れようと計画した。船を提供したのは森家の主人、第一回の便は希望にもえて大阪に出発、商売も上々の首尾で、昭和十六年には茨木、稲田等の大口を相手にそうとうな利益をあげるようになった。その頃おまきさんから電報が来て、大阪で会おうという。だが同じ夜、板前の男と東京から逃げた昔の梅香、今は竹千代に会い、昔を想い出して一夜を明かしてしまった。たまたま相手の茨木が警察に上げられ、商売も暗礁に乗り上げるという事件がおこった。丑之助の下宿に陣どったおまきさんは、彼がヤミ商売をやっていることを嘆き、再び株屋に帰ってくれという。昭和十六年十二月八日を機会に、丑之助もチャンス到来と腰をあげた。預金帳にのこるのは二万八千六百三十二円七十銭、北浜に行って東新を売りまくった。だが勝利のニュースと共に、東新はあがる一方、売りに出た丑之助は完全に窮地に追い込まれた。東京に帰ったおまきさんが家を去り、有金をもって応援にかけつけたが、その時、失意の丑之助は、再び故郷に帰ろうと船に乗っていた。
スタッフ・キャスト
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赤羽丑之助加東大介
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父丑治谷晃
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母タネ沢村貞子
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義弟長十郎太刀川洋一
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妹タツエ上野明美
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おまきさん淡島千景
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新どん(秋庭新吉)仲代達矢
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有島可奈子原節子
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有島伯爵平田昭彦
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森家主人柳永二郎
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番頭山田多々良純
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勝やん三木のり平
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女房お浜若水ヤエ子
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お吉後家清川玉枝
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小学校校長村上冬樹
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警察署長十朱久雄
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多平広瀬正一
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船員A堤康久
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船員B小松英三郎
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船員C上村幸之
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いいこのおっさん夏木順平
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芸妓竹千代青山京子
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大将山茶花究
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茨木忠吉若月輝夫
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稲川留太郎丘寵児
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伊予常おかみ本間文子
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北浜の株屋店員藤木悠
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陸軍主計中尉岡部正
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陸軍主計曹長桜井巨郎
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武林さん有島一郎
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汽車の乗客安芸津宏
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おまきの母お寅小野松枝
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むつみ会幹事水の也清美
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木谷寛二河津清三郎