大いなる驀進のレビュー・感想・評価

途中から垂れてきてしまって最終的にどうでもよくなってしまった

一つの列車に今では考えられないほどの多くの人が関わっていたのかと感心した。ビフテキを食べて980円とはびっくり。

昭和35年に作られた列車サスペンスで、テンポよく楽しませてくれる。
東京から岡山までは電気機関車、岡山から終点長崎までは蒸気機関車がけん引する。
主人公（中村嘉葎雄）は給料が安いので国鉄を辞めようと思っている。
引き留めようと婚約者（佐久間良子）が乗り込んでくる。
その他、代議士、破産寸前の経営者、殺人犯、駆け落ちカップルなどドラマが満載。

一本の列車に様々な話をぶっ込みすぎてて展開がファンタジーすぎる。そもそも、土砂崩壊で列車防護までしてるのに30分程度の遅延で済むか？という疑問、日本食堂や乗客まで降りて土をかくか？という疑問。疑問だらけ。
「大いなる旅路」は鉄道マン一代記を描いていて良い作品だったが、こっちの作品はあまりに国鉄当局のプロパガンダ臭だけが強すぎてどうも好きになれない。
さくら号を映す風景（特に海辺）だけはいい。

寝台特急「さくら」を舞台に展開するロードムービー。鉄道マンの奮闘ぶりと山陽本線が完全電化されていない頃の各種機関車が楽しめて鉄には垂涎の映画です。