「最後はもう一歩アクセルを踏んでも良かった」江戸川乱歩の陰獣 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
最後はもう一歩アクセルを踏んでも良かった
乱歩原作の映像化というとだいたい予想がついたが、その通りな内容。タイトルからして大人しいわけがない。
作家役のあおい輝彦が謎解きしていく筋立て。独特な色調。凝ったアングル、極端なクローズアップなど、使えるテクを総動してこの世界を作る姿勢が素晴らしい。
だがこの映画で一番褒めなければいけないのは香山美子である。いやぁ凄い。和服姿で控えめに漂う色香。ここが決まらないと乱歩ワールドが成り立たない。そして徐々に体当たりな××××なのよ。
少々わかりにくい(説明不足)な所とかあるのだが、ラストで全て許しちゃう感じ。描写はさほど激しくはないが、日本独自の美意識、昭和テイスト、筋の通った変態描写、というのを堪能できますね。
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