「超能力の源は“愛”だ!」エスパイ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
超能力の源は“愛”だ!
法条(加山雄三)の命によりテストドライバーだった三木(草刈)をスカウトしてきた田村(藤岡)とマリア(由美)。公害研究所?なる組織に何で俺なんかがスカウト?役に立たないよ・・・などと、本来の組織の目的を話す。逆エスパイとなっていたボール(山谷初男)がイスタンブール支部に助けを求めてきたという情報により、田村とマリアはさっそくトルコに飛んだ。
首相の替え玉を殺されたが、ボールも殺され、マリアはさらわれ、田村は超能力を出し切ったために能力を失うこととなった。マリアは催淫剤を盛られていたのね・・・セクシーすぎる!
本物の首相は日本に来て演説するとかで、彼らは首相を守るために奔走。旅客機でのパニックは、これだけでもパニック映画として成立するのに、迫力が足りなさすぎ。ここではインドの老師サラバット(岡田英次)が活躍する。新人ながら能力の強い三木は敵の一人を殺した罪悪感に苛まれ、ちょっと腑抜け状態に・・・そして、日本においても謎の女にだまされ、田村が時限爆弾付の車にとじこめられる。首相の演説する会場では参加者全員が催眠状態となり、パニックに!
なんだかんだ言っても、一番強いのはシェパードのシーザーだった(笑)。彼がいないと全員殺されてたぞ!まぁ、平和を愛する集団なんだから、戦闘と言っても迫力はないし、超能力といっても透視ばかり。そんな能力の中でも、瞬間移動(テレポーテーション)というの老師クラスじゃないと出来ない技であり、エスパイたちの憧れでもあった(だったかな?)。そして、“愛”のおかげで田村は爆発寸前でテレポーテーションするのだ!現れた場所はレセプション会場。なんと殺し屋・巽(内田勝正)にタックルするというオマケつき。
それにしても「人間じゃない!」と自己主張していた悪の権化ウルロフ(若山富三郎)。人間を全て抹殺しなければならないという、破壊主義者だったが、怖い思想とは裏腹に、要人やエスパイたちばかりを狙っていたのは弱すぎるかな?
くそまじめに演じている役者が可哀そうとも思えるし、全てギャグにできそうなストーリーは役に立ちそう(何の?)。それにしても、苦しんでる藤岡を見ていると、いつ仮面ライダーに変身するんだろう?と感じてしまう・・・