「北国と雪と演歌と健さん」駅/STATION Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
北国と雪と演歌と健さん
総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 75
音楽: 75
北国と雪と演歌と健さんという、ベタベタなお約束の取り合わせな昭和映画。物語はとびとびになっているんだけれど、彼の醸し出す孤独な男の哀愁と、彼の周りで起きる事件といろんな事情を持って生きる人々の人生のやるせなさと切なさが、このベタベタな設定に予想以上に見事なまでに合致していた。これならばこのベタなお約束の取り合わせはたいした物だと思った。昭和な雰囲気全開だけど、それがしっとりと静かに染み入ってくる。
初めて観たと思っていたが、観ているうちにマラソン選手の遺書だの武田鉄也と健さんが一緒に寝ている場面が記憶を甦らせてくれて、実は大昔に見たことがあることがわかった。 記憶にないくらいだからそのときは何とも思わなかったのだろうが、大人になるとこういうものの良さがわかってくるということだろう。
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