うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーのレビュー・感想・評価
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ワタルは男そのものよ!
『ワタルはね!いい加減で卑しくて、女好きで浮気性でエゴイスト。男そのものよ。そりゃ、善人ではあるけどね。どうして、ワタルガ好きなの?』『周太郎だって変わらないチャ』『あら、少なくとも顔が良いわ』
しのぶの『少なくとも』って台詞いいね♥
『通りの神秘と憂愁』キリコ
『鏡地獄』江戸川乱歩
『変身』カフカ
実存哲学になっている。
公開後何年かしてレンタルビデオで見た。同じ時期に僕は、会社の企画部の様な所にいて、慰安会をあの浦安の『オリエン◯◯ランド』にした。本当は横浜の『ドリ◯ムランド』に行きたかったが、遠かったので諦めた。30世帯の家族が参加してくれて、好評だったが、会社からは怒られた。『何考えてんだ。予算オーバーじゃ』その企画はこのアニメーションの鑑賞が事の発端だ。懐かしい。
ストーリーはループする時間を現しているのに、一般的なループシーンはほとんど使われず、怠惰に時間が過ぎて行く。こんな『イッツ・ア・スモール・ワールド』にいつまでも居たい。そんな思いが浦安の『◯リエンタル◯ンド』の発想に行き着くのである。
改めて鑑賞して『少女終末旅行』は完全リスペクトだね。ユーリーとチトが迷い込む美術館の絵が出て来た。
そうそう、あのカビだらけの部屋は松本零士先生の『男おいど◯』
追伸
もう一つのテーマはナチス・◯◯◯の復活。つまり、『ファシズ◯の復活が、いずれある』と都市伝説が当時の世紀末思想と重なり、そんな考えがあったことを記憶する。だから、僕は『イッ◯・ア・スモ◯ル・ワ◯ルド』を否定的に捉えていた。『世界は小さいぜ』って誰かが言ってるって事かなぁ?
やっと観れました。
超過密スケジュールをこなしながら妄想を自由に組み立てて押井監督が暴...
超過密スケジュールをこなしながら妄想を自由に組み立てて押井監督が暴走して生み出した傑作。
大好きな作品『涼宮ハルヒの憂鬱』の世界観とも似ている。『ひぐらしのなく頃に』も大好きで、隔離された世界から抜け出す謎の世界系のアニメに目がない。最近ではMAPPA制作の『アリスとテレスのまぼろし工場』も近いものがあり好きだ。
ともかく、『うる星やつら』の登場人物が勢ぞろいし、もがきながらも現実世界に戻ろうとする姿を芸術的なテイストで描写されていて、わけがわからないストーリーよりもシチュエーションを楽しむ作品。
そもそも他の星から来たラムって設定だってわけがわからないんだし、氣にしない。
劇場版お約束(?)のラムのポロリシーンもあって滅茶苦茶で凄い。
おわりなき日常の恐怖映像
たぶん年をとったのでしょう
タイトルなし(ネタバレ)
公開当時、原作者・高橋留美子を怒らせたらしいが、私はこの作品こそ、ある意味では「うる星やつらの本質」を原作以上に体現している作品だと思っている。
「うる星」の世界とはまさに「終わらない前夜祭」そのものであり、この作品がファンの叶わぬ作品世界への「現実逃避願望」を象徴しているという事を、他ならぬ原作者が理解でき ていなかったというのは皮肉としか言い様がない。その世界を作り出した張本人であるがゆえに、ファンの「求めているもの」との認識に乖離があったのだろう。アイドルが自分のファンにならない(なれない)のと同じようなものだ。
作中における「繰り返しの学園祭前夜」とは「永遠に続く非日常」の象徴であり、そしてその非日常性こそが「うる星」の世界を根底で支えている原動力=魅力であり、「いつまでも皆と一緒に楽しい時の中にいたい」というラムの願いは、そのままファンの願いの代弁でもあるのだ。
それに対し、ラストのあたるの「それは夢だ」というセリフは、「終わらない非日常」から「平凡な日常への回帰」を促すものであり、それは「どんな楽しい事にも終わりがあるからこそ意味がある」という示唆なのだろう。
恐らくアニメや漫画において、現実と虚構の境界を描く事でメタ視点において「ファンと作品との関係性」を問うた、初めての作品だろう。この作品が後に「エヴァ」や「ハルヒ」、「らきすた」等にも影響を与えているのは周知の通り。
他にもこの作品の魅力を語り出すとキリが無い。面堂の車で迷路のような暗闇の町を走る不安感、外へ出られないと分かった恐怖感、廃墟になった街を背景にバカンスを楽しむ背徳的な高揚感、謎を解きに夜の友引町にハリアーで飛び立つときの爽快感、そしてハリアーの先端にちょこんと座り、煌く星空と町の夜景の中、 緑の髪を靡かせながらこちらを振り返るラムの幻想的なシーンの美しさetc.etc。何度見てもワクワクさせてくれる我が青春の神作品。
ループ作品の原点にして頂点。
40年前の作品なのに、全く色褪せていない傑作。
私の中では「うる星やつら」はこの作品で完結している。そう思う程に、非常に完成度が高い。完成された芸術作品と言っても良い。
一点だけ、夢邪鬼が見せる悪夢のシーンは少し冗長だった感は残る。
だがそれ以外は本当に素晴らしい。
令和という娯楽が溢れた現代では面白くもなんともない
友引町に舞い降りた悪夢…
押井守さんのうる星やつらです!
初鑑賞
タイトルからして夢オチを予告する良心的手法
Dr.スランプは原作もアニメも夢中になったがうる星やつらはそうでもなくあまり見なかった
なぜかはよくわからない
面白いのに
ラムちゃんがあたるに付き纏い電気ショックを浴びせる光景が子供の頃はダメだったのかもしれない
志村けんが若い頃に別れ話がもつれ包丁を持った女に追いかけられ甲州街道をしばらく走った逸話があるが似たようなものだろう
原作は『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』の高橋留美子
脚本と監督は『人狼 JIN-ROH』『機動警察パトレイバー』シリーズの押井守
押井守監督の代表作かつ出世作
第一作より第二作の方が評価が高い作品はわりとあるが日本のアニメではこれがその代表格
しかし原作者が怒り心頭に発する正真正銘の原作レイプの代表格
原作者が概ね満足していればファンの一部がいくら怒っても客観的にいって原作レイプではない
メキシコ旅行の際に久米田康治にもお土産を買ってくる優しい人が激怒するのだからよほどのことなんだろう
近いうち原作を読んで確認した方が良かろう
友引高校学園祭準備期間中
同じようなことを繰り返す毎日
帰宅しようにもなぜか街から出られなくなった
SFミステリーコメディー
巨大な亀の上に友引の街の光景
古代の人々が想像した世界観を彷彿させた
亀と居住スペースのあいだには象ではなく巨大な人間の石像が支えている
サクラが「2度目は悲劇 3度目は喜劇」と言っていたがこれはマルクスの名言で2度目3度目ではなくはじめ2度目が正しいのではないか
「暗いよー狭いよー怖いよー」の面堂終太郎
声を担当する神谷明やっぱり大好き
格が違う
一方でサクラの声を担当した鷲尾真知子
ドスのきいた声でいい味を出している
彼女をサクラの声としてスカウトの人はかなりの有能
神谷明を除くと一番印象に残っている
うる星やつらといえばラムちゃんあたる以上に面堂やサクラが印象深い
タクシードライバーとして重要なキーパーソン夢邪鬼としてなぜか藤岡琢也がゲスト出演
パトレイバーの竹中直人みたいなものだろう
あといくら高校生のノリとはいえ純喫茶第三帝国はヤバすぎる
遅れてきた青年が青春の学生運動の夢を総括
押井が政治好きなのは有名だと思うが、その原点は大学に入ったらキャンパスにはもはやヘルメットを被った各セクトの学生はいなかったということだろう。大江健三郎のいう「遅れてきた青年」。それが押井である。
その欲求不満を彼はさまざまな形で映像化しているが、もっともオリジンに近い具現化が本作ではないか。
高度成長の後、東西冷戦構造ががっちり固められた何一つ変わらない日本には、永遠なる日常の倦怠が支配する。
その倦怠を密かに打破したいという願望を、あろうことか永遠なる日常の代表作マンガの中で達成するという野望が、本作の最大の動機である。
映画はお馴染みの学園ドタバタ騒ぎで始まるものの、そもそも学園祭の前日が果てしなく続いているという設定だから、それが「終わりなき永遠なる日常」という現実の比喩であることは明らかだ。
ところが、雨上がりの通学路の水たまりに溺れてみると、永遠だった日常が突然、非日常の様相を呈し始める。
その果てにあるのが、階数がしょっちゅう変化する学校校舎や荒廃した世界の中で繰り広げられる非日常の自由と解放、無政府主義的全学連的安田講堂占拠的wな世界である。
本作のハイライトは、間違いなくメガネが語る似非革命コミューンの年代記だろう。それ以外のカメや夢邪鬼やらのエピソードは、単なる辻褄合わせに過ぎない。
学生運動で存分に遊んだ押井は、最後に日常に戻らなければならない。青春は終わった。そろそろ現実に戻って、人々とちゃんと向き合って、付き合った女性にも責任を取らないといけない。
押井はそうした私的思い入れを、ラムの「責任取ってね」のセリフで示唆している。交際女性の妊娠でも連想させるかのように、わざわざラムを幼女の姿にまでして…。その意味で本作は、彼の青春の「総括」なのである。
高橋留美子がそれに気づかないはずがない。自分の作品の中で、他人に勝手に青春の総括などされてはたまったものではない。原作者激怒必至の怪作というしかあるまいw
子供の時何回見たかわからないくらい見た映画
子供の時大好きで何回見たかわからないくらい見た映画だった。
幻想的な演出とドタバタギャクの世界が不思議な雰囲気を醸し出してて
何度見ても飽きさせられることはなかった。
学園祭のドタバタな雰囲気や世界が滅んで仲のいい友人だけで
サバイバル生活をしていくという妄想は私にも学生の頃からい懐き
正にこの世界観にマッチしたのがこの映画に惹かれる理由だったと思う。
この映画を見た時はまだ若く理解できない部分も多かったけど
以前見てわからなかった所がわかったりして良かったと思う。
あたるが現実の世界に戻る直前、幼いラムに責任とってね、
と言うセリフなどは学生の自分にはちょっと理解できてなかったのを
思い出したりした😅
この映画を今日数十年ぶりに見たくなってレンタルしてみたが、
当時であれば★5つは間違いないのだけれど、大人になった今
見直して見たら、やはり新鮮さや絵のクオリティ、果たしてうる星やつらで
描く世界だったのか?など色んな疑問も湧いてきて大人の私としては
★3.5かなと思った。
ちょっとメガネの出番が多くあたる、ラムの出番が少なすぎるため
押井守のオリジナルの世界観を押し出し過ぎている嫌いがあった。
もちろん好きな映画であったのでこの物語は評価するが、
複雑な思いがあるなと思った。
答え合わせで観た
実写映画の予習として鑑賞
映画史に残る映画だと思います。
「文化祭前日」と言う時間ループに捉われたあたる達が、そのループから抜け出す為に奔走する物語。
映画史に残る名作だと思います。
映像の美しさ、荘厳なBGM。ストーリーも「独創的」と言うだけでなく、2回転調を行うことで鑑賞者を飽きさせることがありません。難解に成り勝ちな押井ワールドも、個性豊かなうる星やつらの面々が演じることにより、絶妙に中和されていると感じます。
そして、最後のエンディングで「謎かけ」を放り込むオマケ迄つける周到さは、流石としか言いようがありません。
1984年は、アニメにおいてエポックメーキングな年だと思っています。このビューティフルドリーマーとナウシカが劇場公開された年だからです。この2作は、映画専門誌の「キネマ旬報・読者投票」でナウシカが1位、そしてビューティフルドリーマーが7位にランキングされました。格調高き映画専門誌の読者に2作も認められたことは、アニメの認知が一般社会にも広まったことを証明したと思っています。
そして、前評判が高くアニメファン以外からも注目度が高かったナウシカは兎も角、オタク向けと思われていたビューティフルドリーマーが高く評価されたのは、そのままこの作品の完成度の高さの証左だと思っています。
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