海の鷹

劇場公開日:

解説

「東京アンタッチャブル」の長谷川公之と「機動捜査班 群狼の街」の宮田達男が共同で脚本を執筆、「望郷の海」の古川卓巳が監督したアクションもの。撮影はコンビの伊佐山三郎。

1963年製作/88分/日本
配給:日活
劇場公開日:1963年1月11日

ストーリー

越中島の商船大学、憧れの遠洋航海を一週間後にひかえて期待に胸ふくらませる若人の中に、桂木秀男の輝く瞳もあった。だが、休暇で帰った横浜の家、桂木回漕店は、兄や老番頭甚吉の必死の努力も及ばず倒産寸前の危機に陥っていた。商売仇の谷海運に次々とアンコを引き抜かれ、それにのらない者は、谷の輩下室戸たちに手ひどいリンチを受けていたのだ。その上度重なる積荷抜き取りにあって、得意先の信用はガタ落ちだった。一方秀男は旧友杉本との再会を喜んでいたが、彼が遊び友達五郎から手首を刺されてしまったので、クラブ“ブルービーチ”のトランペッター代理を買って出た。秀男はそこで、金持ちの好色紳士をだましては遊んでいるハイティーングループの百合子と知り合い、互いに魅かれるものを感じた。抜取り事件はつづいた。殺気立つ店の空気をなだめていた秀男は、悪の張本人谷が百合子の兄だと知って愕然とした。数日後何者かに仕掛けられた火薬で甚吉が船室で爆死する事件に、ついに怒りを爆発させた。谷は商売上で堂々と闘おうとしていたが、室戸にあやまってヤクザを殺した暗い過去を握られているため、彼等の暴力沙汰を止めることは出来なかった。桂木回漕店に信用をかけた仕事がまわってきた。だが室戸一味の妨害でトラックが集まらない。秀男は単身谷にぶつかった。百合子の訴えもあって谷はトラックを貸してくれた。岸壁で積荷をしていた秀男のところへ杉本が駆けつけ室戸たちがダルマ船を爆破しようとしているという。駆けつけた秀男はダルマ船にダイナマイトを仕掛けている五郎を発見、彼を殴り倒した。そして、室戸と凄絶な格闘をつづけた。室戸が秀男に拳銃をつきつけたとき、谷が飛びこんで来た。翌日、横浜港には秀男の乗る練習船を送る百合子と、無罪を証明された谷の希望に輝やく姿があった。

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