宇宙からのメッセージ MESSAGE from SPACEのレビュー・感想・評価
全18件を表示
0156 サンダー杉山は勘弁してくれ
1978年公開
ノリは全くの東映ライダー、レンジャー系に東映俳優総出演。
特撮ものは東宝系でないと違和感を覚えていたので
もう一つ無意味にしっくりこなかった。
ほとんど宇宙空間だけなので特撮が素晴らしい、という感は
出なかった。
森岡賢一郎の音楽は雄大で機会があればまた聴きたいです。
50点
初鑑賞 1978年4月27日 梅田東映
奇跡のようなすれ違い
これだけ鮮やかに技法と主題がすれ違っている映画も珍しい。
深作欣二といえば、対象の持つ自意識を無理やり引きずり出してしまうかのような暴力的でジャーナリスティックな接写だ。一方でスペースオペラというのは既に『2001年宇宙の旅』や『スター・ウォーズ』が示している通り、極端な引きやロングショットを多用することで、宇宙の悠久と雄壮を叙事詩的に語り上げている。
言わずもがな深作のカメラワークとスペースオペラのフォーマットほど折り合いの悪いものはない。故郷を賭けた壮大な戦争は、せせこましい画角の中でチンピラの小競り合いに堕してしまっている。普段であれば諸手を挙げて喝采を送りたくなるような小粋なセリフ回しも、ここでは叙事詩的荘厳を損なうスポイラーでしかなかった。
とはいえやはり、ここまで徹底的にちくはぐな映画はそうそうお目にかかれるものではない。そういうカルト的な意味では価値のある映画といえなくはないが、それなら『仁義の墓場』とか『いつかギラギラする日』のほうがよっぽど面白いしカルト的なんですよね…
着眼点は良かったと思います・・・内容が伴っていれば名作だったかも⁉
『和製スター・ウォーズ』として名高い?本作。U-NEXTで見付けたので鑑賞してみました。なんというか・・・子供の頃に観ていた戦隊物の再放送を思い出しました。
スペースオペラ+里見八剣伝っていう着眼点は良かったと思うんですけど、着いてこなかったのは予算か脚本か。ってか根本的にターゲットは小学生低学年までとかだったりするのでしょうか?それだったら大人がどうこう言うのも野暮ですね。
銀色の顔の人達はメイク頑張ってたと思います。特撮も頑張ってました。脚本はもうちょっと何とかならなかったものか?最後に悪の親玉倒した後で星を破壊するって、あれは報連相がしっかり出来てれば星破壊しなくてすんだよね⁉
これを映画館で観てたらかなりシュールだったろうなぁ。でも、ハリウッドに挑んだ気概は買う❗最近ハリウッドに真っ向勝負しようって映画あまりないですしね。
とりあえず真田広之が若すぎて最初真田広之と認識できませんでした。誰にでも若い時代ってあったんですねぇ。
ジルーシア人の誇り
色々な宇宙人が仲間になって目的に向かっていくという宇宙里見八剣伝的な流れはチェンジマンやガーディアンオブギャラクシーに通ずる楽しさがあるのだが、本作は宇宙暴走族からロボットまで誰でもウェルカムでより珍奇な魅力が大爆発している。
安全を保証された地球より自分たちで国を作る決意をする誇り高きジルーシアの民。
そうかと思えばそんなジルーシア人から裏切り者が出たりリアベの実に選ばれたはずのチンピラが協力せずに騙し討ちをしてきたり。人は思うようには動いてくれない。
だからこそ、失脚こそしたがかつての敵であるガバナス人の王子がエメラリーダに呼応して共に新しい世界を目指そうとする姿は美しく感動的だった。
終盤の動力炉を破壊するシーンはどうしてもスターウォーズを想起させるが、デススター潜入作戦を描いたシリーズ3作目ジェダイの帰還は本作の後に公開されたのであって、そのあたりただのパクリ映画と侮れない部分がある。
日本の特撮は此処に在り 21世紀の特撮ファンが、本作を観る意味や意義は そこにこそあるのです
スターウォーズと未知との遭遇
この2作品は日本の特撮にとっては黒船だったのです
1977年にこの2作品がアメリカで公開されて一大ブームになっていることはすぐに日本にも伝わってきました
断片的に入ってくる情報、スティル写真、予告編
の映像
日本の特撮とは大人と子供くらいの差があるのはそれだけでも見てとれます
スターウォーズは1977年5月、未知との遭遇は11月の公開
特にスターウォーズの人気は凄まじく、今年の一大ブームの鬼滅の刃のような無敵の動員が年末になっても続いていたのです
12月27日に撮られたというある米国の上映館の写真は外にまで長く列が続いています
日本でも当然大ヒットが予想されるから動員を図れる時期に上映館を目一杯に拡大して上映したい
関連グッズを展開する為の時間も必要です
その為、この2作品の日本上映は翌1978年になりました
まず未知との遭遇が2月から、そしてスターウォーズは夏休みの7月からと決まります
これに日本の映画会社が指をくわえて傍観するわけがない
ひと儲けのチャンス到来なのだ!
俄かに巻き起こった特撮SF映画ブーム
便乗しないでどうする!
東宝は早くも1977年12月に惑星大戦争を公開しました
つまり黒船が来る前に儲けるだけ儲ける方針ということ
直接対決は避けたのです
惑星大戦争のタイトルは、スターウォーズの日本公開の予定邦題でした
それが公開がのび、ルーカスからもタイトルを世界統一するとのお達しがあり使わないことになった邦題をそのまま貰い受けて流用した作品でした
一方東映は、翌年4月公開で本作の公開を予定しました
つまり未知との遭遇の日本公開にぶつけるということです
勝つ自信があった?
それとも正々堂々受けて立つとの心意気?
違うと思います
恐らくこのスケジュールで作るのが精一杯の製作スピードだったのだと思います
東映には、東宝の様に過去の特撮の蓄積がないのですから
本作は東映の京都撮影所で撮ることになります
クレジットにある太秦映画村とはそれです
1975年に名前を変えたのです
海底大戦争、ガンマー3号宇宙大作戦、キャプテンウルトラ
東映の過去のSF映画、テレビシリーズを土台にどうしたものか?と更地から企画を急遽作ったのです
ところがそれら東映の作品はどれも、京都撮影所ではなく、東京撮影所やテレビ部の仕事なのです
全くの更地からの出発だったのです
しかも監督の深作欣二は本作公開年の1月までは柳生一族の陰謀に掛かり切りです
それでこの作品を作ったのです
やっつけ仕事と言えばそう
仕事と割り切って納期を守る
正しいビジネスの在り方なのでしょう
しかしカルト的な楽しみ方しかないのが本当のところです
21世紀から大きく俯瞰して見れば、黒船に立ち向かう攘夷の志士の斬り込みみたいなものです
現代の目からは滑稽でしかありません
それでも当時の現場の特撮マン達は予算も時間もない中で、あきらめず本作を作りあげたのです
むしろやりたいことをやれるチャンス!とすら考えたのかも知れません
できません
そういえば日本の特撮はそこで死んでいたのです
だから彼らは必死で彼らのできるベストを尽くしたのです
それこそが本作の価値なのだと思います
黒歴史
思い出したくもない
そう斬って捨てるのは簡単です
しかし日本の特撮が死なず、21世紀まで命脈を保ったのは、本作や惑星大戦争を撮った当時の特撮マンの獅子奮迅の活躍と情熱だったのです
未知との遭遇やスターウォーズが公開されて、その映像を観れば、彼我の差は歴然としています
負けたことは彼らが一番よくわかっていたはずです
全く歯が立たない、手も足も出ないとはこのこと
悔しい思いをしたのは、誰よりも彼らだったと思います
しかし幕末の志士達の活躍が明治維新を成し遂げたように、本作も惑星大戦争も意味はあったのです
勝てはしなかったけれども、
日本の特撮は此処にありという心意気を示したのです
それが今日にまでつながっているのです
21世紀の特撮ファンが、本作を観る意味や意義はそこにこそあると思います
和製スペース・オペラ
特撮もよくできていたし娯楽性も十分なのだがなまじ映画の経緯を知ってしまうと興業優先の雑っぽさが気になりましたので未見の方は以下はお読みならない方がよろしいかと・・。
スターウォーズ人気にあやかって和製スペース・オペラをスターウォーズ日本公開前に滑り込ませろという東映社長の号令で企画進行中のジョーズの便乗映画(デビル・マンタ)を方針変更、監督に「ガンマ第3号 宇宙大作戦」でSFに実績のある深作欣二さんを抜擢して急遽製作したいわくつきの映画。たしかにスターウォーズも中世騎士物語風SFだから時代劇風SFなら東映にも芽のある話と思ったのだろう。里見八犬伝もどきの8人の勇者が危機を救うというプロットを借用したのだがどうみても玉はクルミだし、どうして性根の腐ったチンピラが選ばれたのかも腑に落ちない、原作の仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の趣きなど微塵もなく滝沢馬琴もあの世で怒っているだろう。
いやがる深作をアメリカに連れてゆきスターウォーズを見せたと言う、R2D2もどきのロボットまでパクる確信犯、どう収めたかは不明だが案の定、全米公開前にフォックスから版権侵害と言われたらしい。もっともルーカスは黒澤監督の「隠し砦の三悪人」に触発されたと言っているからどっちもどっちもの気はするが・・・。
スターウォーズは善と悪、誰にでも潜む心の闇を高尚に描いているがこちらは余りにも俗っぽい、卑しいキャラクター設定や民話もどきのエピソードが鼻について興を削ぐのが残念だった。おそらくスターウォーズと言うよりは「隠し砦の三悪人」の方に寄せたのかもしれない。外人は善い役で日本人を狡猾に描いているのもたぶん外国受けを狙ったのだろう、商業映画とはいえ国辱もの、最後は挽回したが日本の映画人の矜持が削がれてゆくようで東映首脳陣の節操のなさが腹立たしい。
生き残りのジルーシア人や勇士たちが地球に戻らず新天地を探す旅を選ぶのはシリーズ化への布石なのか深作監督の東映への本音なのか・・。
和製SW、というより893映画版SW
スターウォーズシリーズをマラソン観賞した勢いで本作も視聴。
本家SWエピソード4の日本公開前に突貫で製作しぶつけて来た…という背景や、八人の英雄が集まるプロットは里見八犬伝が元ネタである事などは視聴後に各レビューサイトで知りました。特撮ヒーロー関連の図鑑では「和製スターウォーズ」と繰り返し形容されていますが、日本色というか、東映色が全方面にすごい濃い映画ですね。
暴走族の「ナウな」不良少年達、金の為にヒトを売り渡す関西どチンピラ、軍のやり方に辟易した渋かっこいい退役軍人と子供サイズのロボット、侵略国家ガバナスを追われた流浪の王子。彼らがリアベの実に導かれてガバナスから地球を救う英雄に…という流れ。
「地球がガッツリ出てきて悪の帝国に狙われる」「主人公が目的もない自堕落な70年代日本的シティボーイ」などがスターウォーズと明確に分かたれたポイントですが、最大の特色が「全体を取り巻く仁俠映画の香り」。
チンピラが救いを求める宇宙人を騙して殺そうとしたり売り飛ばそうとしたり(そのあと宇宙救う側についてお咎め無しなのはマジで酷い)、地球侵略の猶予を稼ぐ為の駆け引きや、帝国を追われた王子が帝王と対峙するときの語り口なども、ルーク・スカイウォーカー的な爽やかな正義感というよりは義侠心迸る血生臭いムード。それがゴーグルファイブかダイナマンあたりの敵にいそうなガバナスの甲冑と相まって(石ノ森ヒーローは本来は大好きなのですが、本作に限って言えばコテコテ過ぎるかなと…)不思議な食い合わせになってる絵面です。
ただそれは、もしかしてこの映画をスターウォーズなる黒船に激突させるべく、全速力でこしらえたスタッフの気持ちもそんな感じだったのではないでしょうか。
実際ライバルをスターウォーズ第一作・エピソード4に絞って見れば、肉薄する特撮カットもあります(逆に言うと後年のエピソード5、6には太刀打ちすべくもないですが…)。クライマックスでかかるオーケストラ曲も雰囲気充分で、主人公トリオの駆るリアベ号は普通にカッコイイ。ご丁寧に、最後敵要塞の動力炉に突撃するところまでなぞるのには笑っちゃいましたが。
まぁ、世間の評価通り珍味中の珍味。正直東映の映画だから庇ってもらえてる部分も絶対あると思う。コレが海外あるいは無名会社の映画で制作背景も知れ渡ってなかったら、ニコニコあたりで玩具にされてたかも…
昭和特撮や当時の豪華俳優陣が大好物な方にはオススメ、逆にそういうのが刺さらない方には無価値。そういう意味では正統派にジャンル映画と言えましょう。心意気を買って星3です。
なるほどこりゃ凄い
キワモノ映画の日本代表みたいな取り上げられ方をよくされるので話のタネにということで観ました(すいません深作さんや深作ファンの皆さん)。
観ていて恥ずかしくなりました、まぁでも観ないと分からない、観てよかったかと言うと知るだけの価値はあるかなぁ。
作品単体として評点をつけました。
南総里見八犬伝からの和製スペースオペラ
2020年5月2日
#宇宙からのメッセージ 鑑賞
日本版の #スターウォーズ 完全な便乗作品
アメリカでも公開され、SFブームに乗って結構ヒットしたらしい
ルークが #真田広之 または #千葉真一
レイア姫が #志穂美悦子
ハン・ソロが #ビック・モロー
皇帝が #成田三樹夫
ダースベイダーが #佐藤充 か?
頑張った和製『スター・ウォーズ』
1978年に東映で製作された特撮SF。
こちらも先日見た『惑星大戦争』同様、『スター・ウォーズ』の日本公開前に作ってしまえ!…の便乗作品。
ガバナス帝国に侵略された惑星ジルーシア。
この宇宙の危機を救うべく、ジルーシアの奇跡“リアベの実”に導かれ、8人の勇者が集う…。
本作もチープさやツッコミ所はいっぱい。
まず、敵の描写。銀塗りフェイスは『惑星大戦争』の青塗りフェイスとまるで変わらない。日本で“帝国軍”をやろうとすると、どうして“欽ちゃんの仮装大賞”になってしまうのでしょう!?
特撮/合成面では、序盤で若い主人公たちが宇宙蛍を捕まえようとする宇宙遊泳シーンの合成の酷さに絶句。
何より失笑禁じ得ないのは…
何もかもメチャ『SW』!
銀河を支配する“帝国軍”みたいな悪の勢力とか、
対する若気と血気盛んな主人公パイロットとか、勇ましいお姫様とか、一線を退いた老将とか、キュートなロボットとか、
主人公パイロットたちが乗る宇宙船内やアングルに至るまで、ミレニアム・ファルコンやん!
“リアベの実”の音楽が“スカイウォーカーのテーマ”そっくり!
クライマックス、要塞惑星の動力路に戦闘機で突っ込んで破壊する作戦なんて、まんま!
…とかとかとか。
悪く言えば『SW』の劣化パクリ、でも良く言えば『惑星大戦争』なんかよりかはずっと和製『SW』。
渡米してちゃんと『SW』を鑑賞し、研究や意識や対抗や影響など、その頑張りぶりが窺える。
チープとは言ったものの、その酷い合成シーン以外は、特撮もなかなか。
特撮の醍醐味や見せ場もたっぷり。
巨費を投じ、『惑星大戦争』より製作期間を掛けられた甲斐がある。
(よく米アカデミー視覚効果賞にノミネートされたと言われているが、正しくはサターン賞外国語映画賞ノミネートである)
話もそう悪くはない。それもその筈、
『SW』が黒澤明の『隠し砦の三悪人』をベースにしているのなら、こちらは『里見八犬伝』がベース。日本人には馴染み易いのかも。
…と言っても、自分は『里見八犬伝』の話をよく知らぬが、
『里見八犬伝』云々と言うより、数奇な縁か運命か、導かれ集い戦う“名も無き英雄譚”は、『SW』にも影響与えた『七人の侍』的でもあって、王道だがやっぱり好きな設定。
主人公パイロットたちが“戦争を知らない若者”だったり、8人の中にガバナスのスパイが居たり、果たして8人目の勇者は?…など、それなりに飽きさせない要素や展開を織り込んでいる。
キャストでは、
真田広之が若い、若い!
志保美悦子は美貌だけはレイア姫に勝っている(と思う)。
千葉真一vs成田三樹夫のチャンバラ対決はファンには堪らない。
天本英世が敵ボスの母親役(!!)を怪演。
ハリウッドから招いたヴィック・モローが渋い…と感じたのは、ショーン・コネリーの吹替で知られる若山弦蔵氏の声が渋いからかな?
それにしても、8人の勇者の中で、明らかに何の役にも立ってない関西弁のキャラが…。
和製『SW』もしくは便乗作品として、『惑星大戦争』派か本作派か、よく分かれるそうだが、
断然こちら派!
辛口で書き始めたが、実はそこそこ楽しめ、それこそ『惑星大戦争』なんかよりずっとマシ!
(何度も『惑星大戦争』を引き合いにして申し訳ないが…)
そして、監督が意表を付く人選、深作欣二!
『復活の日』もSFだが、こちらキャリア唯一の本格スペース・オペラ!
バカバカしさと、深作流宇宙戦争のはざま
『スターウォーズ』が世界を席巻している時代、日本でもなんとかぶちかましたれ!といった雰囲気で作られた便乗作品。日本ではようやく本家より先に公開することになった。里見八犬伝をモチーフにしてあるとはいえ、チキンレースを楽しむ宇宙暴走族の二人(一人は真田広之)の服装は『宇宙戦艦ヤマト』みたいだし(ストーリーもか?)、ロボットの愛ある描き方やクライマックスの星の核への突っ込み方は『スターウォーズ』そのままだったり、千葉真一vs成田三樹夫のチャンバラも楽しめるし、外国人俳優の変な日本語吹替も楽しめるのだ。見方を変えれば楽しめるところは満載。
そんな中で個人的に一番面白かったのが、リアベの実を見つけ惑星ジルーシアを救うための勇者になるはずが、「戦争はしたくない」といって断る暴走族2人。両親を戦争で亡くしてるためだが、しかも勇者になることを勧めるメイアなんて戦争で財を成した大金持ちだ。一筋縄ではいかない勇者たち。しかも終盤になるまで8人揃うかどうかも危ぶまれているのも面白い!よく考えたら200万光年先まで行って戦争してくるなんてバカバカしい話だ(笑)。
特撮は当時にしては上出来だったし、遊び心をたっぷりすぎるほど込めなければ、もっと評価されていたのかもしれない。
深作流SF映画の一つ!
当時、スターウォーズのヒットを受けその影響で作ったのがこの映画ですが、戦闘シーンが面白かったです。
あと、当時18歳の真田広之さんもこの映画に出てたとは知らなかったですが、18歳とは思えない演技に共感しました❗️
割り切ってみれば
割り切ってみればまあまあ、懐かしき日の東宝特撮を見ているようでした(東映制作でかなり質は落ちてますが)。イマイチ何を目指しているか解らず、面白い話ではないですが、敵のボスは魅力的でした。
面白いんだってば
公開時に映画館で見た。で、10年ほど前にどうしても再見したくなり、VHSのセルビデオを苦労して見つけて購入した。その後DVD化されたが、それは未購入。
現在、このビデオのためだけに我が家にはVHSを再生できるビデオデッキが維持されている(笑)
スターウォーズが大ヒットしたあの時代に星の数ほど出てきた「なんちゃってスターウォーズ」のひとつ。と片づけられるにはあまりに惜しい作品。
深作欣二が亡くなった時に、監督作品が連日放映されていたが、その時にも本作品は一瞥すら与えられず、監督や出演者全員にとって「なかったこと」になっている"黒歴史"のようだが、どうかすると本家スターウォーズを凌ぐのでは、と思うほど面白いんだってば(思い入れ補正が働いている可能性は大きいがww)
話は里見八犬伝をそのまま宇宙に持って行ったような感じ。「里見八犬伝やん」というツッコミさえ我慢すれば、いわば王道のストーリーなので面白くないはずはない。
特撮もこの時代としては驚異的、と思うほど頑張っている。劇場公開時のスターウォーズには決して負けてない。(現在鑑賞できるスターウォーズのソフトではCGによる補正が多大に施されているので、さすがに見劣りがするが)
何よりチャンバラは、全盛期の千葉真一と成田美樹夫だよ?面白くないはずがないじゃん!
ぶっちゃけ里見八犬伝と同じ組み合わせ、どころかこのカードは時代劇で何度見たか分からんほどの定番なので、SFチックな扮装をした千葉真一と成田美樹夫、というシーン自体が笑えてしまうのだが、その2人が超本格なチャンバラをするのもシュール感が一杯なのだが、それでもむちゃくちゃカッコいい。
VHSテープもそろそろ擦り切れてきたので、やはりDVDを買おうかと思っている今日この頃なのでした。
驚きの多重奏
パクリ?オマージュ?
そんなささいなことは、この際どうでもいいです。
深作欣二御大がこの作品をとっている、という事実が、後世の映像作家、いや、観る人々に与える勇気は少なくないはずだ。
何をやってもいいんだ、胸を張っていけ、と鼓舞してくれる。
成田三樹夫さんの出で立ちも、威風堂々、としか形容できない力強さ。
何かしらかの困難にぶつかったトキ、私はこの作品を見返すだろう。ああ、当方の問題などなんてちっぽけなことか、と。
全18件を表示