「辛い映画」雨月物語 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
辛い映画
クリックして本文を読む
映画史上の最高傑作として高く評価され、第13回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した名作に対して、凡人のおじさんごときが評するのもおこがましいが、これほど、観ていて辛い映画も珍しい、夫たちも不遇だが金や身分に拘るエゴイスト、犠牲になるのは女性ばかり、せめてもの救いは子供の源市が死ななかったことくらい。京マチ子さんの死霊が出て来たくだりは原作の暗さを補うファンタジーもどき、彼女は名女優だが洋風美女の顔立ちなので時代劇では異彩を放っていましたね。
戦国時代は大河ドラマなどで武将中心に描かれて人気だが本作のように庶民目線で描いたら、まさに地獄の日々、つくづく、現代の平和な国に生まれて良かったと思うばかり、人類の暗黒史を観るのは学びではあっても気が重いです。
コメントする
