劇場公開日 1953年3月26日

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「邦画で最初に衝撃を受けた作品」雨月物語 Kenkuさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0邦画で最初に衝撃を受けた作品

2025年8月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、TV地上波

知的

難しい

驚く

最初に観たのは二十代初めで1970年代後半にテレビで。
邦画は黒澤明、小津安二郎、大島渚、勅使河原宏、今村昌平とか観てきていたが、何故か当時は溝口健二監督作品はほとんど名画座で上映する事が少なく見る機会がなかった。
観た印象は社会に出ていない学生には強烈すぎた。あまりにも多層的であり、また映像の美しさ、ストーリー展開の凄さ、日本の戦国時代という動乱期に生きた庶民の生き様や動乱に翻弄される姿。人間の欲望の有り様と家族への愛や共同体の姿など、映画で描かれる可能性の広さを初めて知ったのです。知的な作品、娯楽性の高いダイナミックな作品、映像が美しい作品、ストーリーが秀逸な作品、ヒューマニズムに溢れた作品は国内外の作品でかなり知ってはいたが、こんなに多重的で生半可なヒューマニズムでもなく、かつ美しいもの言語化が難しかった。今でも私の邦画のベスト1
その後は戦前の作品も観て、溝口さんの人間を観る神の視点に敬服。この映画はエンタメ性が高いから見てほしいです。
頭がヘトヘトなります。撮影は宮川一夫のモノクロの映像美。京マチ子さんの妖艶さ、森雅之の色気のある演技も見応えあります。観なければいけない作品。

Kenku