劇場公開日 1953年3月26日

  • 予告編を見る

「映画への価値観がひっくり返るくらいの素晴らしい作品」雨月物語 tricoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画への価値観がひっくり返るくらいの素晴らしい作品

2021年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

映画
『雨月物語』
の感想をブログに上げました。

『巨匠を観る』企画、11作目(全27作)の映画です。

監督:溝口健二
制作年:1953年
制作国:日本
ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞

【あらすじ】
室町時代末期、陶工の源十郎は戦乱の中で賑わう街で陶器を高く売る事を考える。
村に武士が略奪に来る中、妻と息子を残し、危険を冒しながら街に出ると陶器は十分な儲けとなった。
そんな中、纏め買いをした若い姫の家を訪れるが、姫に誘惑され、惚れ込んでしまい。。。

【感想】
個人的に映画への価値観がひっくり返るくらいの素晴らしい作品でした。

単純化した人物造形が作り出す暴力的で退廃的な人間の世界と、生前の世への恨みから霊となった姫の幽玄な世界が恐ろしいです。
そして、そんな世界の中でも失われない妻の愛情が泣けます。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ブログの方では、ネタバレありで個人感想の詳細とネット上での評判等を纏めています。
興味を持って頂けたら、プロフィールから見て頂けると嬉しいです。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

trico