「鰯雲」を配信している動画配信サービス(VOD)
「鰯雲」の動画配信サービス(VOD)・視聴方法をまとめてチェック!
自宅で、旅先で、移動中に…、
見放題やレンタルなどサブスクで「鰯雲」を楽しむ方法をまとめて紹介します!
「鰯雲」の配信サービス一覧
| 配信サービス | 配信状況 | 料金 | |
|---|---|---|---|
| | レンタル | ¥440 | 今すぐ見る |
「鰯雲」の配信サービス詳細
おすすめポイント
Prime Videoで幅広い種類の映画、TV番組、ライブTV、スポーツを今すぐ視聴。いつでも、どのデバイスでも、高品質なコンテンツをストリーミング再生。
配信形態
見放題 / レンタル / 購入
無料期間
30日間
月額料金
月額プラン600円(税込)/年間プラン5,900円(税込)※広告フリー月額390円
ダウンロード可否
可能
複数端末同時視聴
可能
※会員特典対象動画を同時に3本までストリーミング再生可能/同じ動画は一度に2台までの端末でストリーミング再生可能
特典
(ポイント付与等)
Prime会員となり、無料のお急ぎ便で購入したり、100万曲以上の音楽が揃っているPrime Musicへのアクセス、容量無制限のAmazon Photosも利用できる
支払い方法
クレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners)、携帯決済(docomo/au/SoftBank)、あと払い (ペイディ)、PayPay(ペイペイ)、Amazonギフトカード、パートナーポイントプログラム(JCBのOki Dokiポイント)
映画作品数
20,300本以上
ドラマ作品数
3,200本以上
アニメ作品数
1,200本以上
※2025年5月時点の情報です。最新情報は各社サイトにてご確認ください。
作品紹介
解説
厚木附近の農家の、当主・嫁・姑・息子たちの姿を、早春から初夏にかけての季節を背景に描いたもので、原作は和田伝の同名小説。「奴が殺人者だ」の橋本忍が脚色、「杏っ子」のコンビ成瀬巳喜男が監督、玉井正夫が撮影した。「駅前旅館」の漆島千景、「炎上」の中村鴈治郎、「風流温泉日記」の小林桂樹、「花の慕情」の司葉子、その他木村功・新株三千代・水野久美・加東大介・杉村春子などが出演している。
あらすじ
--東京近郊の、厚木附近の農村。東洋新聞の厚木通信部の記者・大川は農家の実態を記事にするため、八重の家を訪ねた。ハ重は夫を戦争で失い、姑のヒデをかかえ、一人息子の正を育てながら農事に精出してきた。彼女は女学校を出てい、たまたま大川と一緒に入った町の食堂「千登世」の女主人は、そのときの同級生の千枝だった。八重の兄・和助は同じ村に住んでいるが、親子九人の大世帯である。昔は十町歩からの大地主だったが、農地改革でわずか一町八反しか残らなかった。今の嫁は三人目であった。長男の初治の嫁探しを八重は頼まれていた。大川の持ってきた話を調べに二人は山奥の村へ行った。その娘みち子の義理の母は、和助の最初の妻・とよだった。農事がうまく出来ぬと、和助の父がむりやり追い出したのだ。八重と大川は、その夜帰りのバスに乗りそびれ、結ばれたのである。大川には妻子があったが。和助は三男の順三を分家の大次郎の娘・浜子の婿にするつもりだった。分家は働き者で家族も少く、貯金もありそうだったし、なによりも、一町歩ほどの土地があった。浜子が大学へ進むと聞き、彼は怒鳴りこんだのである。大学出の娘に婿は来ぬ。土地を返せ。浜子は町の洋裁学校に通い始め、和助の次男・信次と段々親しくなる。信次は商業学校を出、町の銀行に勤めていた。農家暮しを嫌って、和助の反対をおして町で下宿生活を始めたのだ。和助は初治たちの婚礼を、借金してでも昔どおりに盛大にやろうとした。初治はみち子と相談し、和助には内証で千登世の裏二階に一室を借り、世帯を持った。田の貸スキの仕事で稼ぎ、家の田にもそこから通うつもりだ。この“なしくずし結婚”を、和助も認めざるを得ない。八重の手引きで彼はその二階で、とよと三十年ぶりに会った。婿と嫁の親同士としてである。二人はしみじみ話した。自分たちの辛かった新婚当時と比べて、今の若い者は思い切ったことをやると。時代の違いですわねえ。とよは山林を売った金で若い人へ家を買ってやるといった。和助は宅地を提供する気になった。初治は前々から順三が東京で自動車の修理工になるについて、その費用を田を売って工面することを頼んでいた。土地を命より大事に思う和助が承知するわけはなかった。しかし、浜子が信次の子を妊娠し、彼の目論見は狂ってきた。親の言いなりだった自分と違って、若い者は親に事後承諾を求めるだけだ。 --和助は順次の東京行きのために田圃を手離した。初治の家も建ち始めた。式も公民館で挙げることになり、そのときは信次たちの式も一緒だ。浜子はさっさと子をおろし、大学へ通うつもりらしい。--八重は大川を愛し続けてきたが、彼は東京へ転勤することになった。大川を乗せた電車が東京を目指すころ、相模平野の片すみの田圃で八重は歯をくいしばって除草機を押していた。緑一色の田が拡がり、そして--その高い空に、初夏には珍しい鰯雲。
レビュー
文字読みさん
投稿日:2022-12-18
1958年。成瀬巳喜男監督。神奈川県厚木周辺でかつて地主だった農家を舞台に、農地解放と近代化によって人々の意識が変わっていく様子を切なく描く。同時代(昭和30年代初頭)が想定されていると思うが、あらゆることが変わろうとしている過渡期だということが強調されている。田んぼを耕すのは牛だったり耕うん機だったりするし、農家の子どもたちは高校や大学に行ったりいかなかったり、農民になったり銀行員になったり工員になったりする。祭りや地鎮祭のような地域のつながりがしっかり残っている一方で、若い男女が親に黙って同棲するのを助けようとする大人もいる。地主と小作、本家と分家、親と子といったかつての社会構成が確実に変化していく姿を両義的なままに描いている。耕うん機もそうだが、車や電車が意図的に農村風景の中に入り込んでいる。
しかも、古い因習的な田舎の暮らしが個人と自由を尊重した近代的な暮らしに移り変わっていくことを肯定的に描くわけでもなく、両義的な態度を貫いている。インテリの農家の未亡人として新聞に投書する進歩的な淡島千景も、頑固な兄の中村鴈治郎(二代目)が土地に執着することには同情的だったりする。
淡島千景自身が両義的な空気をまとっていて、モンペ姿(農家の嫁)と和服姿(インテリ貴婦人)とで雰囲気が一変している。新珠三千代とのやりとりでは学生らしさを残した華やぎがあるが、不倫相手の新聞記者との関係は終始重苦しい。前者は車とともに描かれ、後者は電車とともに描かれる。
カラーのワイドスクリーンで、のびやかだが因習の残る農村の風景や家屋敷と、そこから離れようとする若者たちが依拠する料理屋や下宿とがゆったりと描かれる。
しかも、古い因習的な田舎の暮らしが個人と自由を尊重した近代的な暮らしに移り変わっていくことを肯定的に描くわけでもなく、両義的な態度を貫いている。インテリの農家の未亡人として新聞に投書する進歩的な淡島千景も、頑固な兄の中村鴈治郎(二代目)が土地に執着することには同情的だったりする。
淡島千景自身が両義的な空気をまとっていて、モンペ姿(農家の嫁)と和服姿(インテリ貴婦人)とで雰囲気が一変している。新珠三千代とのやりとりでは学生らしさを残した華やぎがあるが、不倫相手の新聞記者との関係は終始重苦しい。前者は車とともに描かれ、後者は電車とともに描かれる。
カラーのワイドスクリーンで、のびやかだが因習の残る農村の風景や家屋敷と、そこから離れようとする若者たちが依拠する料理屋や下宿とがゆったりと描かれる。
鑑賞日:2022年12月18日 DVD/BDで鑑賞
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