劇場公開日 1959年9月20日

暗夜行路(1959)のレビュー・感想・評価

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2.5どうして運命はこう、自分には白い歯を見せるのか。

2023年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なるほど、志賀直哉本人が池部良が演じるならとオーケーを出したのが頷けた。てか、そう考えると志賀直哉ってごく最近の人だったんだな。
尾道、京都、伯耆大山。遠い昔の風景を、こうして映像で見るのはとても新鮮だった。鴨川沿いの幾松がまだあった時代だものな。ただ、どうしてこの時代の小説はみなこうして暗いのか。暗いだけならいいが、主人公の言動がじれったい。そして当然ながら、生活というものが今と当時とでは違っているので、常識さえ自ずと違う。コンプラに引っかかるようなことが、至極当然の時代だったんだなと、改めて認識できた気分。
文庫本で持っていながら読まず仕舞いだったが、スジが知れたのでたぶん本棚から取り出すことはないだろう。特段、読みかえしてみたい気分にもならなかったから。

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栗太郎