アフリカ物語のレビュー・感想・評価
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アフリカ賛美映画
今ではテレビの動物番組もあって珍しくもないだろうが80年代では貴重だったのでしょう。映画の殆どはサバンナの動物たちのスナップ、これが圧巻、アフリカを知り尽くしている共同監督のサイモン・トレバーさんならではの活き活きした動物たちの自然な姿に魅了される。おそらくスポンサーのサンリオはディズニー映画のような動物のファンタジア映画を期待したのでしょう。
それはそれとして、そこに大人でも難しい哲学的な命題を絡めるのは良くも悪くも寺山さんや羽仁さんらしい浪花節感が漂います。
まるで世捨て人のような老人と美しい孫娘が熱帯雨林の小屋に暮らすと言うのも日本人の考えそうな湿っぽさです、文明的なるもの即ち自然破壊という短絡的構図も定番のプロット。
かといって、わざわざ行方不明の彼氏を探してアフリカまで来てくれたフィアンセをこうまで悪く描く必然性は無いですね。境遇の説明としての孫娘の過失の件も露悪趣味でしょう。
自然賛美は分かりますがやがて訪れるであろう子育てを考えれば猛獣、疫病など危険だらけ、親の死生観は勝手だが子が不憫、信念だけでは生きられない現実こそアフリカに学ぶべきことでしょう。
雄大な大自然の活写に比べれば人間の物語など矮小過ぎておまけの様です。
思い出はいつも美しく
公開年に行った。おそらくわたしが初めて映画館で見た映画だと記憶している。
予告編で、キタキツネ物語とユニコの予告をやっていたようにも思える。
外は暗かったので、おそらく夜の映画館だったのだろう。
映画の内容まで思い出せないが、ターザンのような男が出てきてアフリカのジャングルの中を歩いて動物が沢山出てきたというのだけは覚えている。
パンフレットがあの大きなサイズではなく、小さなパンフレットで横開きだった。
この映画は自分が一番幸せだった頃の映画だ。
それを記憶しておきたくてここに書き記す。
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