アフリカの光のレビュー・感想・評価
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私にとってのショーケンと言えばこれ!
確か「傷だらけの天使」と「前略おふくろ様」の間に公開された映画だと記憶している。当時中学生だった私は「太陽にほえろ!」のマカロニ、「傷だらけの天使」の修ちゃんでショーケンの大ファンになり、この映画もストーリー云々よりもショーケンの「雪に埋もれた遺体から財布を抜き取る」「自転車を食堂に突っこませる」「目にマッチを入れて眠気を醒ます」「意味なく駅の待合室で学生にビンタ」(その後の仁義なき戦いでも同じことやってるw)などなど、これらのシーンが見れただけで大満足でした!分かるでしょ?
神代監督とコンビで紡ぎ出す気だるい雰囲気も最高。
後は小池朝雄と絵沢萌子の絡みシーンw
そんな映画です。
港町ブルース
アフリカどころか日本から一歩も出ず、どこか北国の港町でぐだぐだしている映画。おおむね喧嘩をしているか、男と女がいちゃいちゃしているか、男と男がいちゃいちゃしている。男同士の濃厚接触ぐあいが「真夜中のカーボーイ」や「スケアクロウ」を思い出させる。全編手持ちカメラでの撮影で、ずっと画面がぐらぐらしているのが見づらい。
丸山健二は昔はまっていたが、この原作は未読。原作をどの程度踏襲しているのかは定かでないが、あの静謐でハードボイルドな文体を写し取っているとは思えないな。
遠い異境を夢見てくすぶっている自堕落な日々を描きたかったのかもしれないが、それだけという気もする。
つまらないけど、桃井かおりが凄い
高校生の時、封切りを映画館にて観賞して以来、45年振りにBSで視聴。ショーケン、桃井かおりコンビの前作映画、『青春のサテツ』がよかったので期待してたのにガッカリした記憶があるが大人になった今観てもやっぱりつまんなかった。田中邦衛とショーケンのコンビがダメ、演技上手な二人がわざとらしくチグハグ、ショーケンには『傷だらけの天使』の水谷豊、田中邦衛には若大将というそれぞれの名コンビとの絡み?と比べてしまうわけではないが、、、。歳の離れたコンビの一括千金夢物語というと自分らの世代はアランドロンの『冒険者たち』を思い出すが同じようなストーリーでもこんなにつまんなくなるか、残念。そもそも北海道の話しなのに出演者の漁師からヤクザから飲み屋、食い物屋の店員まで北海道感まるでなし、田舎の人感もなし、東京の人が演技してるなぁ。だけど桃井かおりは凄かった。ホントに田舎に流れてきたホステスそのもの、あのタバコの吸いかたとかどこで覚えたんだろう?何をやっても誰をやっても『桃井かおり』と揶揄される事もある役者だけど僕は天才だと思います。
吐き溜め感、時折リリカル
ショーケンと田中邦衛が、冬の北海道の漁港羅臼で、アフリカ行きの船に乗ること夢を見てうだつく、青春像。
結構なジャンプカットの連続で、場面に唐突感があるが、ストーリーは分かる。
ショーケンと田中邦衛の歳の離れた親友コンビが、ベタベタイチャイチャして四六時中くっついているところが多いので、同性愛にも見える。
当人達は否定しているが・・怪しい。
桃井かおりの酒場女でヤクザの情婦とも代わりばんこに合体するが、ショーケンは、邦衛のケツとかチンコの世話をする。
ちなみに邦衛の生ケツは二回以上見られてます。
更にショーケンは、周りのヤクザのボスやチンピラ漁師達にもペッティングに似た感じで触って貰うとか、思い切り身体をくっつけて近い近い芝居。
神代辰巳監督特有のねちっこい雰囲気を体現した芝居を見せるショーケン。
峰岸徹の食べたガムを口移しでクチャクチャと受けるとこや、センズリ射精を千円札で拭くなどきわどい。
さらに雪中て自殺した女の遺体のオッパイ触ったり財布から金をくすねたり、駅にいる中学生達にいきなりビンタをかますなど凄い。
舞台となる北海道の羅臼漁港の漁師も、殆ど野獣のようなチンピラばかりで無法地帯か?公開後に羅臼市民から抗議は無かったのかな。
これだけ、やな感じの底辺掃き溜め感があるのに、時折とてもリリカルに見えるのが凄い映画。
ショーケンの存在感のある演技と神代辰巳監督の演出、恐るべし。
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