劇場公開日 1966年10月1日

「まずは内藤洋子の可憐な容姿とはミスマッチなドスの効いた声にビックリ...」あこがれ(1966) こうたさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まずは内藤洋子の可憐な容姿とはミスマッチなドスの効いた声にビックリ...

2024年4月11日
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まずは内藤洋子の可憐な容姿とはミスマッチなドスの効いた声にビックリ。
新珠三千代の美声&美しい発音とは対照的。
デビュー前から基礎力を高めた女優より、可愛けりゃオッケーなアイドル時代の始まりかもだが、内藤洋子は下手ではない。ちょっと間を外した感じの喋り方は、現在主流のナチュラル演技に通ずるものがある。
そしてどっからどう見てもフォトジェニー。
こんなん誰でも好きになるでしょ。
新時代のスター誕生の輝きは、今も観てもしっかりリリースされています。
しかし、何故かカメラは内藤洋子より、眉目秀麗だが棒演技の田村亮にくぎ付けです。
勝ち気な少女と気弱な青年設定の2人は、お似合いなんだか、合わないんだかよく解らない感じ。
すでにふぞろいの実が受粉されております。
撮影現場でも、気の強い内藤より、自信無さげな田村君を、みんなで守ってあげたくなっちゃったのかも。
それぐらい、美しさでも田村君、内藤洋子に負けてません。
おとぎ話のような他愛ないストーリーではありますが、かのヒロインはその後、貴族の青年に見初められ結婚。
美しいプリンセスが生まれますが、プリンセスは稀代の悪女に。
氷点以上に過酷な現実が待っているなんて。

こうた