「かゆいところに手が届かない」AKIRA たくむしさんの映画レビュー(感想・評価)
かゆいところに手が届かない
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Youtubeで配信されたので、ようやく観ました。
映像と世界観は素晴らしいの一言に尽きます。これは他の人が語りつくしていると思うので割愛します。
で、いくつかの不満点が以下。
■金田が鉄雄にとどめをささない
金田は鉄雄に落とし前を付けるため、親友を手にかける覚悟を決めて戦いに身を投じたはずです。ここでどのように二人は決着をつけるのか、その結果金田は何を思うのか。そういった点が気になって観ていたのですが、結局はアキラとエスパー3人組によって解決されてしまいました。金田は最後まで巻き込まれ主人公のままで、不完全燃焼でした。
アキラとエスパー3人組の協力で金田も一時的に超能力が使えるようになって鉄雄を始末すれば良かったと思った。「誰でも内にアキラを秘めてる」とかいうワードの伏線回収にもなるし、金田は鉄雄と決着をつけられ、助けを求めた鉄雄を救うこともできたのではないでしょうか?
■一部キャラの結末が雑
まず竜と言うおっさんですが、よくわからないままよくわからないじいさんと会話してよくわからないまま撃たれて退場しました。鉄雄にやられるべきだったのではと思いました。
次に山形。作中でかなりショッキングな出来事のはずなのですが、肝心の殺害シーンが描かれず、感情移入しにくかったです。彼のバイクも印象に残ってなかったので、金田が壁に突っ込んでバイクを燃やすシーンも最初何やってるのか分かりませんでした。数秒考えて、「あ、バイクも一緒に天国に送ったんだ」と気づきました。
前評判通りクオリティの高い作品でしたが、もっとよくできたんじゃないかと思う点があり、なんだかかゆいところに手が届かない作品だったというのが総評です。
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