劇場公開日 2020年4月3日

「映画は映画の、漫画は漫画良さがありますね。」AKIRA スキピオさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5映画は映画の、漫画は漫画良さがありますね。

2020年12月18日
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ドルビー劇場での上映。配信やDVDでは観たし、漫画は何度も読んだ作品。
SF漫画で3つ挙げろと言えば「AKIRA」「攻殻機動隊」「火の鳥」になるかな。ガンダムや松本零士はSFよりも人間ドラマが強く感じます。

冒頭の5分ぐらいのバイクのチェイスシーンが痺れますね。テールランプを線で描く技法や、金田がバイクを横滑りさせながら止まるシーンは、やっぱカッコいい!
鉄パイプを引きづりながら、ってカットは、本家のAKIRAよりも、パクリのブラックレインの方がカッコいい。

やっぱ「破壊と暴力」の作品ですね。モノが壊れるさまを描くことで、美しさと力強さを表現している。エヴァも「破壊の美学」ですよね。まあ、この時代のアニメや漫画の世界でAKIRAの影響力は絶大でしたでしょうから。

映画としてどうか、と言われると。。。正直、SFとしての面白さは漫画を読まなくては分からんし、大友克洋の圧倒的な絵のうまさも、漫画であってのものかな。原作の分量を2時間の映画にぶち込む訳だから、そりゃ限界あります。でも、冒頭の15分ぐらいのカッコよさは必見ですね。最後の崩壊シーンは、やや力尽きた感が否めないな〜、漫画の3巻の終わりの迫力には遠く及びませんね〜。あと、原作漫画とは違い、ドラックの表現が少なくなっていましたね。

劇場で初めて観たので「ドルビーシネマ」でどうの、ってのはよくわかりませんでした。スクリーンの迫力で圧倒されてたので音の方は、、、う〜ん。

おでん