赤胴鈴之助 新月塔の妖鬼
劇場公開日:1957年9月21日
解説
赤胴鈴之助シリーズの一つで、今回は大映カラー総天然色。脚色、監督、撮影、出演はいずれも前作「赤胴鈴之助 鬼面党退治」と同じ。
1957年製作/70分/日本
劇場公開日:1957年9月21日
ストーリー
鬼首十郎太を首領とする鬼面党は幕府を倒し、天下を我がものにしようとたくらんでいた。幕府は鬼面党捕縛の命令を千葉周作に下した。ところが周作は病床にあったので、急いで赤胴鈴之助を呼び寄せることにした。そのころ鈴之助はしのぶや豚田、雨山、出歯川たちと箱根の峠を江戸に向って急いでいた。そこには鬼面党に頼まれた櫓弥団次がまちうけていた。弥団次の天馬回転の術と鈴之助の真空斬りの一騎打は引分けに終った。ある夜、鬼面党の一味は千葉周作の道場を襲った。横車押之助ら門弟の奮闘のかいなく、周作を殺し、屋敷に火を放って逃げた。鬼面党から挑戦された鈴之助は変化屋敷に向う途中、謎の白頭巾が現われて鈴之助に助言を与えた。屋敷内では和泉屋と十郎太が火薬の取引をしていた。屋敷前の松林で金を受取ろうとした和泉屋を、十郎太はだまし打ちにした。その傷ついた和泉屋をたすけたのは、白頭巾に鈴之助のことを聞いて駈けつけた竜巻雷之進であった。しかし和泉屋は「由比ケ浜で……」という謎の言葉を雷之進にのこして息絶えた。由比ケ浜に駈けつけた鈴之助と雷之進のために、火薬の横取りに失敗した鬼面党一味は、次に鈴之助の母をおとりにつかって、鈴之助と雷之進を罠にかけ牢に閉じこめた。しかし白頭巾の活躍で二人は無事脱出して、爆破寸前の江戸の街を救った。幾たびか鈴之助たちの危機を救ってくれた正義の味方、謎の白頭巾の正体は、なんと死んだと思った千葉周作であった。