劇場公開日 1985年1月26日

「マッチです(ハイで)中森明菜です(低いテンションで)」愛・旅立ち 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5マッチです(ハイで)中森明菜です(低いテンションで)

2023年11月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

寝られる

萌える

初鑑賞
youtubeで鑑賞

監督と脚本は『社葬』の舛田利雄
脚本は他に『日本侠客伝 血斗神田祭』『玄海つれづれ節』の笠原和夫

アイドルによる純愛ラブストーリーかと思いきや大霊界とか大川隆法のようなオカルトのような世界
耳なし芳一が邪魔すぎる
しかもなぜか演じているのは子供で声は機械で編集された別人の声
そのうえ宍戸錠のように頬を膨らませている理由が全くわからない
耳なし芳一のせいで127分と長く感じる

耳なし芳一だけでなくツッコミどころは多い
そのなかでも一番酷いのはいくら余命幾許もない病人で個人病棟だからといって看護婦が犬をプレゼントするわけがない

2人とも演技力は良くない
でもそれなりによくやっている
それは好感が持てる
演技力不足なら明るい感じでコメディーとかラブコメにすればいいのに事務所の方針なのかイメージを考えてのことなのか
暗めのシリアスは2人には荷が重かった
指原莉乃みたいにパーマが失敗しても白目をむいても良いじゃないか
いや良くないか
当時のマッチと明菜ちゃんを指原なんかと一緒にしてはいけない
こうしてみると最近の若い子は全体的にレベルが上がったものだ

浜辺で貴重なデュエットシーンがある
キスシーンもある
心臓マッサージでマッチが明菜ちゃんの胸を触るドキッとするシーンも

死んで生き返ってやっぱり最後は死んだのかな
明菜ちゃんはなんだかんだ生きていて良かった

問題なのは脚本と演出と拙すぎる特撮
1985年とはいえ同じ年に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が後悔されたのに
ちなみに特撮技術監督は90年代ゴジラシリーズの川北紘一氏
予算がなかったのか
それにしても
昔はそれだけ邦画とハリウッドででこれだけの大差があったのだ
マッチと明菜ちゃんの貴重な共演作だが評価は星0.5ととても低くなる
コメディーとして受け入れるならもう少し高くなるだろうが僕には無理だった

配役
親友を事故で亡くし自分は助かり同じ病院で出会ったユキに一目惚れする五代誠に近藤真彦
余命僅かな薄幸の少女の小泉ユキに中森明菜
ユキの主治医の小田俊介に勝野洋
小田と同僚の医師の柏木悠子に萩尾みどり
余命僅かな患者の上原しげに北林谷栄
事故で亡くなった誠の親友でポッチャリ眼鏡の北野武志に松本誠一
誠のディスコ仲間の倉本由美に高樹沙耶
小田と同僚の医師の野村に峰竜太
入院患者にレオナルド熊
ビル工事の現場監督に苅谷俊介
ユキがバイトをしていたレストラン店長になべおさみ
武志の母親の北野君代に吉行和子
ホームレスの奈良力に丹波哲郎
車で通りかがり倒れているユキを発見する老紳士に近江俊郎
看護婦長に浅利香津代

コロッケが出ていたようだがわからなかった
見落とした

監督の娘も出演してる
親バカである

野川新栄