会いたくて 愛の殺人者
劇場公開日:1997年10月18日
解説
過去を失った青年の周りで起こる猟奇殺人と、その謎を巡って展開する愛憎劇を描いたサイコ・スリラー。監督は「ふうせん2」の井上眞介。脚本は井上と土佐間暢大の共同。撮影を「DOOR III」の芋野昇が担当している。主演はビジュアル系ロックグループ“PENICILLIN”のベーシストGISHOと、「BUGS」の高橋かおり。スーパー16ミリからのブローアップ。
1997年製作/88分/日本
配給:東映ビデオ
劇場公開日:1997年10月18日
ストーリー
横浜で、若い女性の全裸死体が発見された。被害者の友人で図書館に勤務する裕子は、彼女があるアマチュア・ロックバンドのヴォーカリスト・純と交際していたことを知り、彼に接近する。2年前のバイク事故から奇跡的に生還していた純は、今もその後遺症に悩まされ、薬を手放せないでいた。そんな彼の周りで、またしても殺人事件が起きる。被害者は、彼がバイトでアダルトビデオに出演した時のAV女優とロックバンドの仲間だった。裕子は純が犯人ではないかと疑い始める。純の同棲相手である足の不自由な文と知り合った裕子は、彼が事故以来、多重人格症状になっているという話を聞かされ、益々その疑念を強くした。だが、真犯人は文だったのである。彼女は、純の愛を独り占めしたいがために、彼に近づく人間を殺害していたのだ。そして、その刃が裕子にも向けられる。一方、純は文の部屋で失われた記憶を取り戻していた。文は、2年前の事故の時に一緒に入院していた“青年”だったのである。そのことに気づいた純は裕子を助けるために文と対決し、裕子の協力を得て倒した。しばらくしてメジャー・デビューを果たした純は、裕子との新しい人生をスタートさせる。