「ラストの死刑シーンは見事でした。」ロンリーハート よしさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストの死刑シーンは見事でした。
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結婚詐欺を働きながらも相手の女性を惨殺するカップルと、それを追う刑事の物語。
実話を基にした映画のようですね。
殺人鬼となるカップルの描き方が秀逸です。
小悪党のレイモンドがエキセントリックなマーサと出会い、人を殺さざるを得ない心理に追い込まれていきます。
それぞれの殺人までの展開が秀逸で、映画としては見応えがあるものでした。
最初の殺人。妹役を演じるマーサのプレッシャー、そのプレッシャーに戸惑い恐怖するレイモンド。そして生贄の女性。いつどのように殺されるのか、緊迫感があり過ぎて目を背けたくなります。
最後の殺人。懐いてくれた少女。「彼女だけでも殺さないで欲しい」という願いで、手を合わせたくなります。
ラストで二人の死刑シーンが映し出されますが、ここ迄しっかりと描いた死刑シーンは初めてで、このシーンにも震撼します。
ジョン・トラボルタ演じる刑事も、抱えたトラウマ、家族の葛藤等を描かれていて深みを与えます。
映画としての完成度は高いと感じますが、嫌なシーンも多く、最高評価は付けにくく感じました。
もう少しカタルシスを感じられるラストなら、より良かったかもしれませんね。
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