劇場公開日 2007年12月15日

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カンナさん大成功です! : 映画評論・批評

2007年12月4日更新

2007年12月15日よりシネカノン有楽町1丁目、アミューズCQNほかにてロードショー

笑わせ、泣かせて、本物へのこだわりで歌も聴かせる

95キロの巨漢ゴーストシンガーが、全身整形で48キロの美女に変身! 日本のマンガ原作のラブコメディは、その理由がスターになるためではなく、憧れの男性に認められたいからという女心が微笑ましい。整形美女の多い韓国芸能界を舞台にしたことで妙にリアルだったり、姿カタチが変わっても消えない親子の絆にほろりとさせたり、と楽しみ方もいろいろだ。

でも、この作品の最大の魅力はハッピーな気分。それはつまり、ジェニーというキュートな別人に生まれ変わったカンナの晴れがましさ。手術後、初めて街に出たカンナが夢見心地で美女オーラを放ちながら歩く姿は、こちらもその気にさせるほど。彼女に出会った男たちが一瞬にして虜になってしまうメロメロぶりには声をあげて笑わずにいられない。展開も描写もベタなことこのうえないが、それが心地よくさえあるのは演技陣の魅力の賜物だろう。実際、ジェニーとして吹き替えなしで歌い踊るキム・アジュンは、スター性抜群。しかも、そのコンサート演出がプロの企画のもと行われていて、邦画にもありがちなチャチなものではないときている。笑わせ、泣かせて、本物へのこだわりで歌も聴かせる。韓国映画のエンタテインメント精神を侮れないのは、これからか!?

杉谷伸子

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