劇場公開日 2008年2月16日

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「スケール感が物足りない」エリザベス ゴールデン・エイジ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5スケール感が物足りない

2010年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

ケイト・ブランシェットら主演陣の演技はさすがに巧い。また、エリザベスの衣裳やカツラの豪華さには目を奪われる。
ただ、侍女ベスと知的な海賊ローリーを交えた三角関係や、女王暗殺を企む幽閉中のスコットランド王女メアリーなど話を膨らませすぎたせいか、女王がなぜ身も心も国に捧げていったのか、彼女の外交戦略も含めていまひとつ見えてこない。
また、この作品を歴史スペクタルとするなら、最後の見せ場であるスペインの無敵艦隊との海戦シーンは迫力がなさすぎる。
さらにスペイン軍の上陸に備えた兵士たちに向かってエリザベスが馬上からゲキを飛ばすシーンがあるが、ここでも兵士たちの隊列にまったく奥行きがなくショボい。ただ、馬のタテガミの美しさだけに見入るばかりで、なるほど、この作品の取り得は“美”だけか?と思ってしまう。
画面サイズもシネスコではなくビスタでスケール感が物足りない。

マスター@だんだん