「キャリア女性への讃歌☆」エリザベス ゴールデン・エイジ mihoさんの映画レビュー(感想・評価)
キャリア女性への讃歌☆
ルネサンス期の黄金期を創ったエリザベスの姿を一人の女性として描いた作品でした。ヴァージンクイーンとして結婚もせず、出産もせず、でも人民の母になる、という大義のために身を投じる姿が終始一貫して描かれていました。
そのため、ストーリー性には欠けていて前編の18歳から25歳くらいを描いたエリザベスとの連続性は10年間くらい空いていて、エリザベスの35歳から40歳くらいを描いています。スコットランド女王メアリは既に幽閉されていて、彼女とのバトルもなく、忠臣ウォルシンガムも老年にさしかかり、死にかけています。そんな中でも前作より遥かに成長して、女王としてキャリアを積んで困難にも一人で立ち向かえるエリザベスの姿は賞賛に値するものでした。
とくにアルマダの海戦で迫りくるスペイン艦隊を前に小国の女王として兵を鼓舞する姿は自分はイングランドと共に生き、イングランドのために終始尽くす、という彼女の皆へのメッセージでもあり、一国の君主として理想の姿でした。
・・・でも海戦の見せ場はなく、スコットランドのメアリも自分をあまり主張せず、、、華やかな見せ場がなく、場面は急速に展開。。。
最後のオチが結婚も子供もいないけど人民の母になります、私。
というものだったのでエリザベス個人の人生を描いたものなんだと自分を納得させて帰りました。
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