フィクサー(2007)のレビュー・感想・評価
全27件中、21~27件目を表示
もみ消せないのは自身の過去。
今年のアカデミー賞でT・スウィントンが助演女優賞を受賞、
こちらでも大いに期待を持たせて公開された作品でしたが、
なかなか骨太な社会派サスペンスだな…と思いました^^;
でも最近、こういうのをよく観る気がするんですよね。。。
テーマも目新しくはないし、また巨大○○会社の不正を
暴くいつもの展開か…とおおよその予想がついてしまう。
で、正義の味方のジョジクル兄貴が登場…するんですが
今回の彼は私生活でも問題を抱えたダメ男?な役柄で、
どうもギャンブルから足が洗えない?…いとこの借金は
背負わされるし、妻とは離婚?別居?とよく分からない。。
冒頭のあらすじが「?」なところから始まるので(汗)
これが中盤ぐらいに巻き戻されてやっと、あー!そこか!
そうだったのか。。。という感じです。けっこう長い^^;
私的に、彼と、受賞したスウィントンも良かったんですが、
(彼女が焦ってる姿ってあんまり見たことないしな~^m^)
いちばん不気味で、哀れな存在感を見せつけてくれたのが
T・ウィルキンソンでした。この人、いつもこんな感じで、
ジレンマを抱える役がとっても上手い(爆)。
だんだんと壊れてゆく彼を(でも告発するのは正常意識)
擁護するうち、自身がもみ消せない苦悩を抱えてしまう。
もともとフィクサーこと「もみ消し屋」のマイケル(ジョジクル)
なので、本当は簡単に片付けられる話だったのに、
ある光景(ここも二回観れます)に触れた時、彼の正義感が
それに非を唱え始める…。
どうみても危ない橋へ突き進んでいるのは見え見えなので、
いつ消されるんじゃないか!?のドキドキ感は持続します。
こんな仕事、やるだけで命が縮まりますよねー(;一_一)
特段派手なアクションがあるわけでも、
もみ消し屋のからくり裏が分かるわけでもないので(爆)、
ちょっと肩透かしを食らう地味な内容ではありますが…
やたら登場するS・ポラック(今回は俳優)の顔を眺めたり、
持つべきはやっぱり兄弟だな!(汗)なんて思ったり。。と
今回の案件以外のところで興味を引く作品でもありました。
(アカデミーが好きそうな作品。私は破天荒な兄貴も好き^^;)
複雑難解。予習要!
ノンフィクションを題材とした”インサイダー(アル・パチーノ&ラッセル・クローが好演)”を少々複雑化した”社会派陳述書小説”と理解するとストーリーは分かり易い。
加えて予習がいります。いくつかのサイトを読んでから観ると、多少分かり易いかな。全編の台詞に散りばめられたキーワード、それを参考に類推しながら観てください。それを複線として繋いで観てください。
キーワード1.岡の上の三頭の馬
キーワード2.主人公マイケルの息子の赤い表紙の愛読書
キーワード3.シバ神(ヒンズー教の破壊神、不動明王の原型とも)
キーワード4.・・・
アカデミー助演女優賞受賞のティルダさんの好演は、激しいアメリカ社会の病理の一つとして観ると、ちょっと悲しい。社畜というキーワードが浮かびました。一社懸命という言葉がちらつきます。
予習をしないと楽しめません。さらに復習すると良さが分かる映画です。
知的・・・・ストーリーの完成度は高い
ストーリーの完成度はかなり高かったかと思いますが編集に問題アリ!?前半部分でサブストーリーが多すぎて話が難しく
なっていた気がします・・・・
あと個人的な意見ですが↓の方のとおり、ジョージクルーニーの演技は割りとあっさりしていたかな・・
オーシャンズのときは適役だったと思うけど、ある業界のトップとか、力のある役はあまり向いてないかもね
ジョージ・クルーニーの濃さとストーリーのあっさり感で"フィクサー"(もみ消し)
<ストーリー>
マイケル・クレイトンは、"フィクサー"と呼ばれるトラブル専門の「もみ消し屋」。法律事務所の顧客のためなら、様々な人脈を使って、法の網を潜ることも厭わない。
巨大製薬会社の薬害訴訟を扱っていたこの事務所の弁護士アーサーが、被害者の代表の前で見せた奇行と、同情の念を危惧した上司は、マイケルにこの件をうまく「収める」ように依頼する。
<個人的戯言>
もっと主人公自身が、思いっきりダークな仕事を引き受けるのかと思いきや、実際やっているのは・・・の方という話だったんですね・・・私生活でも問題を抱えた主人公が、ドライに自らの「仕事」をこなす辺りから、やがて巻き込まれていく間の、苦悩や焦燥感がもう少しあってもよかったかな?ジョージ・クルーニー、顔に似合わず演技はあっさり系?
主人公が今までやってきたであろう、「もみ消し屋」の仕事の、えげつなく「顧客」を大事にしているエピソードとかが、もろもろあるもんだと思いました。その辺りが少しあった方が、後半次第に大きな渦に巻き込まれた時の、彼の戸惑いや、自身が抱える問題による焦燥感が出た気がします。
またいよいよ選択を迫られる時、何だかあっさりとしていて、ちょっと拍子抜け。主人公の心理状態はもう少し時間をかけてもよかったかな?また特に期待はしていませんでしたが、あれでアカデミー最優秀助演女優賞なんですかね?その焦燥感は何だか普通で、ここまでのし上がってきた人とは思えないのですが。
ストーリーもごくごく平々凡々。最後まで大きな展開を期待していましたが、とっても薄味でした。まあジョージ・クルーニーの濃さと割るということで。
全27件中、21~27件目を表示