劇場公開日 2007年10月20日

「誰しもが胸のうちに抱えている現代病」クワイエットルームにようこそ カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5誰しもが胸のうちに抱えている現代病

2009年4月29日
鑑賞方法:試写会、映画館

泣ける

笑える

知的

草薙クンの事件で、この映画のことを思い出しました。
自分自身健全だと思っていても、心のどこかでは
病んでいる部分を抱えている、
そしてその病は自分自身の意識がなくなったとき
開放される、どうなってしまうかは自分自身にもわからない?

28歳のフリーライター明日香が目覚めると、
5点拘束されて身動きが取れない。
何故この場にいるのかもまったく思い出せない。
なんとそこは精神病院のクワイエットルームだったのだ。
クワイエットルーム=閉鎖病室、簡単に言えば監禁部屋である。
何故こんな場所へ自分がいるのか、
それは彼女が睡眠薬のオーバードーズ(過剰摂取)をしてしまったから。
徐々に彼女の過去が明らかにされいく。
彼女の日常生活での非日常的な生活。

今の日常は精神病棟の住民とのお付き合いである
尋常ではないユニークな人達。
彼女たちと付き合うことにより、今までの「シャバ」での生活を
ゆっくりと振り返る。
彼女は精神の平静を取り戻し、そして再生出来るのか。

松尾スズキ氏自身の小説を同氏が監督した作品である。
とても哲学的な作品で、
確かな演技力を持つものだけを集めて作品化している

内田有紀
蒼井優、大竹しのぶ、りょう、宮藤官九郎、ちょい役で妻夫木聡。
蒼井優は間違いなく日本の映画界を背負っていく女優になるだろうし、
りょうは、ワンパターンだが冷たい鉄火面役をさせたらピカイチである。
そして、大竹しのぶは言わずもがな、ただひたすら上手いの一言。
難しい作品をかなりわかりやすく映画化した、といっても
私は二度観ましたが。

一度自分の精神が病んでいないか、DVDを観ながら
お確かめ下さい。

カサキショー
のんびりゆっくりさんのコメント
2019年12月4日

初めまして!
笑いあり、涙あり、ラストのスカッとした気持ち、、、痛快な映画でした。あたしはDVD買いましたよ!何回でも観たいと思う映画でした😊✨✨👍

のんびりゆっくり