「色んなこだわりシーンを観るのが楽しくてしょうがない!!」アクロス・ザ・ユニバース Sp!ke-Yさんの映画レビュー(感想・評価)
色んなこだわりシーンを観るのが楽しくてしょうがない!!
「マンマ・ミーア!」がABBAの曲ならこの作品はビートルズということでビートルズの曲をベースにストーリーを組んであるんだから映画雑誌なんかに載っている「この映画のために作られたような歌詞」という感想はおかしいんだよね(._.)ビートルズの曲がストーリーのベースなワケなんだから当たり前だし逆にそれができてなかったら致命的な作品になってしまう(._.)
何から何までビートルズに合わせていて登場人物の名前は曲からの引用だったりするし所々に登場する細かいものがビートルズネタにからめてあったりするなどビートルズマニアにはたまらないし製作サイドも相当なビートルズマニアを集めたんだろうということがスクリーンを通して伝わってくるからこっちまでワクワクさせられる(☆_☆)ビートルズのことをあまり知らない人はパンフケレットを呼んでから観たほうが2倍は楽しめるよ!!
アート的な作品でありながら80年代ミュージカルの系譜を感じさせるモダンな作り方で「RENT」のような若者の将来への不安なんかも描いているミュージカルだからストーリー的にはごく一般的なものに仕上がっている☆
だからこの映画はストーリーというよりもビートルズの歌詞のもつ力をアート的な映像を通してあらためて感じることのできる作品と言ってもいいしストーリーがある程度あるからアート部分のほうが独占してワケがわからなくなることがなく安心して楽しめる(>_<)ただラストはもう1バウンドほしかったのと「ユア・ソング」を入れてほしかった(>_<)
主人公のジュード役にはバンドを持っていたり、ミュージカル版「スパイダーマン」のピーター・パーカー役に抜擢されるなど歌唱力が保障されているジム・スタージェスだけに文句のつけようがないし相手役のエヴァン・レイチェル・ウッドも隠された美声を披露してくれている☆
だけども個人的に一番注目したのはメインキャラクターではないジョー・コッカーの歌唱力!!この映画でホームレスとポン引きとヒッピーの3役で少しだけ登場するんだけど強烈な印象を残していく(._.)いったいこの人何者??という人もいるだろうと思うけどジョー・コッカーはイギリスの歌手でビートルズの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」をカヴァーして全英1位になったこともある実力派!!サーカスの団長もジョー・コッカーだと思ったんだけどよく観たらエディ・ザードだった(@_@)そのほかにも「なんだこのおじさん」と思った人はU2のボノだったり監督の前作「フリーダ」で主演だったサルマ・ハエックがチラリと登場したりと色々サプライズが隠されていてそれを探すのがすごく楽しい!!
今回ビートルズの曲を使ってストーリーを構成しここまでの成功をしたんだからボンジョヴィやローリング・ストーンズなんかの曲でミュージカルを作ってみるのも全然アリだと思うしいつかは出来るだろうと思うよ(>_<)