「薄幸な少女の美しさ」パンズ・ラビリンス 銀蠅さんの映画レビュー(感想・評価)
薄幸な少女の美しさ
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少女が見るおとぎ話は出てくるキャラクターも魅力的で引き込まれるし、
それと対比した独裁政治の悲惨な光景のコントラストも美しい。
少女の強さとか、大人になる恐れとか。
薄幸なほど美しく見えていく様とか。
なんだか観ていて、バルテュスの
絵画を思い出した。
ただ最後が、、、
お願いだからそうなるなよぉ〜と思っていた展開でがっかりした。
せっかく最後少女がおとぎ話を振り切って現実と対峙したのに、、、、あの勇気ある決断が台無しになるような最後だった。
あれが最後本当に少女が望んでたことなのかな。
おとぎ話は少女の願望なのに、なんか最後だけ可哀想だから誰かが後付けしたみたいな感じ。
結局、物語全てがおとぎ話みたいになって、過酷な現実からも目を逸らしてしまいそうになる。
そのつもりなのかもしれないけど。
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